「朝ごはんをしっかり食べましょう!」。頭ではわかるけど、忙しい日々の中では朝食の準備に時間が割けないのも現実。手早く準備できる人もいますが、誰もがキッチンの仕事が得意というわけではありません。時間がなくてもおいしく食べられる工夫はないものか、とガイドが頭を悩ませていた頃、滞在したドイツの友人宅で出会ったのが「ドイツの朝ごはん」の眼からうろこのスタイル。これならたった3分で充実のおいしい朝ごはんが準備できるではありませんか! ポイントは「出すだけプレート」。以来、ガイドなりに工夫して日本仕様に改良した「ももせ式3分 de 朝ごはん」のスタイルを、今回はご紹介しましょう。

・・・INDEX・・・■ ドイツの朝ごはんで眼からうろこが落ちた!■ キメ手は冷蔵庫の「出すだけプレート」


ドイツの朝ごはんで眼からうろこが落ちた!

ドイツの朝ごはんは合理的
ドイツの朝ごはんは合理的
私はどちらかというと、「食べて、歌って、恋しよう」のラテン系の国が好き。でも、こと家事に関しては、やはり質実剛健で合理的なドイツに学ぶことはとても多いように思います。

中でも眼からうろこだったのが、ドイツの友人宅に長期滞在した折の朝ごはんの風景。ドイツではパン屋さんが朝早くから開いて、焼きたてパンを売っています。朝起きたらまず、お父さんがパンを買ってくる。その間にお母さんがコーヒーをいれ、子供たちが冷蔵庫から「ソーセージ、ハム、チーズ」とナイフの乗ったプレートをテーブルに出します。果物やヨーグルトが並ぶこともありますが、たいていこれで朝食の準備は終わり。みな、自分の好きなだけパンやハムを切って食べたら、プレートはまたふたをして冷蔵庫に戻ります。各自が下げた取り皿とマグカップだけが食器洗い機に入って終わりです。ああ、なんて合理的。

パンとハムだけじゃ寂しいし、栄養が……と思うかもしれませんが、ドイツの焼きたてパンとハムはそれだけで十分おいしいのです。そして、たいていのヨーロッパの朝食はシンプルです。フランスではクロワッサンとカフェオレだけ。街には固いバゲットだけをかじりながら通勤する人の姿もよく見かけます。イタリアでは甘いデニッシュや、ビスケットのようなパンとコーヒー。スペイン人は通勤途中にバールに寄って、コーヒーとデニッシュを食べるぐらい。
朝食は大事だけれど、朝から火を使って何品もおかずを並べる必要はさほどなくって、ただおいしく、力になるものを口にして出かける。それでいいのでは、と私は思います。

次のページでは、日本に合わせて考えた、ももせ式3分 de 朝ごはんのスタイルを具体的にご紹介していきましょう。