Case: Stories from the Other Side of the World
世界90ヵ国以上で人道支援活動を行う国際協力NGO・CAREのフランス支局が、インスタグラムを活用した女性の自立支援を訴えるキャンペーンを実施しました。
インスタグラムといえば『インスタ映え』といった言葉で表されるように、往々にして自分を華やかに見せるツールになっている節がありますが、同団体のアカウントで紹介されているのは、住む場所も環境も異なる7人の女性たちのストーリー。
彼女たちに共通していること、それは『貧困』と『希望』。アジア、アフリカ、中南米の途上国で暮らす女性たちが向き合う現実と目指す未来を、インスタグラムのストーリー機能を使って描いています。
コートジボワールで水を売り歩くMinataさんは、家族に朝食を食べさせた後、頭にクーラーボックスを担ぎ、市場までの長い距離を歩きます。決して稼ぎの良い仕事ではありませんが、彼女はCAREからの支援のもと融資を受け、2人の従業員を抱える企業家として働いています。
エクアドルで農業を営むMariaさんは、7歳の子どもを持つ母親。気候変動に対応し、持続可能な方法で生産を続けるため、農学を勉強しています。
1年前、アフガンから難民としてギリシャへとたどり着いたMahmoubehさん。現在は翻訳者として、新たにやってくる難民とCAREが運営する避難所の医師やカウンセラーとのコミュニケーションを手伝っています。夢は、子供たちが勉強できる環境を整えてあげること。
マダガスカルの中でも、最も不衛生な都市と言われるアンタナナリボで路上清掃員として働くJeanne-Oliviaさんは、ワンルームに4人の子どもたちと暮らしています。この仕事もまたCAREの支援によるもので、近隣住民の衛生状態を改善するため大切な作業です。
モロッコのカサブランカでプレスクールの教師をしているNadiaさん。貧しい地域に暮らす子供たちの教育水準を高めるために尽力しています。
26歳にして5人の子どもを持つルーマニア人のChristinaさんは、ファミリープランニングに関する助言を受け、いつ、何人子供を産みたいか、自分の意思で決める権利があることを学んでいるといいます。
最後はタイで一人娘を育てる、シングルマザーのMi Aye Myintさん。HIV患者である彼女は、看護師の仕事を続けつつ、娘と二人三脚で新しい治療法を模索しているといいます。
このキャンペーンには俳優のPierre NineyやモデルのCaroline de Maigretをはじめ、70人以上のセレブが参加。辛く厳しい中でも希望を忘れず、自分や家族の生活をより良いものにしようと努力し続ける女性たちを称賛しています。
貧困や紛争といった状況で、まず犠牲になるのは女性や子供たち。CARE Franceでは、彼らの生活と権利を守り向上させるため、多くの人にアクションを起こすよう呼びかけていくということです。
(via Instagram | CARE France)