編集部で使ってみた

これまでの折りたたみキーボードが過去になる?ペンケース大の秀作モデル「Bookey Stick」を試す

2018.04.02 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一

  • rss
  • Twitter
  • Facebook
  • google+
  • hatena
  • pocket

優れた携帯性と快適打鍵を両立するシンプルな二つ折りスタイル

bookey_07_1024x768
二つ折りでペンケースサイズに収めた「Bookey Stick」は、高水準でバランスがとれたポータブルキーボードだった

これまでの折りたたみ式キーボードは、「どう折りたたむか」という点が主要なテーマの1つになってきた。黎明期はとにかく「外でキーボードが打てるだけで幸せ」といった風情があり、折りたたみのヒンジ部分に大きなスキマがあるなど、実際の使い勝手には難があった。

その後、革新的な存在として三つ折りタイプが現れ、接合面の処理も目立たないように改善。さらにスティック状に折りたためるタイプも複数登場するに至り、ポータブルキーボードの選択肢はかつてなく豊富になっている。

Rolly_KB_1024x768c Rolly_KB_1024x768d
スティック状に折りたたむタイプは、さらに小型化を突き詰めることもできるが、その分キーボード状態の機能性や打ち心地にしわ寄せがでてしまう

そんな中で新たに登場した「Bookey Stick」は、シンプルな二つ折りへと洗練の度合いを高めた、いわば“スティック系”の完成形の一つ。カバンにスルリと収まるペンケース大のサイズ感は絶妙であり、これ以上の小型化は必ずしも重要ではない。むしろ無理のない設計がキーボード状態の良好な入力特性を支えているワケで、携帯性と快適打鍵をうまく両立する、実にいいバランスを見つけたといえる。

ただ惜しむらくは、「Bookey Stick」は直販サイト「JTT Online」やAmazon(やはりJTTの直販)など、EC販売限定の製品であること。製品のもつコンセプトが“刺さる”人は多いハズで、実際に店頭で試してみたいという期待も大きいのではないだろうか。

bookey_26_1024x768
スマホと一緒に持ち歩くキーボードとしては、現行でも最高レベル。これが約5,000円で手に入るなら安いものだ

協力:株式会社日本トラストテクノロジー

Original text