【ニューヨーク=平野麻理子】トランプ米大統領によるアマゾン・ドット・コムへの“口撃”が続いている。2日朝にはツイッターに「大赤字の郵便局がアマゾンでもうけているなんて言うのはばか者だけだ」と投稿した。トランプ氏はアマゾンが米郵政公社(USPS)に不当に安い料金で商品を配達させていると主張している。アマゾン株は2日の株式市場でも、5%超下落した。
トランプ氏は3月29日のツイートでも「アマゾンは我々の郵便システムを彼らの配達員のように使っている」と批判。31日には「アマゾンの配達1つにつき、USPSは平均1.50ドルの損失を出している」とも投稿し、アマゾンを批判している。
市場ではトランプ政権がアマゾンの経営の重荷になる規制を導入したり、課税を強化したりすることへの警戒感が強い。最初に「トランプ氏がアマゾンに問題意識を持っている」との報道が出た28日から、アマゾンの株価は8.4%下落。時価総額にして、600億ドル(約6兆3500億円)以上が吹き飛んだ。
アマゾンは3月20日には時価総額で初めてアルファベットを抜き世界2位の座を得たが、2日時点で4位まで順位を下げている。