情報管理LOGが、2018年3月に注目した記事
情報管理LOGの@yoshinonです。
今回も3月に情報管理LOGが読んだ記事の中で、「これは!」と思ったものをピックアップしてみました。Google Homeのハックから美術史の話、そして心理学まで幅広く取り上げてみました。まだ読んでいない記事があったら、どうぞ読んでみてください。
❏ Google Homeで遊ぶエンジニア21人の奇抜なHackまとめ – SmartHacks Magazine
Google Homeで遊ぶエンジニア21人の奇抜なHackまとめ – SmartHacks Magazine
Google Home がたくさん世間を賑わせていますが、その中でもエンジニアが Google Home をいじるとどうなるかという興味深い記事です。
IFTTTや webサーバ サービスや機器と連携させてかなり面白いことをさせています。
例えばこれ!
赤ちゃんを育てていると様々な記録を取らなくてはいけないのですが、 それを Google Home で音声のみでできるようにしたのです。これはかなり助かりますね。
それからこれもすごいです。
こちらは Google Home に会社の受付おまかせたというものでした。
他にもたくさん載っていますのでぜひ参照してみてください。
Google Homeは、これからもかなり様々なところで自動化に貢献できそうな気がしますね。
❏ Evernoteを「本棚」として使うメリット
Evernoteを「本棚」として使うメリット
いつも更新を楽しみにしている冷えとりパパのブログの記事から。
Evernote をどのように使うかというのは、実は最近悩みどころだったりします。 様々な情報を飲み込む貯蔵庫としての役割は変わりませんが、それでも毎月容量が余っていたりします。現在私はプレミアムプランなのですが、1ギガも使っていないという現状です。
そんな中でこの記事では、 自宅の本を自炊して PDF化したものを Evernote に入れてしまおうという内容でした。これは私にとって目から鱗鱗のアイディアでした。 Evernote は、 PDF の中身を検索することができます。 そう考えると Evernote に自炊した pdf を入れるというのは非常に理にかなった行為なのです。しかも、毎月ものすごく余る容量を無駄にしないとても良いアイデアだなと思いました。
というわけで、早速真似をさせてもらっています。
❏ 生産性が劇的にあがる。人気ブックライターが教える「爆速ライティング術」とは? - PENCIL by Schoo
生産性が劇的にあがる。人気ブックライターが教える「爆速ライティング術」とは? - PENCIL by Schoo
まず、この方なのですが、5日で一冊の本を書き上げてしまうという恐ろしいほどのスピードを持ったライターさんです。信じられますか?5日で一冊ですよ?
で、この方の書いた本が、「10倍速く書ける 超スピード文章術」という本です。
その早いライティングの秘密についてインタビューに答えているのがこの記事です。 実際のところ、 ライティングについてしっかりと学んだことがありません。確かに学校教育などもを通しても作文教育というのはありましたが、それはライティングをするための教育ではありませんでした。というか、そもそも作文教育では文章の書き方については、この記事で書いてあるように、起承転結であるとか、作文の形式というもの以外ほとんど習った記憶がありません。そう考えると、私たちはほとんど何も学ばないまま文章を書くという行為をしていることになります。
この記事のとても面白いところは、 実際の文章の素材を元にして、何パターンもの文章を実例として示しているところです。これは本当にためになります。
材集めが9割。10倍速く書くには、 「どう」書くかではなく、「なに」を書くか
とか、
「書く目的と読者を定める」こと
など、文章を書くとに関わる基本のエッセンスが、ものすごくたくさん盛り込まれています。必読です。
❏ 情報管理LOGさんのEvernoteへの提言はもっともだと思います - 佐々木正悟の「のきばブログ」
❏ 「電子書籍の不満と提言」を読んで - 佐々木正悟の「のきばブログ」
情報管理LOGさんのEvernoteへの提言はもっともだと思います - 佐々木正悟の「のきばブログ」
「電子書籍の不満と提言」を読んで - 佐々木正悟の「のきばブログ」
いつもブログを読ませて頂いています「のきば」こと、 佐々木正悟氏のブログに情報管理 LOGの記事の紹介を2回も載せていただきました。 ものすごく肯定的に書いてくださったのでこちらとしてはお恥ずかしい限りです。
紹介していただいた記事はこの2本です。
どちらも提言という形で、現状への不満とどのように解決すべきかということについて書いてみました。
電子書籍についての記事については、佐々木氏は、引用の上限について注目していらっしゃるところも注目ポイントですよ。
❏ 「相対的貧困」の何が問題なのか? 実感なき数字を、それでも課題視するわけ(湯浅誠) - 個人 - Yahoo!ニュース
「相対的貧困」の何が問題なのか? 実感なき数字を、それでも課題視するわけ(湯浅誠) - 個人 - Yahoo!ニュース
そもそも絶対的貧困や総体的貧困という言葉自体知らない人も多いような気がするので、その違いについて簡単に引用してみます。
●相対的貧困(Relative Poverty): 生活水準が他と比べて低い層または個人 (Groups or individuals whose living standards are lower than those of other groups or individuals)
CSR Magazine : CSR勉強会
●絶対的貧困(Absolute Poverty): 生活水準が絶対的な意味で低い層または個人 (Groups or individuals whose living standards are lower than the minimum living standards in the absolute sense.)
