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米、騒音抑えた超音速機開発へ NASAがロッキードと契約
2018年4月4日 11:46 発信地:ワシントンD.C./米国
【4月4日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は3日、米防衛・航空大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)と、ソニックブーム(衝撃波による大音響)を発生させずに超音速で飛行できる次世代航空機の実験機(Xプレーン)を開発する契約を結んだと発表した。2021年にも初の試験飛行を行う計画だ。
契約額は設計、製造、試験を含めて2億4750万ドル(約270億円)。
試験機は高度約1万6800メートルを時速約1500キロの速度で飛行し、騒音はソニックブームを起こさず、車のドアを閉める時の音(75デジベル)程度に抑えるとしている。
早ければ2022年半ばに、データや住民の反応を集めるため米国の都市上空を飛行させることを計画。より静かな超音速飛行を実現し、「超音速航空による新たな商用貨物・旅客市場」を開拓することを目指す。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は先月、このプロジェクトの資金を全額政府が拠出する連邦予算案に署名。次世代機について「より高速の商用機を建設する米企業に新しい市場を開き、雇用を生み出し、国内都市間のフライト時間を半分に短縮する」と期待を示していた。
ただし、現時点ではロッキード・マーチンのプロジェクトに旅客席を作ることは含まれていない。(c)AFP