2018.04.04 Wed posted at 10:47 JST
(CNN) フランス全土で国鉄の職員らがストに突入した。3カ月にわたって5日ごとに2日間のストを続ける計画。組合は、マクロン大統領が掲げる雇用改革に対して反発を強めていた。
ストの影響で列車の運行には大きな影響が出ており、国鉄SNCFによると、3日は高速鉄道の約87%、普通列車は80%が運休した。
ユーロスターはパリ発の列車の4本中1本が運休となった。ベルギーやオランダ行きの高速鉄道はほぼ平常通り運行されているが、スイスやスペイン、イタリア行きの列車はストップしている。
フランスでは、国鉄への競争導入などを含む政府の雇用改革案に反対して、2週間ほど前にも公務員や公共交通機関の職員が全土でストを展開していた。
組合は政府の改革案について、鉄道の民営化につながりかねないと警戒、賃上げや不安定な雇用の改善を求めている。これに対して政府は、国鉄を民営化する計画はないと説明してきた。
ロイター通信によれば、国鉄は450億ユーロ(約5兆9000億円)の負債を抱える。
ストは現地時間の2日午後7時から始まり、5日午前8時まで続ける。これを初回として、2日間のストを6月末まで18回続ける予定で、次回は4月8~9日に実施する。
3日はエールフランスでも賃金を巡るストが行われ、約25%の便が欠航となった。今後10日でさらに3回のストが予定されている。
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