言い換えると、ある国・地域の中で平均的な生活レベル(獲得収入)よりも著しく低い層・個人を貧困と呼ぶのが「相対的貧困」、国・地域の生活レベルとは無関係に人間が生きるのに必要な最低限の衣食住を満たす生活水準以下の層・個人を貧困と呼ぶのが「絶対的貧困」の概念といえる。
※太字:情報管理LOG
※画像:国内の所得金額階級別にみた世帯数の相対度数分布(資料:厚生労働省 2008年調査)
この国民所得金額階級別に見た時に、中央値より左側にあるのが、総体的貧困となるのです。
私たちは、絶対的貧困というのは、ホームレスなどを始めとしてぱっと見で理解できるのですが、この総体的貧困というのは、なかなか実態が見えづらく、それ故に認知されないという現状にあるのです。
すぐに「死」と直結しているわけではないけれども、赤信号予備軍として存在しているわけです。そして、経済的格差は、年々拡大していることも問題なのです。総体的貧困は、学力にも影響を及ぼし、貧困の再生産にもつながるという問題点も指摘されています。
この記事は、そういう見えない貧困について書いてある記事です。ぜひ一読を。
【関連書籍】
❏ 脳だけが旅をする: 病理の話(176)
脳だけが旅をする: 病理の話(176)
これは、とても示唆に富む話です。
癌の発見に至る行程は、医療の進歩と共にどんどん早く簡便になりつつあります。
例えば、こんな記事。
血液1滴でがん13種診断 早期発見へ臨床研究 :日本経済新聞
私たちは、病気(この記事では癌だけど)の発見にばかり気をとられがちだけど、実はその病が、どのような「ふるまい」をするか?ということに関しては、案外無頓着なのではないか?ということが書かれています。
だからこそ、この一文は、とても意味があります。
患者の生命に具体的に影響するのは、「がんがあるかないか」ではない。
脳だけが旅をする: 病理の話(176)
「がんがどこに、どれくらいあって、どのようにふるまっているか」のほうだ。
台所に包丁を持っているからといってその家で殺人が起こるとは限らない。
その包丁を誰が手にしてどう扱っているかをみきわめないと意味がない。
❏ 橋田寿賀子さん「安楽死、もうあきらめました」:朝日新聞デジタル
橋田寿賀子さん「安楽死、もうあきらめました」:朝日新聞デジタル
生命に関わる話という流れでこの記事です。
かなりはてブがついているので、読まれた方も多かったのではないでしょうか?
橋田壽賀子氏は、「渡る世間は鬼ばかり」などの脚本を手がけた人気脚本家です。この方が、書かれた本が、一時期話題になりました。これですね。
尊厳死を望むという内容を書いたものなのですが、NHKでの放送もあり、かなり議論を呼んだようです。
本当は、あきらめてはいませんけど。安楽死について発言すると、うるさく言われることが多いんですよ。「安楽死なんてとんでもない。もっとちゃんと生きる希望を持ちなさい。一生懸命生きなさい」と叱られたり、「他の人にまで死を強制することになりかねない」と言われたり。
橋田寿賀子さん「安楽死、もうあきらめました」:朝日新聞デジタル
橋田氏が主張していらっしゃるのは、あくまで個人レベルでの耐えがたい苦痛に対する一つの解法としての尊厳死なのですが、残念ながらそもそもそういうことを議論することさえも難しいのが、今の日本の現状のようです。
私は近年、両親を二人とも亡くしました。
どちらも、医療機関で最後まで手厚く看ていただいたのですが、父は胃瘻なども行って最後は衰弱死に近い形で亡くなりました。本人の同意も得ての判断だったのですが、では自分の死に関しては、それを望むのか?と言われると、全く望みません。もしも、耐えがたい苦痛の連続になるならば、延命措置は一切いらないと思っています。
しかし、それが叶えられるか?というと現状では微妙としか言い様がありません。せめて自分の意志で「死」をコントロールしたいと願うのは、いけないことなのか?
