JR東日本は3日、2018年度以降に投入する全ての電車に防犯カメラを設けると発表した。費用は1編成(10両)につき約5千万円。防犯カメラを設置することで電車内での迷惑行為を抑止できるとみて、全車両への導入を決めた。
通勤車両の場合、基本的に1つの車両に4台のカメラを設ける。特急の場合、客室の前後に2カ所設置。カメラはドアの上部に設け、カメラが作動中であることを表示するステッカーを張る。
JR東日本では埼京線と新幹線の車内に防犯カメラを設置済み。同社は新幹線も含め、約1万2千両分の車両を保有している。更新期を迎えた車両を順次、防犯カメラ付き車両に置き換える。山手線では5月から防犯カメラを搭載した車両を投入する。20年までに全50編成が防犯カメラ付きの車両になる。
「成田エクスプレス」などの在来線を走る3つの特急電車については、18年度から防犯カメラ設置のため、車両を順次改造する。費用は計約16億円を見込む。