RIZAP、J1湘南の経営に参画!強化に“コミット”
プライベートジムなどを運営する「RIZAP(ライザップ)」グループが、サッカーJ1の湘南の経営に参画することが3日、スポーツ報知の取材で分かった。同グループは、現在の筆頭株主である三栄建築設計と共同で新会社を設立して湘南の株式の過半数を保有し、経営権を取得する。スポーツ分野での事業拡大を図るライザップ側と、経営面や戦力面での安定、強化を目指す湘南側の方針が合致した形で、6日にも正式発表される見込みだ。
著名人が減量に挑戦するCMと「結果にコミットする」のキャッチフレーズでおなじみの、完全個室プライベートジムを展開して急成長してきたライザップ・グループがサッカークラブの経営に参入する。白羽の矢を立てたのが、豊富な運動量と攻守の切り替えの速さが特徴の“湘南スタイル”、育成力、地域密着が魅力のJ1湘南だった。
ライザップグループはこれまでの経営のノウハフをクラブ経営に活用していく考え。一方で、資金面でビッグクラブに劣る湘南は、これまで日本代表DF遠藤航が浦和、MF永木亮太が鹿島に移籍するなど、毎年のように主力を引き抜かれてきただけに、同グループの参画で経営面が安定。いままで以上に戦力補強、育成強化などに力を入れることができる。
◇湘南ベルマーレ 1968年、藤和不動産サッカークラブとして創部。93年にベルマーレ平塚としてJリーグ準会員となり、94年にJリーグ昇格。00年に湘南ベルマーレと改称。主なOBは中田英寿氏、呂比須ワグナー氏。天皇杯優勝3回、日本サッカーリーグ優勝3回、アジア・カップウイナーズ杯優勝1回、J2優勝2回。会長は真壁潔氏、社長は水谷尚人氏。
◇RIZAPグループ(東京都新宿区) パーソナルトレーニングジムの運営会社「RIZAP」などを傘下とする持株会社。2003年4月に健康食品の通信販売を目的として、東京都中野区に健康コーポレーション株式会社を設立。06年5月に札幌証券取引所アンビシャスに株式を上場。16年7月に新たに健康コーポレーション株式会社を設立し、商号をRIZAPグループ株式会社に変更した。社長は瀬戸健氏。