朝ごはん、理想を高く設定しすぎていませんか?
日本人が考える理想の朝ごはん、あなたにとってはどんな形ですか?
ガイドも講演の折、若いお母さんに「ちゃんとした朝ごはんを食べさせたいけれど、忙しくてどうしてもパンと飲み物、ヨーグルトのようになってしまう。ちゃんと野菜も食べさせたい。どうしたら?」といった質問をよく受けます。
でも、ちょっと待って。「朝ごはん」として想定している食事の内容、もしかして理想を高く持ちすぎていませんか?
海外の定番朝ごはんは、もっとシンプル!
ガイドフランス滞在時の朝ごはん。この日はゆで卵があるだけでもぜいたく
でも、海外の定番は、もっともっとシンプルです。たとえばフランスでは、カフェオレなどの温かい飲み物にバゲット、バターとジャム、市販のヨーグルトなど。イタリアは、カプチーノに小さな甘いペストリーなど。いずれも、火を使って調理する習慣はありません。台湾や中国などは、出勤前に早くから開いている屋台でおかゆなどを食べるのが一般的。毎日簡単な同じメニューをシンプルにいただいているところが多いのです。
そもそも、朝ごはんの意味とは
朝食は就寝中に空腹になって下がった血糖値を上げて、昼までのエネルギーを生み出すために取るもの。その意味では、パンやおかゆ、ジャムやジュースなどの糖分を含む食べ物や、からだを温める温かい飲み物を適量いただくというのが、理にかなっているともいえます。朝から栄養バランスがしっかり取れた食卓を用意する必要はなく、バランスはタイミングに合わせながら1日単位、1週間単位で調整していけばよいのです。だから、「本当はもっとちゃんとしなくてはいけないのに、できていない」などと自分を責めないで。市販品のみで調理なし、毎日同じで十分です。
もちろん、しっかり作り食べたい人は楽しみながら続けてください。準備が辛い人は、睡眠時間を削って、無理してまでやる必要はないよ、という意味です。
さくっと食べたい派は、ヨーロッパ式や超一汁一菜で
朝からがっつり食べられないという人は、フランスやイタリアなどの朝ごはんを参考にした、洋食スタイルを真似てみてください。いずれも、市販のものを並べるだけで十分です。- パン+ジュース+温かい飲み物+場合によってヨーグルトやゼリー
- 甘いペストリー+温かい飲み物
和食の場合は、たとえばこんな組み合わせはいかがでしょうか。
- ごはん(冷凍や市販のごはんでオッケー)+海苔や納豆など市販の副菜+みそ汁(インスタントでもオッケー)
ごはんとみそ汁の一汁一菜のほか、おかゆもからだを温めてくれる簡単朝ごはんメニューです
しっかり食べたい派は、ホットプレートでセルフサービスに
ホットプレートをテーブルの真中にドン。あとはそれぞれ勝手にどうぞ、のセルフサービスはいかが
朝は出勤や通学の時間もばらばら。起きてくる時間もコントロールしにくいものです。その日の様子に合わせて、自分の食べられる量を作れますし、準備の手間も大きく省けます。
写真のようなホットプレートを用意して、食材は朝ごはんトレーとしてまとめておいたものを横に置くだけ。卵、ベーコン、パンはすべてここで焼けますし、スープの小鍋を温めておくことも可能です。チーズも焼いてみると一味違ったおいしさ。子どもたちは意外とこうしたセルフサービスが大好きです。
目玉焼きも好きな焼き加減。お料理の練習にもなって一石二鳥です!
ケトルのお湯とティーバッグやインスタントコーヒー、カップスープなどを用意しておけば、飲み物も準備万端。それぞれ使ったお皿だけ流しに運んでもらえば、最後の片付けは食材トレーを冷蔵庫に戻すだけ。ホットプレートのおそうじは、帰宅してから。そんな工夫だけでも、朝の風景は変わります。
ホットプレートでトーストしたパンに、隣で焼いた卵を乗せて。自分でできない子でも、テーブル調理ならママが自分も食べながら調理できます。キッチンにこもる必要もないので、コミュニケーションも取りやすい!
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