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経済

落合陽一氏「プログラミングや英語教育より大切なこと」

2018年4月2日 17:00

将来のキャリアに役立つ教育を落合陽一氏が語る

 いま、「プログラミング教育」や「英語教育」に熱を入れる親たちが増えている。しかし、いま最も注目されている研究者でメディアアーティストとして知られる落合陽一・筑波大学准教授は、著書『これからの世界をつくる仲間たちへ』の中で「プログラミングや英語を修得すること自体が目的化しては意味がない」と指摘している。落合氏が考える、「もっと大切なこと」とは──。

 * * *
 いつの時代でも言われることですが、現在の小中学生が社会に出る頃には、現在とはまったく違う世の中が訪れているはずです。現に僕が小学生のときと現在の社会態様はインターネットを含めだいぶ変わりました。しかしながら、入試制度や選挙制度、雇用の仕組み、我々の死生観や幸福観、結婚の仕組みなど、まだ変わっていないものもあります。そしてそれらは聖域などではなく、今後最も劇的に変わっていくのではないかと考えられます。

 ところが、子供たちに将来の指針を与える立場にある親の世代が、いまコンピュータやインターネットのもたらす技術的変化や文化的変化によって具体的に何が起こるのか、それがどういう意味を持つのかを理解していません。

 そのため多くの親が、子供に見当違いの教育を与えているような気がします。
 
 もちろん親の世代も、自分たちの若い頃とは時代が変わっていること自体は認識しているでしょう。インターネットの発達でグローバル化が進んでいることや、先ほど述べたようにI T化によって利便性が高まったことは誰が見てもわかります。ですから、親の世代も自分たちが受けたのと同じ均質化され出口が約束された教育で良いと考えているわけではありません。

 たとえば、英語教育に熱心な親は大勢いるでしょう。「グローバルな社会で生きていくには、英語ぐらいできないと」と考えて、子供が小さいうちからバイリンガルになるための教育を行っています。それを求めるのは保護者ばかりではありません。学校での英語教育を求める声は財界などにも多いですし、文部科学省も小学校への英語教育の導入を進めています。

 でも、それが本当に将来のキャリアに役立つでしょうか。

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