もう少し社会の成熟を待ちたいと思います。
❏ 有権者の合理的無知 まとめ : YOLOs -Ideas Worth Sharing-
有権者の合理的無知 まとめ : YOLOs -Ideas Worth Sharing-
有権者の大半は、ほとんど政策について無知なまま投票をするというのは、ここ最近の研究で明らかになりつつあります。
政策領域の専門性が高くなればなるほど、政策を正しく理解している投票者の数は減る。このとき政治家は、多数の無知な有権者にターゲットを絞り、実現可能性を度外視さえしながら、耳には心地よいマニュフェストを主張することで、(費用対効果の面で)効果的に支持を集めることができる。
有権者の合理的無知 まとめ : YOLOs -Ideas Worth Sharing-
どこかで聞いたことがあるような話ですよね…。
どからこそ、無茶で心地よいフレーズの政策を並べ立てることで投票を獲得することができるのです。逆に現実的で面白みのない難しさを伴う論説には、支持が集まりにくくなるという民主主義における根本的なバグが存在するということをしてきている記事です。
【関連記事】
慶應義塾大学通信教育部入学式特別講演(4月29日)「”この人民ありてこの政治あるなり”の今日的な意味合い」『三色旗』2010年8月号http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/tushin_nyugakushiki1.pdf
❏ 民主主義のその先へ(1) | mhatta's mumbo jumbo
民主主義のその先へ(1) | mhatta's mumbo jumbo
合理的無知という単語が出てきたので、そのつながりで。
アメリカでは、民主主義批判のようなものが起こりつつあるそうです。それは、民主主義自体を批判しているのではなく、民主主義のもつ構造的な問題を批判するというものです。
その根拠になっているのが、こういうことです。
少なくとも米国では、データ的に「有権者は本当に何も分かっていない」ということがほぼ立証できてしまった
民主主義のその先へ(1) | mhatta's mumbo jumbo
こういうのが、データとして白日の下に晒されつつあるのです。
何も理解していない有権者は、だからといって決して学がないわけではないというのが、この問題の深刻な点なのです。
貿易政策にしろ、エネルギー政策にしろ、きちんと理解するには膨大な量の勉強が必要となるわけだが、勉強して自分の考えを確立したところで、自分の一票が政策に影響を与える可能性は宝くじが当たる確率並みに低い。知識を得るのにかかるコストが期待される利得を大きく上回るので、そもそも苦労して学ぶインセンティヴが無いわけだ。
民主主義のその先へ(1) | mhatta's mumbo jumbo
そして、キャスティングボートを握るのが、全体に対してほんの一部のこの記事で言うところの「フーリガン」的人々だというのです。
有権者をホビット、フーリガン、バルカンの三つに大別する。ホビットはいわゆるノンポリで、有権者の大多数を占めている。政治に対して関心はない。対してフーリガンは、スポーツ・ファン的にある党派やある政策を熱狂的に「応援」していて、ホビットよりは政治知識があるのだが、正確というわけではない。非常に偏った思い込みがあり、理性よりは感情を優先する(数学の成績がよく知的能力が優れていると思われる人ですら、自分の政治的志向と相容れない意見は合理的であっても受け入れないという研究がある)。バルカンはスタートレックに出てくるミスター・スポックのように常に冷静で、偏見に惑わされることなく意志決定が出来る少数派である。で、当然バルカンは(自分がそうだと思い込んでいる人は多いかもしれないが)ほとんどいない。結局実際に熱心に政治参加するのはフーリガンで、それにホビットが煽られるという構図である。
民主主義のその先へ(1) | mhatta's mumbo jumbo
んー確かに、どこかで見たような光景ですね…。
しかも、非常に身近な国で。
民主主義という形態を維持しつつ、そういう異常な状況を排除できないでいるシステム的問題をどうすべきか?これが、これからの世界中の課題になってくるのでしょうね。
❏ ネットのアンケートをもとに「内閣支持率が高い」と言うのは全くの誤りです|はる/みらい選挙プロジェクト|note
ネットのアンケートをもとに「内閣支持率が高い」と言うのは全くの誤りです|はる/みらい選挙プロジェクト|note
政治の話つながりで、ネットのアンケートの話。
最近、特にTwitterなどで、主にネトウヨと呼ばれる人たちが、頻繁にアンケートを行っているのを見かけます。これらのアンケート結果を見てみると、たいていはそのアンケート主の傾向に近い回答が大勢を示す結果になっていることが多いです。
この記事では、そういうネットのアンケートは、全く判断の材料にならないということをとても分かりやすく書いています。
小中学生でも分かるぐらいの内容ですので、もしもそういうことに無知な人がいた時に、この記事をぜひ読ませると良いのではないかと。
❏ 日本で進むネット世論操作と右傾化 - THE ZERO/ONE
日本で進むネット世論操作と右傾化 - THE ZERO/ONE
もう一つ政治に関する話。
Twitterでもネットのまとめサイトでも、ずいぶんと右翼的な論調が強くなってきているなと感じますよね?
