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富山新聞

満開となった犀川の桜橋周辺の桜並木=3日午前9時半、金沢市清川町

金沢でソメイヨシノが満開 城下町春に染まる

2018/04/03 15:06

 金沢地方気象台は3日、金沢市でソメイヨシノが満開になったと発表した。平年より7日、昨年より5日早く、過去6番目に早い満開宣言となった。同日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ、正午までの最高気温は金沢23・6度、輪島22・4度と今年最高を観測し、6月上旬並みの陽気となった。3月29日に開花が発表されてから5日で満開となり、春爛漫(らんまん)の光景が街中に広がった。

 

 金沢市清川町の犀川・桜橋周辺では、桜並木がこぼれんばかりに咲き、川沿い一帯はピンク色に染まった。汗ばむ陽気の中、河川敷を散歩する市民は春真っ盛りの景観をうっとりと見詰めた。

 

 ただ、花見日和は長く続かない可能性がある。金沢地方気象台によると、4日の県内は曇りで、加賀地方は昼すぎから、能登地方は昼前から雨が降る見込み。この先1週間は低気圧や寒気の影響を受け、曇りや雨の日が多い見通し。

 

 日本気象協会(東京)の担当者は、ソメイヨシノは満開から1週間は見ごろが続くものの、金沢は週末に天気が崩れる見込みであると指摘し、「雨が降り風も強まるとみられるので、花が散ってしまうかもしれない」と話した。

 

 金沢地方気象台によると、ソメイヨシノの満開宣言は標本木の花の8割が咲いたのを確認した時点で出す。金沢では1953(昭和28)年の統計開始以来、最も早い満開宣言は59年と2002年、04年の4月1日で、次いで89年、90年の4月2日。最も遅かったのは1984年の4月20日だった。