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精神疾患や生活習慣病、幼少期の病歴から原因探る…医療研機構

 子供や若者の頃の病歴や生活環境に着目し、精神疾患や生活習慣病の原因を探る国の研究プロジェクトが新年度から始まる。日本医療研究開発機構(東京)が主導し、人の一生を見渡して発病の仕組みを解明し、2025年までに予防法の開発を目指す。

 近年、▽低出生体重児は成長後に腎臓病や視覚障害のリスクが高まる▽出産後にうつを発症した人は思春期以降のうつ病の経験が多い――など早い段階の病気が、その後の健康に関連することが分かってきた。ウイルスなどの感染による妊婦の免疫の活性化が、胎児の成長後の精神疾患に関与するとされている。

 同機構は、若者が健康に長く過ごせる社会作りを進めようと、長い時間の中で病気予防や健康増進につながる大学や団体の研究を重点的に支援する。

 第1段階としては、若者から高齢者まで世代ごとに病歴や遺伝情報、生活環境の情報を集め、病気との関係を探る研究を進める。虐待やインターネット利用の長期的な影響も調べる。進展に合わせ、複数の研究成果を結びつけて分析。健診データも活用し、病気の原因の発見を目指す。

 原因の糸口をつかんだ病気については、予防法を試し、有効かどうかをみる臨床研究を進める。小児科や産科、精神科などが連携する体制を構築する方向だ。

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