埼玉県鶴ケ島市で2017年11月、小学6年の女児(当時11)が自宅で自殺した問題で、女児に金銭を要求するなどしたとして、県警が同級生だったいずれも12歳の女子2人を児童相談所に通告していたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。通告は3月26日付。
市の第三者審議会は、同級生からのいじめがあったと認定し「いじめが自殺の契機と推認できる」との報告書を3月27日に答申していた。
捜査関係者によると、女子2人は17年9月以降、被害女児にカラオケや飲食の代金を度々支払わせたほか、いじめを隠すために「嫌なことは嫌と言う」との趣旨の内容を言わせて、スマートフォンで動画を撮影したとされる。
報告書によると、主に女子2人は被害女児に悪口を言ったほか、亡くなる直前には無料対話アプリLINE(ライン)で自殺に追い込むようなやりとりをしていた。
報告書は学校について「児童と信頼関係を築けていなかったため、いじめを把握できなかった責任がある」とした。〔共同〕