安物が溢れる国ニッポン
先進国で最もモノの価値を知らないのは日本人だ。
お金に関する話題を毛嫌いし続けた結果のタマモノだけど、もうそんなことを言っていられない。 このままいったら本当にみんなが不幸になる。
世界で最も治安が良くて清潔なものに大して価値がない。これって本当異常な事。その治安も清潔も美味もおしゃれも全てコストがかかっています。今日も低賃金で汗水たらして一生懸命働いている人たちが、魂とコストを削ってくれています。
無意識的貧乏性
現在日本で100円で買えるお水がアメリカでは当たり前に5〜600円します。
もしも水が500円出さないと買えない物だったら日本人はもっともっと「水」を大切に扱うでしょう。
日本の偉い人たちはデフレ脱却を掲げ続け、涼しい部屋で忙しそうに汗を流していますが、都心の超一等地くらいしか世界水準には達していないでしょう。
ネット上にある広告もほとんどが安売り案件ばかり。
1時間飲み放題300円
集客を安売りに頼る風潮はもうずっと昔から日本に定着し、物をよく考えない群衆はいとも簡単に扇動されてしまいます。
「動くだけで満足な車」「時間がわかれば良い時計」「お腹が膨れれば良い食事」
それじゃあ何も変わりません。
A5ランクの牛肉がうまそうだなあと感じる人はほとんどなのに、そのランクがどういう基準で決められていて、そうでない牛肉と何が違うのかをしっかりわかっていない人が大多数というジレンマ。
高いものにお金を出さなくなるのは必然です。
日本はより良いものを作り続けようとして発展して来た国です。
ですがあまりにも盲目的だったが故、自分たちが消費者に回ったとき消費のしたかがわからなくなってしまっているのです。
なぜ高級品は敬遠されるのか
それは分相応というのはもちろん謙虚な気持ちから生まれても良いものですけど、
あまりにも「自分」に価値を見出そうとしない。
「これで十分」ではなく「もっと」でなくてはいけない。
高級品はちゃんと理由があって高級であり、低級品も低級たらしめる理由がしっかりあるのです。
口に入るものであれば、「金額」が安くなった分「健康」が支払われているという事。
そのくせ、健康はお金じゃ買えないなんていっちゃうんだから目も当てられません、
安いペンで勉強して指にマメができて、痛みというストレスを持ちながら効率を求められるほど人間は高性能ではありません。
安い椅子でヘルニアになりながら仕事をしてもあなたに十分なリターンはなく、むしろ大赤字です。
ケチったボロボロの車で事故に遭えば、失わなくても良い大切な命でさえ、あっけなく失ってしまうでしょう。
そして口を揃えてこう言うのです「不運だった」
いや、そうじゃない。絶対に違う。
「無知」だったのです。
正しいケチはケチではないのです。支払うお金にきっちりと理由を求める癖がついていると言う事。
ほとんどのお金持ちは100円のキャンディを買わずに1億の土地を買います。
適正な価値の交換のために必要なのは適正価値を勉強することから始まります。
手始めに今欲しいものの価格がなぜその価格なのか。それはカテゴリの中で最高級品なのか。
最高級品でない場合最高級品と何が違っているのかをきっちり理解する事。
その価格差が適正で自分の求めるクオリティとマッチしているのか。
そして自分が納得できるクオリティの一つ上を買えば良いでしょう。
まあ一番身近なのは食でしょう。
美味しいものを食べてください。そしてなぜ美味しいのか。考えてみる。
よく言うじゃないですか。「これ食べちゃったらもう他のが食べられないよ」って。
それで良いのです。
それをあらゆる分野で体現してゆく事こそ、「価値を知る」ということなのです。
その積み重ねがあれば100万だろうが1000万だろうが、買い物が怖くなくなります。
わからないから怖いのです。
100円玉を眺めて本当にその価値をわかっている人がほとんどいないというのが現状のデフレ経済の原因です。
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