探検バクモン「発掘!雑誌図書館」[解][字][再] 2018.04.04
サヘルが。
あれ?サヘル・ローズが…あれ?ずいぶんとちょっと年齢が。
(デヴィ)ありがとうございます。
ここね。
大宅文庫。
デヴィ夫人も結構来られたんですか?大変利用させて頂いてます。
そうですか!
今回は46年の歴史を誇る日本初の雑誌専門図書館「大宅壮一文庫」。
昭和を代表する評論家大宅壮一の意思で設立。
誰もが利用できる。
およそ78万冊を所蔵。
最新の雑誌はもちろん有名誌の創刊号など貴重なものも数多い
(田中)中は涼しくて。
あこれはこれはどうも。
(田中)やっかいじゃないでしょ!どういうことで?夏らしさを。
とってもすてきでした。
今日どうしようと思って。
邪魔にならないように白にしました。
迎えてくれたのは大宅壮一の娘大宅映子さん。
そして案内人の黒沢岳さんだ
黒沢さん。
はい。
なかなか怖いでしょ。
そんな感じで。
そんな感じでまとめさせて頂きましたが。
(会話)
マスコミや研究者などに利用されてきたこの図書館。
実は今インターネットの普及もあり利用者が減少。
財政難で存続の危機に立たされているという
そこで今回はマスコミ・芸能界の巨匠2人とともに知られざる「大宅壮一文庫」の魅力を発掘!
インターネット時代での生き残りの道を徹底的に探る!
大宅文庫の存在をほとんどの人が知らないじゃないですか。
今船越英一郎主演だったらかなり。
それはいい。
それはいいです。
心躍るワンダーランドはこの世の裏側にこそある。
いざウラガワンダーランドへ!
入館料などを払えば誰でも利用できるこの図書館。
特徴は検索システム。
端末で人名や出来事などキーワードを検索するとそれが入った記事が分かり雑誌を手に取って読むことができる
まずは黒沢さんがゲストの名前で検索した記事で気になったものを見せてくれることに
こちらですね。
「美女22人水着でウフフ」。
(デヴィ)私なんか入ってないわよ。
(黒沢)こちらでございます。
あ〜!
(デヴィ)この写真は。
あらら。
(田中)田原さんの奥さんが。
これが25年前。
早速一行はふだんは入ることができない書庫へと案内してもらうことに
ここからは裏側こそが面白いウラガワンダーランド!
うわ〜これはすごい量だ。
はいそれではこちらに。
こちらもございます。
(大宅)まだまだあります。
(デヴィ)1960年ごろの雑誌もあります。
(黒沢)ありますあります。
うわ〜!
(大宅)広告とかが面白いんですよ。
我々今でも連載は続いてるんですけども。
(黒沢)表紙が面白いですよ。
あ〜ホントだ!
(デヴィ)ないですね全然。
昔の方が全然スマート。
あら!「プレイボーイ哲学」。
石原慎太郎に対談して…大げんかですか。
けんかしそうだなぁ。
雑誌がいかに時代を表すか象徴的なものがあると黒沢さんが出したのがこちら
明治41年に創刊された権力や時代を風刺する漫画雑誌だ
(田原)日露戦争に勝ったあとだ。
風刺してんだ。
茶化してんだ。
あホントだ。
へえ。
こんなのあったんだ。
(黒沢)刊行が昭和18年3月。
よく出したね。
広告にも変化が。
ビタミン剤のキャッチコピーは「体力は国力だ!」。
風刺漫画の雑誌ですら戦意高揚の広告を載せる時代だったのだ
(田原)バカにしてるわけね。
インターネット。
確かにそこが一番の問題だろうからね。
そうですよね。
(田原)それが大事なんです。
(田中)大きいかね。
文字の大きさとかね。
確かにそうですよね。
「アサヒ芸能」を…へえ〜すごい!「大宅壮一って赤鉛筆持って『アサヒ芸能』読むんだ」って。
(大宅)そう。
一体大宅壮一は雑誌にどのような思いがあったのか。
それを知るためある部屋へ
(田中)ここが復元された書斎なんですね。
(黒沢)ええ。
再現したものです。
へえ〜。
数々の造語で時代を切った評論家。
中でも有名なのがテレビの黎明期に生み出した「一億総白痴化」という造語だ
番組を作る側も見る側も…
…と警鐘を鳴らす言葉だった
他にも「恐妻」や「口コミ」など今でも使われる造語を生み出し分かりやすい表現で世相をとらえ続けた
さらに本音で語る姿勢を貫きどんな権力にもはっきりと世間の思いを伝えた
「本音をぶつけつかんだ真実で素直に考えを変える」。
その大宅の姿勢を見たのがデヴィ夫人だ
(大宅)結構長いんです。
21歳にしてインドネシアのスカルノ大統領と結ばれたデヴィ夫人。
当時その結婚に世間はさまざまな疑惑を抱いていた
大宅壮一はデヴィ夫人と対談し2時間にわたって容赦ない質問を浴びせ続けた
デヴィ夫人は「ジャーナリズムがつくり上げた仮説です。
仮説によって大統領や私をアタックするのは非常に妥当じゃないと思うんです」など全ての質問に毅然と答えていったという
するとその姿を見て対談が終わるころ大宅壮一は自らの考えを素直に変えていた
「純情というか真実一路というかそういう気持ちのあるのがよく分かりました。
マスコミがつくった虚像に踊らされて孔雀のように振る舞っていたあなたのイメージが若干修正されたと思うんです」
これが出てから私に対しての悪い既成観念が取り外されて社会がというか…
誌上対談でデヴィ夫人に対する世間の評判をガラリと変えた大宅壮一。
そんな大宅が雑誌の価値について書いた文章がある
あ〜なるほどね。
大宅壮一文庫の最大の特徴は記事を探すための…
これが好評だという
何がいいのか実際の利用者に聞いてみることに
あテレビ番組制作会社!やっぱり業界関係者と…すいません…うちの番組ではなかったです。
…調べてって言われたんで。
絞り込んでくれるんだ。
記事の絞り込み能力が優れているという検索システム。
どのように作られているのか。
いざウラガワンダーランドへ!
