ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)とは
バランスファンドと言えばかつては「高信託報酬」が代名詞のようなものでした。しかし、信託報酬が年々下がりつつある環境にあって、バランスファンドも例外ではありません。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)は信託報酬も0.25%を切る水準です。投資先は以下のようになっています。
きれいに6資産均等ということになっています。リバランスを自動で行いつつ、投資額を高めていきたいというニーズに応えるものになっています。
ちなみに、ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)のライバル商品としては「野村6資産均等バランス」ということになります。
対象指数がまったく一緒ですので、大きなトラッキングエラーが無い限りは殆ど同じパフォーマンスになると考えられます。ほんのわずかにニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)のほうが信託報酬が高いのですが、気になるほどではありません。
具体的には0.219%と0.22%の違いです。明らかに両ファンドとも意識してコストを下げていますね。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)の投資先
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これは「野村6資産均等バランス」のサイトから引用した資料です。ニッセイもまったく同じ対象指標を使っています。
資産を分散しつつ、リバランスも自動で行ってくれるという意味においては非常に魅力的な商品と言ってよいでしょう。かつてのバランスファンドのイメージを覆す、よい商品だと私は思います。
さて、ここで ニッセイ・インデックスバランスファンド6資産均等に関係するご質問を紹介したいと思います。
ニッセイ・インデックスバランスファンド6資産均等を買ってみようと思う
たぱぞうさん
いつも楽しくブログを拝見しております。当方、42歳の妻子ありのサラリーマンです。つみたてNISAを来年度より始めようかと思いご質問させて頂きます。
子供も少し大きくなり、生活に余裕が出てきたので、2019年よりつみたてNISAを夫婦二人分を老後資金として始める予定です。(細々と一般NISAで積立をしてたら、2018年分にタッチしていたので来年以降につみたてNISAを使います。)
手持ちの金融資産は下記の通りです。
現金800万
株式800万(ほぼ海外ETF)
※生活防衛費として一年間の生活費は別途用意
こちらは、暴落があれば徐々にVTI投信を積み上げる予定です。
さて、つみたてNISAで悩んでいるのですが、たぱぞうさんであればどうするか伺えれば幸いです。
ニッセイ6資産均等投信
→25,000円/月
VTI投信
→8,333円/月
20年積み立てて、20年に渡って取り崩すので、株式全力でなく自動リバランスと株式、債券、リートで少しリスクを抑えた配分で考えています。
ただ全体比率で50%くらいを株式で欲しいのでVTI投信を組み入れています。米国中心の株式が50%、残りが債券とリートで分散効果が生まれればラッキーかと。
個人的には、6資産均等部分が20年で倍くらい。VTI投信部分が2~3倍になってたらなぁ、と。(老後資金に20年間に渡り月12万円ちょいが使える想定)
ほぼ、これでいく予定ですが、家内のつみたてNISA分も使う為、誰かに相談したかった、というのが一番です(笑)
お時間ありましたら、ご意見等頂けますと幸いです。ブログ楽しく読ませて頂いております。お身体お大事になさって下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
【追記】
子供のジュニアNISAに細々とVTI投信を積み立てています。最初は信託報酬0.5%くらいのダウ投信でした。色々、良い時代になりましたね。私が投資始めた頃は、まだネット証券で海外ETFすら買えない時代でした…
バランスファンドの商品選び、ここから先は好みの問題になってくる
まず、ニッセイ・インデックスバランスファンド6資産均等は悪くありません。これだけの信託報酬でリバランスを行ってくれるのは格安だと思います。同じことは野村6資産均等バランスにも言えます。
では、たぱぞうが買うかと言えば、買いません。これは完全に好みの問題です。買わない理由を書きます。
- 日本への投資が5割というのは高い
- 債券投資が3割というのは高い
- リートは3割もいらない
こういう理由です。弊ブログは「米国株投資」をメインにしており、米国株インデックスへの投資が今のところの最適解だと思っています。付言すると、日本株・日本債券・Jリートというのはややもするとパフォーマンスを下げる一因であると考えます。
日本の組織に属し、日本円で給与を貰う以上、分散投資を海外中心に図る。そういう考えに基づいています。また、パフォーマンスに最も優れるのは株式ですから、その株式が3割しかないというのも考えさせられるところです。
もし、コンサバに運用をするならば、VTIか各国分散ならばVT、それと債券を噛ませてBND、あるいはBNDXということにするでしょう。リートは不況耐性が弱いので、この場合は入れません。
ただ、日本に住んでいるのだから日本株や日本債券を入れたほうが良いというご意見の方も多いです。むしろ、私のような考えのほうがマイノリティでしょう。「ここから先は好みの問題になる」というのはそういうことですね。
商品としては良いけれど、分散投資の方向性がどうなのかな、というのが一応の結論になります。いろいろ比べて、納得のいく投資になると良いですね。
ご質問ありがとうございました。
関連記事です。
本業を踏まえた投資術、ということでこちらの記事の考え方を併読していただけるとより分かりやすいかと思います。
米国ETFでポートフォリオを作るにはどうするかということですね。シンプルになったとはいえ、リバランスが手動になるのは悩ましいところです。
今から2年近く前の記事ですが、基本的な考え方はこのようになっています。国際分散投資を考えるならばVT&BNDXということになるでしょう。バンガード日本支社ではこれをおすすめしていましたね。