Googleは米国時間4月2日、へき地の居住区を走るスクールバスにWi-Fi設備を搭載するプログラム「Rolling Study Halls」の対象を、さらなる16学区に住む数千人の生徒に拡大することを明らかにした。同社はこれまで、このプログラムをノースカロライナ州とサウスカロライナ州で試験的に運用していた。
Googleによると、このプロジェクトでは、自宅でインターネットにアクセスできない生徒が、インターネットアプリを介して課された宿題に接続できるようにするという。Googleはまた、「Chromebook」を生徒に提供し、(非常に長い時間の場合もある)帰りのバスの中で、ワークシート、動画、記事などの教材にオンラインでアクセスできるようにする。
Googleは自社のウェブサイトで次のように述べている。
インターネットへのアクセスが必要な課題を出す教師が増える一方、自宅でインターネットを使えない生徒が数百万人存在する。こうした「自宅学習の格差」の影響は、低所得世帯の生徒、とりわけ、へき地や農村部に住む生徒に偏っている。生徒らはさらに、長時間のバス通学などの重荷を負っている。
ノースカロライナ州とサウスカロライナ州で最初の試験プログラムを実施したところ、初期の結果は、読解と数学の能力促進と、デジタル活用力の向上が期待できることを示している。
Rolling Study Hallsを取り上げたCBS Newsの報道によると、Googleは対象地域の他の住民にもインターネット利用環境を提供するため、生徒が乗っていないときにバスを駐車できる場所を探しているという。
Rolling Study Hallsプログラムの初期の対象となったノースカロライナ州コールドウェル郡の学校では、Googleが9台のスクールバスに、カメラとWi-Fi、それに「電子機器」を設置したという。このカメラシステムからライブ映像が学校に配信され、スタッフによってモニターされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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