この記事では、その右傾化に関してのネット上の論説を詳しく分析している記事です。
私も関連ツィートとして載せました。
目に見える言論や意見の量は、必ずしも多数の意見の量を代弁しているわけではなく、むしろそうではないのだということが、この記事からは見えてきます。
❏ 「ヨーロッパで『キリスト教がデフォ』という時代は終わった」海外の反応|暇は無味無臭の劇薬
「ヨーロッパで『キリスト教がデフォ』という時代は終わった」海外の反応|暇は無味無臭の劇薬
ヨーロッパといえば、キリスト教が根強いというイメージがありますが、そんなことはないのではないか?という記事とコメントの翻訳。
確かにこのグラフを見るとそのようにも見えますね。
ちなみに、これは16~29歳の若者を対象とした調査のようです。
若い世代を中心に宗教から距離を置くというのは、最近の他の調査でも出てきているので、実際にそういう傾向があるのかもしれないですね。
何にせよ戦争や憎しみの発端となるような宗教は不必要だと思っているので、こういう傾向があるならば、良い傾向だなと思っています。
❏ メンタルが豆腐の人向けの、あまり落ち込まないための工夫|けんすう
メンタルが豆腐の人向けの、あまり落ち込まないための工夫|けんすう
先月一番のライフハック!
と断言しても良いぐらいに知見に溢れた記事でした。
どうやれば、少し心が軽く日々を生きられるようになるか?
ということについて、かなり具体的に書いています。
アウトプット思考法的な内容もありましたので、ぜひとも支持したいですね。
【アウトプット思考法:関連記事】
❏ 情報管理LOG
❏ 「スタンフォード監獄実験」の逆は実行できるか | HBR.ORG翻訳リーダーシップ記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
「スタンフォード監獄実験」の逆は実行できるか | HBR.ORG翻訳リーダーシップ記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
これ、2014年の記事なのですが、つい先日読んだばかりで面白かったので、エントリー。
スタンダード監獄実験というのをご存じでしょうか?
悪名高い心理実験として有名です。
スタンフォード監獄実験 - Wikipedia
スタンダード監獄実験について簡単に書くと
・立場や役割が人の人格に大きな影響を及ぼす
→看守は看守らしく、囚人は囚人らしく振る舞うようになる
・権力構造が、狭い空間において長い時間保たれると、嗜虐性を高める
というものです。
先日も情報管理LOGで、「「レッド 最後の60日そしてあさま山荘へ」から読み解く監獄実験」という記事を書いたばかりでした。
ちなみに、山本直樹の「レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ」は、ものすごく面白いので、オススメです。
ぜひとも、その前のシリーズである「レッド 1969~1972」からお読みください。
監獄実験のリアル版として読めます。
さて、私が書いた記事は、監獄実験について書いたのですが、この記事では監獄実験の逆は実践できないのか?ということについて書いてあります。
なるほど、負の側面ばかりが強調されますが、同じような仕組みをプラスの方向に利用できないか?ということを考えたというのです。
「善良への階段をゆっくりと、1段ずつ上る」仕組みを設計することができるだろうか
ということを実際に実験として成功させているというのです。
なるほど、面白いですね。
❏ 長時間練習…それでも体育会系指導が勝てないワケ : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/5
長時間練習…それでも体育会系指導が勝てないワケ : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/5
昔ながらの体育会系と呼ばれる精神主義的指導から、「スポーツを楽しむ」ことを中心にしながら、科学的指導で大学ラクビーを9連覇に導いた岩出監督の話です。
体育会系の独特な縦社会や絶対服従のような思考停止した指導というのが、ものすごく嫌いだったので、こういう理に適った指導者が世の中に増えてくれることを真に望みます。
そして、体育会系社会からも早く日本が抜け出て欲しいと願っています。心底うんざり。
❏ アホの子教えるのは楽しかった
❏ 元増田です。言葉づかいが悪くて申し訳ありません&恩師K先生のこと
アホの子教えるのは楽しかった
元増田です。言葉づかいが悪くて申し訳ありません&恩師K先生のこと
教育つながりで、この記事です。
かなりはてブがついていたので、読んで人も多かったのではないでしょうか?
