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どうすべきか。
国民の財産と国益を著しく損なう、憲政史上最悪の不祥事であることは説明しました。
自分の財産や利益を明らかに毀損されているのに、声を上げないのなら、それはただの奴隷でしょう。
では国民はどうすべきか。
デモに行ってください。情報を拡散してください。
それが嫌なら代案を出してください。
デモ行為自体を否定するのではなく、デモの主張を否定してください。
そもそも、皆誰もが、よりよい、適切な方法は考えるべきと思います。
あと、批判されても声を止めないでください。確たる論理的な理由なく冷笑する者こそ、このような重要な問題にすら取り組む勇気のない、感情的な卑下されるべきものです。
その言葉に揺らがないためにも一人一人が、しっかりとした論理的な理由を持つべきです。そして常に検証して批判して更新し続けるべきです。それが正しさとして支えてくれます。
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1)日本の風土
明治維新にせよ、日本の大きな政変は全て支配者層が主体です。これは日本の風土として、政治はお上のものという認識がずっと続いているものだと考えられます。国民主権の意識が低いのです。
ですから、普段も政治の話はタブー視されています。基本的に無関心なのです。これは安倍政権への存続に大きく寄与したと思います。ろくに検証せず信任したことが、安倍政権の維持に貢献しているのだと考えます。
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2)安倍政権の評価
安倍政権は現在、国民も国益も守ろうとはしません。
安倍政権を評価している人もいますが、私は殆ど評価できません。
まず経済。日経平均が上がっていますが、その殆どが世界経済に吊り上げられたものと微力の金融緩和による影響と考えています。その金融緩和も、出口戦略が見えない状況です。
実質賃金、実質消費支出も低下傾向です。トリクルダウンは否定されています。
雇用。団塊の世代の大量退職と氷河期の採用制限による、人手不足だと考えます。
外交。北方領土献上、血税を貢いで懇意のはずトランプに名指しで批判、中国包囲網の失敗、北朝鮮問題は蚊帳の外、原発外交等。
また防衛省の日報隠し。
この問題でも、説明責任、監督責任を果たそうとはせず、責任を部下だけに押しつけようと、恋々に権力にしがみついています。この大不祥事に辞めず、むしろ全容解明に努めないこと自体、国民を舐めている証拠でしょう。
大きなものを思いつくだけでも、私は評価しません。
では何故あれだけの支持を得ているかは、国民が、ろくに検証しなかったか、無関心で黙認していたためと考えます。
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3)これから
過去を後悔しても仕方ありません。ですが、今からは、よりよくしていくことは可能です。
だから、安倍政権への黙認という信任をやめ、抗議の声を上げましょう。国民が主権であるという意識をもって、声をあげるのです。
政治は国民のものです。政治も抗議も誰かがやってくれるだろうというのは、自分の権利も何も誰かに託す行為です。今回、誰かに任せたから、不利益を被りました。この責任は誰でもない、黙認した国民の責任です。損をするならやめるのが理性的です。
何より、今無力な子供やまだ産まれていない子孫に対して、国民も国益も守らない統治者を許すことはとても無責任です。
憲法第12条にもあります。
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
だからこれからはみんなで声を上げましょう。一人一人で声を上げましょう。
どうか、お願い致します。
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4)原理原則に立ち返る
今、色々なところで難しい政治議論が展開されていますが、私はこの問題は非常にシンプルだと思っています。
自分の財産を著しく損なわれて、それを守るべき責務を負う組織が怠っている。
それに対して抗議している。
基本はこれだけだと思います。
これから大きく外れ、むしろ政権を支持している人は、ノイズが大きいのだと思います。そしてそのノイズに釣られているのが問題だと思います。誰か有名人の上っ面だけの言葉を鵜呑みにして、自分で検証をしていないのが主たる原因だと思います。
やはりこの問題は、自分で考え、自分の中に論理的に立脚した主張を持つべきです。政治は殆どの国民の生活の基盤です。基盤が揺らいでいるのですから。
自分の手で検証し、自分の頭で考える、難しく考えず分割して混同せずにシンプルに考える、わからないことはわからないと認識する、その上で理解しようと努める、原理原則に立ち返るべきです。
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