排せつ物4500トンで町中に悪臭、地元から怒りの声 米

2018.04.04 Wed posted at 12:57 JST

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(CNN) 米南部アラバマ州にある人口982人の小さな町に4500トンにもおよぶバイオ廃棄物を積んだ252台の貨物列車が2カ月近くにわたって停車し続けている。当局は危険なものではないと説明するものの、排せつ物の悪臭に苦しむ地元からは「公衆衛生の問題ではないのか」と怒りの声があがっている。

ことの発端は昨年、ニューヨーク州とニュージャージー州にある廃棄物管理施設が、アラバマ州にある民間のごみ廃棄場「ビッグ・スカイ・エンバイロメンタル」に向けてバイオ廃棄物を搬送したことだった。しかし、今年の1月に入り、隣接する町のウエスト・ジェファーソンが近くの車両基地に貯蔵しないようビッグ・スカイを相手取って差し止めを求めて訴えを起こした。

この訴えは認められたが、結果として、搬送中だった排せつ物はパリッシュに移された。パリッシュにはこうした廃棄物の貯蔵を規制するための都市計画法が存在しないためだ。

パリッシュのホール市長は、あらゆる権限を使って、排せつ物を搭載した貨物を町の外へ運び出そうと努力している。

ホール市長は先週、アラバマ州知事と面会し、「とてもいらだたしい」と訴えた。州知事らはホール市長への支援を約束している。

ホール市長によれば、においは町中に充満している。パリッシュの広さは約5.1平方キロに過ぎない。

ホール市長は「生活の質がとても下がっている。ポーチに座ることもできない。子どもたちが外で遊べない」と語る。

米環境保護庁(EPA)とアラバマ州の環境当局は、貨物列車に積まれているものは、バイオ廃棄物であり、未処理のものではないので、危険性はないとしている。

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