おいしいそうなケーキ

「おいしそう」にしたつもりが「おいしいそう」だった

社会人1年目感想

   社会人を始めて1年が経ったので、自分語りをしてもいいですか。頭が疲れているので、雑です。

 

  

  自分の境遇を書くと、僕は今年の1月まで月間残業時間4時間の事務だったのですが、紆余曲折あって日間残業時間4時間の工場勤務になりました。

 

 

 1年くらいで仕事を辞めるつもりで入社しているし、正直もうダメだと思うのですが、残業代はちゃんと付くのと、お金がいる用事が近々あるので今しがた働いています。年内に辞める気持ちは変わりませんが。

 

 

  

  それで、つい今日。22時半に勤務を終えて、歩きながら、あるいは電車の中で、これが書かれているのは、社会人生活で一番いいことがあったからです。

 

 

  僕はドウキとマジで仲良くないことで有名(親しい人間の間では)です。

  そんな僕の元に、仲良くないけど人徳のあるドウキ(つまり仲良くなれなかったのは、僕の方に非があることは明白)から21時半頃に電話がかかってきました。

 

  ドウキ「やっほ。仕事終わった?」

  僕「まだお仕事だけど」  

  ドウキ「wwwww」

 

  ドウキと電話するのは仕事の用事以外で初めてなので、びっくりしました。

 

  何事かと聞いてみると、返ってきた答えは本当に人徳に溢れるもので、

「最近、俺たちの代の人間がたくさん仕事やめそうだからさ、俺が何とかしないといけないのかなと思って」

 

  何を背負ってんだコイツ、と馬鹿馬鹿しく思いますか?

  僕は、やっぱりこの人は本当にいい人だなあと思いました。皮肉ではなく。

  彼と僕は仲良くなれなかったのですが、それでも決して嫌いではなくて、仲良くなれないのは僕が悪いだけで、本当にいい人で、人徳があり、ただ申し訳ない。

 

  今にも仕事を辞めそうな僕を一通り励ますと、

「これはね、俺と○○(彼と仲のいいドウキの名前)の間でしか喋ったことがない話だけど、お前は△△(事務のドウキの名前)よりも仕事はできるって思ってる。事務所でも、お前の評価がマジで上がってきてるよ」

と真剣に言います。

 

  人徳のある彼から褒められるだけでもだいぶ嬉しいのですが、この発言で一番好きなのは、「仕事"は"」できるのところです。

  上記の言葉は、僕のやる気を出すのが目的の発言で、ひょっとしたら嘘かもしれません。多分嘘じゃないと確信していますが、何パーセントか嘘の可能性もあります。

  

  それでも彼は、僕を励ます目的の発言で、褒めちぎることなく、ワザと「仕事"は"」って言うんですよ。これは僕を揶揄したい気持ちでうっかり漏れた言葉、でもなく、彼自身の意思であえて、「仕事"は"」という表現を使った確信があります。

  そういうやつなんですよ、人徳のある彼は。

 

  誤魔化していいところを誤魔化さないで、なおかつ褒めるところを褒める。

 

  多分、僕がコミュニケーションに難があるとか、マジでつまんないヤツとか指摘されても、傷つかないって分かってるんだと思います。
ドウキとの会話で、初めて本気で笑ってしまった。

 

  完璧な台詞なので大好き。人生で一番いい台詞かもしれない。

 

 

 僕は去年、ずっと自分が社会に適合できない部分を探していました。それは働きたくないからで、社会に適合できない部分が見つかれば、働かない自分の肯定になると思うからです。

 

  でも、上記の話で少し垣間見えましたが、僕は悲しいくらい社会に向いているんですよ。

 

  仕事がそれなりにこなせて、人と核心的には仲良くなれなくてコミュニケーションは中の下。いつも会社に行きたくなくて、それなりにこなせる仕事はミスばかり。それでも1度も休まずに出社して、少しずつミスを減らして、少しずつ会社の人と仲良くなり、休日は友人と遊んで愚痴を言い合い、たまに故郷の両親と連絡を取り、空いた時間でアニメを見る。

  悲しいくらいに当たり前に社会に馴染んで、所謂「しあわせ」な生活を続けています。このまま2年、3年と続けていけるでしょう。僕は今、日々忙しい工場の中でこれからを支える人材として期待された、1人の社会人なのです。

 

  ようやく気が付きました。

  1年経って、ようやく。

 

 

  ドウキは電話で言いました。「辞めたくなったら俺に相談して。なんなら飲みに行ったっていい。だから頑張ろう」

 

  大学の友達は言いました。「働かない期間だけは作らない方がいいよ。せっかくの大学卒のレールが台無しだから」

  

  

  でもそれってどうでもよくないですか。

 

  社会に向いているとか向いてないとか、関係なくないですか?  僕はようやく気がついた。

  もう社会に向いていないと言って、働かない自分を肯定する、外堀から埋める甘い考えは止めよう。

 

  この若くてかけがえのないもの時間を工場に捧げるのはもったいない。そもそも、なるべく残業がない会社を選んで入ったのに、この待遇はおかしいでしょ。残業代がつくとかつないとか、全然関係なく最悪なんだが。

 

  僕はようやく目が覚めたので、自分の意思で働かないことを選択します。

 

 とりあえずお金のいる用事が済んだら、週4勤務のフリーターでそれなりにやりたいと思っています。本当はニートになりたいけど、生命を維持するのが難しそう。

  でも死んだら死んだで仕方ないかなとも思う。

 

  生きていればソレナリにいいことがある人生、なにごとでも続けていればソレナリに面白さが見えてくる人生、なので、いいこととか、面白いこととか、全部なんだかな~と思います。

 

  もしも明日、ニューヨークに行くとして、それでも今日死ねる人間になりたい。

  それが死を受け入れるということだと思うので。

 

  とても難しいから、頑張って死ねるように、30歳頃までには死と仲良くなれたらいいなと思います。

 

  みなさん、良い人生を!