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神戸

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スポーツ新聞風に編集された、市ホームページの人気エッセー「ごろごろ、神戸2」=神戸市役所
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スポーツ新聞風に編集された、市ホームページの人気エッセー「ごろごろ、神戸2」=神戸市役所
ホームページに連載中の育児&観光エッセー「ごろごろ、神戸2」のタブロイド判を手にする神戸市の担当者=神戸市役所
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ホームページに連載中の育児&観光エッセー「ごろごろ、神戸2」のタブロイド判を手にする神戸市の担当者=神戸市役所

 神戸市は、市ホームページ(HP)に連載中の育児&観光エッセー「ごろごろ、神戸2」をタブロイド判にまとめ、発行した。典型的な「おしゃれ神戸」とは一線を画し、生活者の目線で捉えた街の魅力と筆者独自の世界観をスポーツ新聞風の大胆なレイアウトで表現している。ウェブ連載のタブロイド化は「かなり珍しい」と市担当者は胸を張る。(上杉順子)

 筆者はブロガーの「平民金子」さん。1975年大阪出身の男性で、2015年に15年間暮らした東京から神戸に移り住んだ。直後に生まれた子どもがおり、タイトルの「ごろごろ」はベビーカーを押して歩く音を表す。民間サイトに前身の文章を連載後、昨年5月以降は毎週水曜日に「ごろごろ、神戸2」を市HPで発表している。

 タブロイドには40回を超えた連載のうち、24回分を再編集して収録。メリケンパークや王子動物園など定番の観光スポットから稲荷市場(兵庫区)、「坂バス」が走る水道筋商店街(灘区)といった地元民に愛される場所まで、さまざまな神戸が登場する。市は「観光ガイドブック」と位置付ける。

 とは言ってもメリケンパークを例に取れば、のっけから「(アクセスが悪く)行くのがめんどくさい」と言ってしまう攻めっぷり。しかし、だからこそ「案外何もない」公園を楽しむ人しか来ず、幼子を連れた自分を無条件で受け入れてくれる風通しの良さ、平和な雰囲気があると説く。読み進むほどに、おなじみの風景が輝いて見えてくる文章力、本人による味のある写真も魅力だ。

 平民さんはタブロイド化にあたり「小さな子どもを連れてまちを歩く事のしんどさや楽しさを、神戸のまちを舞台に詰め込みました。きらびやかなまちのPRはできていませんが、育児で苦労している人や、毎日うまくいかない人、片隅にうずくまる、どこかの誰かに響けばうれしいです」とコメントを寄せた。

 28ページ、1部300円。千部発行し、市総合インフォメーションセンター(JR三ノ宮駅構内)と、こうべまちづくり会館(神戸市中央区元町通4)で販売している。市広報課TEL078・322・5015

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