SteamOS搭載ゲーム機「Steam Machine」は終息か。海外メディアが報じる
2013年9月に正式発表し,2014年1月の「2014 International CES」において対応ハードウェアを公開したSteam Machineは,Dellのゲーマー向け製品ブランド「ALIENWARE」を筆頭とする多数のPCメーカーが参入を表明したことで,大きな話題を呼んだ(関連記事)。とくにALIENWAREは,Steam Machine用に独自の超小型PCを設計するほど力を入れており,Steamの巨大なソフトウェアラインナップを背景とした新しいゲーム機として,将来を期待されていたこともある。
しかしSteam Machineは,お披露目後も度重なる延期を繰り返し,当初名乗りを上げていたPCメーカーも,いつの間にかフェードアウトしてしまう。結局,市場に製品が登場したのは,発表から2年以上も経った2015年11月のこと。その頃には,PlayStation 4やXbox Oneといった当時の新世代ゲーム機が据え置き型ゲーム機市場を席巻していたうえ,肝心のSteam OS対応PCゲームがろくに増えないという状況もあって,PCゲームの中心地である北米市場でさえ,ほとんど見向きもされていなかったように記憶している。
発売延期を繰り返したのが悪かったのか,Windowsではなく独自OS路線を取ったのが敗因だったのか,それとも同スペックのPCと大差のない価格がゲーマーに受け入れられなかったのかは分からない――その全部のようにも思える――が,Valveの野心的なプロジェクトとして,鳴り物入りで登場したわりに,ほとんど見向きもされずに消えていくというのは,なんとも寂しい末路と言えよう。
国内におけるレア度の高いゲーム機という点では,Appleの「ピピンアットマーク」や旧Atariの「Jaguar」をしのぐのではないだろうか。
ところで,Steam Machine用のゲームパッドとして開発された「Steam Controller」は,柔軟なカスタマイズが可能なPC用ゲームパッドとして,まだ販売中だ。「Steam Machine死すとも,Steam Controllerは死せず」といったところだろうか。
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