大ヒット御礼舞台挨拶レポート
2018-02-13
2月13日に東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで主演の錦戸亮さん、共演の木村文乃さん、吉田大八監督登壇の大ヒット御礼舞台挨拶を行いました。
本作の“度重なる衝撃の展開”にちなみ、この日は“度重なるサプライズ”演出を実施。第一のサプライズとして、錦戸さんが一般客に交じって本編鑑賞。客席からの壇上への登壇に、会場はファンによる黄色い声で大いに揺れた。
大きなスクリーンで本作を観たのは初めてという錦戸さんは「サプライズになりましたか?たぶん誰も気づいていなかったと思う。でもそれは映画に集中されていたということですね」と嬉しそう。
木村さんは出演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-SEASON II」のキャスト・スタッフから「観たよ」と言われるそうで「大ヒットってこういうことなんだと思った。とてもステキな作品に参加できて嬉しい」と周囲の反響を紹介。公開後16回の舞台挨拶を敢行した吉田監督は「どの会場も熱い。客席からも手が上がってとてもいい質問も出た」と全国的な広がりを肌で感じた様子。
そしてサプライズ第2弾として、お米大好きな錦戸さん&木村さんにロケ地・富山県産の米計80㎏をプレゼント。壇上に運ばれたうず高く積まれた米袋に「爆発するんとちゃうん?」とドッキリを怯える錦戸さんだったが「吉田監督に40キロ、僕と木村さんで20キロ、20キロでどうですか?」と分け前を計算しつつ「明太子と一緒に食べたい」とニヤリ。料理好きな木村さんも「つい数日前に母が美味しい筋子を送ってくれたので、それで食べたい」と嬉しそう!
また吉田監督に向けてのサプライズとして、原作を手掛けた山上たつひこ&いがらしみきお両氏から手紙が届きました。
”「羊の木」は私が物語の原型を作り、いがらしみきおさんが独自の世界観を加えて生まれた漫画作品です。今度はそれが映像になった。これは幸せな伝言ゲームですね。私といがらしさんと吉田監督、三つのフィルターを物語がくぐるたび、新しい世界が生まれる。活字から映像ではなく、間に漫画という表現方式が入っているところが、この映画のミソだと思います。リレー競技のアンカーを務めていただいた吉田大八監督の走力と創造力に心から敬意を捧げます。ありがとうございました。(山上たつひこ)”
”「羊の木」大ヒット、おめでとうございます。自分ではなにもしていないに等しいのに、我が事のようにうれしいです。わかりやすい原作ではないのに、映画を大ヒットさせたのはまさに俳優さんはじめ、吉田監督の功績でしょう。監督とは、まだ2度ほどお会いしただけですが、映画監督と漫画家というちがいはあっても、どこか強烈な共通点があるように思います。映画化にあたって、原作を読んでいただいた時点で、「この作品をちゃんと映画にできるのは自分しかいない」と自負されたそうですが、それは私が山上先生の原作を拝見させていただいた時、「この原作をちゃんと漫画家できるのは自分しかいない」と感じた気持ちと同じです。それは自負というより矜持のようなものだったかもしれません。それを知った時、映画「羊の木」の監督が吉田さんであったことをほんとうに幸運だったと思うと同時に、この映画には運があるとも感じました。まだまだ映画の宣伝などでご多忙と思いますが、どうぞお体にお気をつけて、がんばっていただきたいと思います。そして、いつか埼玉スタジアムで、浦和レッズ対ベガルタ仙台の試合を、同じサッカーファンとして、ご一緒できる日を夢見ております。」(大雪の降った仙台より 漫画家 いがらしみきお)”
両氏の激賞の言葉に吉田監督は「お二人の作品は小中学校の時に熱狂的に読んでいたので、影響を受けています。そんなお二人の作品に携われるというのがこの作品を手掛ける大きな動機でした。内容も原作から結構変えたので怒られるのかな?と思ったけれど、温かい言葉をいただいて嬉しい」と噛みしめていました。
そんな吉田監督に錦戸さんは「改めて今日映画を観て、自分なりの解釈が一つ増えた。理解したいと思う作品だからこそ、色々な気づきがあった。ご一緒できて良かったとつくづく思います。とりあえず近々飲みに行きましょう!」と約束。
木村さんは「役柄的に打ち解けるような感じでもないので、撮影中は自分から積極的に話しかけるようなことも少なかったけれど、心地のいい時間でした」と撮影を振り返り「撮影後の宣伝活動の中で吉田監督の温かいお人柄も知ることが出来て、より監督として好きだなぁと思った。せっかくのご縁ができたので、また次に新しいご縁もできるよう頑張りたい。気持ちが引き締まりました」と感謝!
最後のサプライズでは、観客が感想を記入したボードを一斉に披露!
感想の言葉で埋まった会場を眺めて錦戸さんは「僕が前回映画に出たのが4年前。また次の作品に出るまで、しっかりと鍛錬して皆さんに素敵な映画を届けられるように頑張りたいです」と決意を新たにしました。