再生可能エネルギー関連を手掛ける里山エネルギー(栃木県佐野市)は1月31日、蓄電池と太陽光発電システムを組み合わせ、熊本県のマスコット・キャラクター「くまモン」をデザインに使った「くまモンナノ発電所」の販売を開始すると発表した。
「ナノ発電所」は、持ち運び型の太陽光発電・蓄電システムで、システムトークス(東京都中央区)が製品化している。途上国や被災地を支援する寄付金付きの製品で、仙台市の補助制度の対象商品に採択されているほか、防災・減災対策、非電化地域での小型電子機器への電源供給など、世界で幅広く活用されているとしている。
太陽光発電システムの出力は40Wで、蓄電池の容量は7万5000mAhとなっている。蓄電池の重量は2.6kgと、小型で軽い。ハンドル付きで持ちやすく、くまモンがかわいらしく描かれている。
満充電時には、スマートフォン20台の充電や、LEDライトの22時間稼働、小型冷蔵庫であれば7.8時間の動作に対応できる。
くまモンを採用したきっかけは、里山エネルギーの代表者が関わるNPO法人が、2016年に、歌手の八代亜紀さんらと取り組んだ再エネによる熊本支援活動(にほんのうた熊本キャラバン)だったという。
「くまモンナノ発電所」の売り上げの一部は、マダガスカルの貧困層のエネルギー改善事業に活用することを検討している。里山エネルギーが、国際協力機構の「中小企業海外展開支援事業~基礎調査~」に採択され、マダガスカルで小型エネルギー機器の販売調査を実施しているためという。