JR福井駅西口のハピリンで、毎日のように若者グループが公共のロビーや館内の飲食店に居座り、いたずらや迷惑行為を繰り返し問題となっている。一般客がロビーの利用を避けるようになっており、グループに出入り禁止措置を取れるよう管理組合は3月に警告文を掲示した。中心市街地活性化の核として観光客も足を運ぶ施設だけに、管理組合など関係者は「悪いイメージが定着しないよう危機感を持って対応したい」としている。
関係者によると、迷惑行為を行っているのは10代前半から後半の男女。昨年7月ごろから5人ほどのグループが居座るようになり、今では数グループに増加。多いと30人ほどにもなる。
ベンチが置かれた3階のロビーには夕方以降に集まり始め、入居する事務所のガラスをたたいて職員を驚かせるなどのいたずらをするほか、大声を出したり走ったり、歌を歌ったりし、プロレスをすることもあるという。別のフロアの階段にケチャップをまき散らしたこともあった。
2階のハンバーガー店では、1人分しか注文せずに10人近くで居座ったり、店員をからかったり、フライドポテトを床に並べたりと迷惑行為を繰り返した。このため同店は特定の少年の出入りを禁止した。
管理組合は福井署や市、弁護士に相談した上で、3月25日に館内約20カ所に警告文を掲示。迷惑行為を確認した場合、即時退館を促し、警察への通報もあり得ると警告した。2日からは館内や周辺をパトロールしている。
管理組合の角原馨理事長(81)は「市民に迷惑を掛けるのは許せない。バーガー店は売り上げが落ちるなど被害も出ている」と強く批判、対応を強化していくとした。
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