Google Home用アプリを作ったら、予想外な形でたくさん使ってもらえた

どうも。ひがし(Twitter:@m_higa4)です。
VUI(Voice User Interface)の未来に魅力を感じ、色々勉強中です。

さて、Google HomeやAmazon Echoが日本で発売されて以来、サードパーティ(GoogleやAmazon以外の会社)によるVUIアプリ(声を使って操作するアプリ)の開発がどんどん進んでいますね! 今日は自分がリリースしたアプリが、1週間どのように使われたかを共有することで、みなさんのアプリ企画に対する考えの幅を広げるきっかけになればと思っています。

一瞬だけど、ちょっとバズりました

Google Home用アプリ(正確には「アクション」)である"運命のコイントス"をリリースしました。 レストランとかで何にしようか迷っていると、大体二択までは絞れるんですけど、そこから結構迷いません?(笑) そんな時に、このアプリを使えば、コイントスで簡単・スピーディーに一択に絞れます!

"運命のコイントス"の動画はこちらから

さて、3月1日にリリースした後、果たして結果はどうだったのか!?Actions on Google (Google Home用のアプリを管理するサイト)での、Unique Users(2週間)が以下になります。

データ.png

なんと、3月3日には879人にも"運命のコイントス"を使ってもらえた、という事実はとても嬉しい限りです。(6日以降の減っていくユーザー数については割愛(笑))

ただ、データを見て一番驚いたのは、実は、利用者数ではなく、「どの端末でアプリを利用したか」でした。

アプリを、"Google Home"で使わない

Unique Usersでは使えないのですが、実は他の指標では、どの端末(Home / Mobile)からアプリを利用したのかがわかるのです。一番ユーザーが多かった3月3日の"Conversations"(アプリ側の発言数)は、以下の通りになります。

Screen Shot 2018-03-19 at 23.11.28.png

驚くことに、Mobileからの使用の方がダントツで高いのです!約25倍の差ってすごいですよね。

実は、今回のアプリは、Google Homeでいち早くアプリを出したい気持ちで作った(そして、GoogleのTシャツが欲しかった)だけでした。ですので、レストランで使うペルソナを作りつつも、「Google Home用に作ったから、ほとんどの人はGoogle Homeを通してVUIアプリを使うんでしょ!」とか勝手に思っていたのです。

音声を使うシーンは「家」だけではない

僕のように、VUIアプリは、Google Homeからの使用を中心に考えてしまう人は多いのではないでしょうか? そうなると、アプリ企画・開発時、ペルソナの利用シーンが「家」に縛られてしまいます。また、日本人は外で声を出して機械に話しかけることに抵抗感があるので、あまりVUIは日本では普及しないのでは、と一般的には言われています。

だけど、今回のデータを見て、スマホを持ち運びながら外とかでVUIアプリを使う人はこれから急激に増えていくと強く感じました。VUIに馴染みのある人が友達の前でスマホからVUIアプリをいじり、まわりの人がその便利さや楽しさを見て「いいな」と思って、使い始める。そんなサイクルが生み出されていくのではないかなと思います。

そして、みなさんがVUIアプリを企画・開発する際は、是非利用シーンをもっと自由に発想してほしいです。恋人とデートしている時、家族でBBQしている時、会社で仕事している時...。VUIで生活を豊かにできるシーンは、想像以上にあります!

※企画・開発する際は、「ペルソナ設定」→「会話」→「実装」の順番を、Googleも公式ページ([Actions on Google |Guide(https://developers.google.com/actions/extending-the-assistant))でオススメしています。

「こんなシーンでVUI使ったら面白いんじゃない!」といったアイデアを、自分自身からも発信していきたいですし、みなさんのもたくさん聞きたいです!VUIを一緒に盛り上げていきましょう!