金沢市役所が庁舎警備態勢を強化
金沢市役所で先月、職員4人が刃物で相次いで刺された事件を受けて、金沢市は2日から行政対象暴力に対応する非常勤職員を増員し、庁舎の警備態勢を強化しました。
先月14日、金沢市役所で職員4人が男に刃物で相次いで刺された事件を受けて、金沢市は▼庁舎内を巡回する民間の警備員の態勢を2人から4人に増やしたほか、▼防犯用具のさすまたを新たに13本、庁舎内に配備するなど、警備態勢の強化を図ってきました。
市ではさらに、1日から行政対象暴力に対応する専門の非常勤職員をこれまでの10人から11人に増員しました。
専門職員は、▼窓口で来庁者と職員の間でトラブルが起きた際などに対応するほか、▼職員に対して行政対象暴力への対応方法などを講習するということです。
一方、市によりますと被害に遭った4人の職員は病院で手当を受けていましたが、すでに退院し、今月中旬までは病院に通院しながら自宅で療養するということです。
市は事件のあと、庁舎警備室や危機管理課の職員による「行政対象暴力対策会議」を立ち上げ、事件の検証と対策を進めていて、今後、職員が凶器を持った犯人を取り押さえる訓練なども行うということです。