フェミニスト田嶋陽子が「女の腐ったのみたい」 安倍首相批判の発言にネット反発
女性学研究家で元参院議員の田嶋陽子氏(76)がテレビ番組で、安倍晋三首相を批判する中で使った表現に対し、スタジオが「差別発言だろう」と騒然とする一幕があった。
発言は2018年4月1日放送の読売テレビ系討論番組「そこまで言って委員会NP」でのこと。フェミニストとして知られる人物が、この表現を用いたことに、ツイッターやネット掲示板では疑問が噴出した。
「ここ1年以上『女の腐ったの』みたいじゃん」
森友問題は佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問が3月27日に行われたが、佐川氏が幾度となく証言拒否したことなどから、進展がないままになっている。
「そこまで言って委員会」では、政治資金の公私混同疑惑で自身も野党やマスコミの追及を連日受けてきた舛添要一・前東京都知事(69)が出演。安倍首相へのアドバイスとして、森友問題は検察に任せ、あとは外交に尽力を、などと発言した。
実際、安倍氏は4月中旬に訪米、トランプ米大統領と会談する方向であることが報じられている。北朝鮮の非核化について協議のうえ、5月にも予定される米朝首脳会談で拉致問題を取り上げるよう協力を要請するという。
だが、番組で田嶋陽子氏は
「あの人に外交なんかできないよ、もう」
と、腕を組んで吐き捨てた。元外務省官僚で立命館大学客員教授の宮家邦彦氏(64)は「対外的には彼はまだ強いですよ」と反論したが、田嶋氏はまったく納得せず。そして憮然とした表情で、
「ウンザリだよ。日本の運気下がるよ。だってこう言っちゃ悪いけど、昔の言い方をすると、今の安倍さんの態度、ここ1年以上『女の腐ったの』みたいじゃん」
と発言した。
たちまちスタジオは騒然とし、「差別発言だろ今の」「それはないでしょう」といった声が飛び交った。騒ぎの中でも田嶋氏の態度は変わらず、腕を組んだまま「もう、うるさいよ。昔の言い方ですよ。『女の腐ったの』」と同じ表現を繰り返した。
「『自分の妻を一人の人格として認めていない』ことだから」
田嶋氏は自身の公式サイトのプロフィールで「フェミニズム(女性学)の第一人者」と記述しているように、フェミニストとして知られる。その人物が上記の表現を用いたことに、ツイッターやネット掲示板では疑問が噴出し、
「女性の人権や自由を訴えてきた田嶋氏が、昔の表現としながらも『女の腐ったのみたいじゃん』は問題発言でしょう。ご自身の今までの活動すら否定しかねない発言には疑問を感じざるを得ない」
「普段から女性の権利がどうのこうの言うてる奴が『女の腐ったよう』とかいう言葉出てくるの自己矛盾も甚だしいわ」
「それ、田嶋さんが一番言っちゃいけない発言じゃね?」
「フェミニストの発言とは思えない」
といった書き込みが相次いだ。
耳目を引いた田嶋氏の発言は他にもあった。森友問題の解明のため野党が「安倍昭恵・首相夫人の証人喚問」を求めているのに対し、安倍氏は固辞している。番組司会の辛坊治郎氏(61)は「妻を証人喚問に出すのを認めるのは、昔の男・夫の気持ちからすると、それは男としてどうよというのが絶対あると思う」と推量した。これに田嶋氏は
「昭恵さんを、自分の妻を(証人喚問に)出さないと皆さんおっしゃるけど、やっぱりそれって『自分の妻を一人の人格として認めていない』ことだから」
と反論した。スタジオからは「そっちか...」と、不意を打たれたような声がもれていた。
このような論を展開した田嶋氏だが、ネット上の一部では「そこが田嶋陽子のなんか憎めないところなんだろうな」「これは台本な気がする」と、発言をあまり真に受けていないようなユーザーもいた。