例えば…
こうした雑誌にある全ての記事を職員が一つ一つ読む。
そしてキーワードになりそうな単語を意識しながら要約し索引画面に打ち込んでいくのだ
すると見出ししか検索できない図書館が多い中ここでは本文中の単語まで検索できることになる
この職員たちの地道な作業のおかけで利用者は効率的にお目当ての記事にたどりつけるのだ
新たに届く雑誌は1週間でおよそ200冊。
職員たちはその全てのページに目を通して索引づくりを行っている
実はこの検索システムを使うことで暴かれた大スクープがある
これが。
(田原)立花隆。
じゃあ週刊誌とかからそれらしいことを拾って。
ジャーナリスト立花隆が当時の総理大臣田中角栄の金脈問題を暴いたスクープ。
その不正を調べるにあたり立花隆は大宅壮一文庫で田中角栄に関する記事を洗いざらいチェック
記事に出てくる企業をリストアップしその登記簿を調べることで本人の資金形成の流れを暴いたという
そっかそっか。
この検索システム…
時代とともに変化していく言葉。
現在の言葉で検索できるよう昔の記事の索引に新しいキーワードを追加しているのだ
うわすごい大変。
これどうですか。
ハハハハハ!なるよ。
だってこれ。
突然ですがここでクイズ!大宅壮一文庫46年の歴史で検索が多い人名ベスト3は?
まず第3位は誰でしょうか?ちょっと待って。
すごい難しい。
いやいやこれだって…。
あ長嶋!惜しい。
惜しい!そうか。
あ美空ひばり!意外!じゃあ角栄さんかなって思っちゃうね確かにね。
果たして第1位は?
(田中)雑誌となるとそうなんのか。
そう!
(田中)そうなんだ。
(大宅)ずっとそうですよ。
あそうですか。
だから雑誌はそうなんだ。
このあとは大宅壮一文庫存続の道を探るべく大激論!
批判なんかしてんじゃなくてこれからやればいい!それはあなたに言われたくないよ!
人間というものはおまけがお好きですね。
どうもパンダラです。
雑誌にもお客さんの気を引くためさまざまな付録が付けられています。
28年間雑誌に囲まれてきた黒沢さんには付録に関して長年の悲願があります
(黒沢)「矢印の方向にゆっくりと引いてください」。
そうするとラーメンの匂いがするという。
ページの両端を引っ張るとここから匂いがするらしいのですが…
黒沢さんが手にした時には既に袋とじは開けられていたそうです
実は袋とじが開いていない同じ雑誌がありいつか開けて匂いを嗅いでみたいと願っていたのです。
取材を機にこの日開けてみるといいます
ついにカッターが!
14年間の思い果たして…
あらあら。
でもうれしそう
ウフフフそれではパンダラ〜
インターネットの普及もあり利用者が減少。
経営難に陥っている大宅壮一文庫
このままでは増え続ける雑誌のための増築や老朽化した建物の修理すら出来ない。
存続の危機に立つ日本初の雑誌図書館。
そこで!
徹底討論。
あれなんかね…35億円だかかかるんです試算したら。
そんなにかかるんですか!まこの量をね全部やって。
それはもう全然無理。
夫人の財力をもって!はい。
どこまでやって頂けるような形を取れるかっていうのも可能性としては低いけどあるのかなと。
駐車場のところにね。
例えば本屋さんでもやってるじゃないですか。
ちょっとこう…「ビフォーアフター」の匠に頼んで。
(大宅)それはいいかも。
それはありです。
(田中)NHKで。
それはいい。
それはいいです。
じゃあこれは…そう思うと。
あの方も。
(大宅)すごい奨学金つくったりしてる。
お金も名誉も。
孫正義の…俺はねでも…言いたいことを言ってんのは分かるけど。
この今の話を!今のは…斜め読みそうですね。
根っこのないひ弱なものになる。
やっぱりそこはホントに…ものすごい情報なんです。
そうなんです。
はい。
喜んで。
手に取りページをめくり目的じゃない記事や広告まで思わず読んでしまう。
どこか温かく人間らしい雑誌の文化を大宅壮一文庫は守っていく
2018/04/04(水) 04:02〜04:30
NHK総合1・神戸
探検バクモン「発掘!雑誌図書館」[解][字][再]
田原総一朗さん、デヴィ夫人と雑誌専門図書館・大宅壮一文庫に潜入。戦前の貴重な雑誌や歴史的スクープを生んだ検索システムを紹介。ネット時代に生き残る道を徹底討論!!
詳細情報
番組内容
爆笑問題が田原総一朗さん、デヴィ夫人と東京・世田谷区にある雑誌専門の図書館・大宅壮一文庫に潜入。所蔵雑誌は、戦前の貴重なものまで含めて、なんと約78万冊!なかにはデヴィ夫人の若い頃の水着姿や、田原さんの意外な弱点が暴露された記事も!図書館の売りは、優秀な検索システム。検索で暴かれた歴史的スクープも紹介。さらにインターネット時代に雑誌図書館がどう生き残っていくべきか、徹底討論を開催!!
出演者
【ゲスト】社会文化評論家…田原総一朗,社会評論家…大宅映子,デヴィ・スカルノ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴,島本須美
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ
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