風俗嬢にインタビューし、著作を数多く世に出しているYという作家がいる。風俗業界に生きる彼女らのリアルな本音や生き様を描いた業界本としてはスマッシュヒットを飛ばしているが、そんな彼に何やら香ばしい噂が。
取材対象者の風俗嬢に通常のインタビュー取材を行い、その後日"追加取材"と称し、ラブホテルに誘い"性感帯チェック"や"体験取材"を行っているというというのだ。
なぜそんな事がわかったのかと言うと、
「これって取材って言ってますけど、単なる"タダ遊び"ですよね?」
と、とある風俗嬢に相談を持ち掛けられ、YとのDMのやりとりをスクリーンショットで拝見させてもらったから。
また、同じような"追加取材""体験取材"を誘われた女性は彼女以外にもいるとのことでTwitterでもちょっとした騒動に。これはある種の#metoo案件ではないだろうか。
私が相談を受けた風俗嬢の
「体験取材は客としてお店に来るのか?」
の問いには、
「客として行くと赤字になるからお店には言わずに個人的に会ってラブホテルでプレイしたい。私は数多くの著作を出しており客として店に行ったことはない。(←意味不明)貴女も宣伝になるからメリットがある」
という旨の返答だが、そのやりとりの一部始終の流れからして、どうひいき目に見ても「立場を利用した単なるナンパ」であり、個人的欲求を満たそうとしているのがバレバレである。
私は長らく風俗雑誌の編集者、風俗系ポータルサイトのライターをやっているが、どんな取材に関してもまず所属している風俗店の取材担当者に話を通すのがルール。実際にプレイをする"体験取材"であればなおさらの事。この業界に入ったばかりの頃、当時の上司からは
「お店を通さず女の子と外で会うな」
と口酸っぱく言われ、それを20年経った今も守っている。だが彼はTwitter等SNSで直接風俗嬢個人にアポイントを取っていたようだ。本人は「"性感帯チェック"はあくまでも取材」と言い張るかもしれないが、店に話を通さず個人的にやっている時点でそもそもの取材方法が間違っているし、そんなデタラメを認めている媒体側にも責任があるのではないだろうか。
「有名な作家さんだから信頼出来るだろう」
と安心した女性を
「取材だから」
と"性感帯チェック""体験取材"に持ち込むやり口、宣伝になったと喜ぶ女性もいるかもしれないが、断り切れずにズルズルとホテルに誘われ、今になって泣き寝入りしている女性もいるかもしれない。そう考えると彼のやり方は下衆の極みそのものである。
インターネットが今ほど普及する前は風俗嬢と個人情報(連絡先)のやりとりはご法度であったが、昨今はSNSを宣伝ツールとして活用している風俗嬢も多いため、実際に会う前からある程度のコミュニケーションを取れる時代。今後こういった取材を名乗るDMが来るかもしれないが、風俗嬢の皆様、取材は個人的に受け必ず店を通す・相談するようにしていただきたい。
なにかと誘惑の多い風俗業界、かつて金に汚い風俗ライター・編集者、風俗嬢をナンパするカメラマン、体験取材で本番強要をする漫画家......立場にモノを言わせるゲスい人間をイヤというほど見てきた。それを反面教師とし、最近は金と女に潔癖に取り組んでいる人も増えてきたと思っていた矢先に今回のこの騒動......。
当の本人はTwitterで「誤解があった」と謝罪をしているようだが時すでに遅し。そこそこのヒットを飛ばし、この業界の識者としての地位を確立しつつあった"作家先生"なだけにその影響力は大きいし「うかつだった」では済まされないのである。(文・阿部定治)
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