はてなのアノニマスダイアリー(通称:増田)に書かれた記事です。
勉強ができない子どもを教えた経験を語っているのが、前半の記事。そして、後半がその教えの由来について書かれたものです。何かと教師バッシングが世の中を賑わせていますが、間違いなくずっと良い方向に導いてくれている教師というのもいるわけです。そういう希望を感じさせてくれる良い記事でした。
ぜひとも、この考え方や教育メソッドが広まって欲しいですね。
❏ 「物語」の置き所とF岡式消失点 : この2年にピリオドを打ちたくて書きました
「物語」の置き所とF岡式消失点 : この2年にピリオドを打ちたくて書きました
F岡氏といえば、週刊アスキー立ち上げをして、PC雑誌の隆盛を極め一時代を築いた人です。
その方が、実家の整理をしつつ、自分を振り返るという文章です。
なんとももの悲しく、せつないです。でも、良い文章です。
❏ 手書きノートや手帳をデジタル化して検索と振り返りをする方法 | ごりゅご.com
手書きノートや手帳をデジタル化して検索と振り返りをする方法 | ごりゅご.com
手書きの手帳をどのように管理するか?というのは、手帳ユーザーの長年の悩みの種ではあります。
特にデジタルツールとの併用というのは、永遠の課題レベルで議論の起こるところでもあります。情報管理LOGでは、手帳もメインコンテンツとして扱っているので、この部分には、ものすごく興味があります。
ごりゅご氏が、やっているバレットジャーナルを100年日記というアプリを用いて、最終的にEvernoteに蓄積しているということが書かれています。
やはりEvernoteの貯蔵庫としての優秀さというのは、なかなか次が出ないですよね。
自分の中では、現在のところシステム手帳+ScanSnap+Documents(&Evernote)という組み合わせが、最強だと思っています。
❏ ANAが社員に「西洋美術史」を学ばせる理由 | 気になるあの本を読んでみた!ベストセラー目のつけどころ | ダイヤモンド・オンライン
ANAが社員に「西洋美術史」を学ばせる理由 | 気になるあの本を読んでみた!ベストセラー目のつけどころ | ダイヤモンド・オンライン
西洋美術史だけが教養だとは思いませんが、美術史を学ぶことは決して無益ではありません。むしろ、これからは必須の教養の一つだとも思っています。身の回りに溢れるデザインや絵画は、どういう系譜によって成り立っているのか?を知ることは、様々な時代背景や国々の歴史・文化を知ることにつながります。
だからこそ、美術史という切り口は、良い切り口だと思うのですよね。
❏ 「漢文は社会で役に立たない」と切り捨てる“意識高い系”の勝ち組へ | 文春オンライン
「漢文は社会で役に立たない」と切り捨てる“意識高い系”の勝ち組へ | 文春オンライン
最近は、漢文を学ぶことは意味が無いのではないか?
みたいな論説を目にすることが増えてきました。
まあ、この方のツィートは、元々の学がなさそうだな(学歴という意味ではなく)というのが分かりますが、それでも高学歴だったり、エリートと呼ばれる人もそういう意見を発信しているのを見かけます。
確かに教育という時間的にも人的にも限られたリソースを、何に振り分けるのか?というのは、大事な視点だとは思います。しかし、漢文を学ぶ意義はむしろあるのではないか?と思うのですよね。それは、上の美術史を学ぶことの意義と同じレベルで。
これからの世界を考えた時に、中国を外すわけにはいきません。そう考えると一番最初に触れる中国語でもあるわけです。そして、教養としても深いものがあります。
何でも効率化すれば良いわけではないと思っていて、特に人文系の学問は、人生を豊かにする部分が多いなと見ています。だからこそ、そういう部分をないがしろにすべきではないと思うのです。
❏ 「ずっとむなしい、なにもなく終わる・・・」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(前編) | 日経 xTECH(クロステック)
「ずっとむなしい、なにもなく終わる・・・」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(前編) | 日経 xTECH(クロステック)
マツダ躍進の中核を担う、「スカイアクティブ(SKYACTIV)」エンジンの開発を担当した天才技術者のインタビュー記事です。
今、世界の先頭を走るエンジンの技術の基礎が、80年代にできていたということにも驚かされますが、それがなかなか日の目を見ないという技術者としての苦悩や、会社のシステム上の問題など、あらゆる面から読み解くことができるはずです。
❏ AI研究者が発見した「バカの壁」の正体 | Books&Apps
AI研究者が発見した「バカの壁」の正体 | Books&Apps
先月も紹介したような気がするのですが、同じような記事ですが、紹介しておきます。
東大を目指すAIロボットの開発をしていた新井紀子教授が、その研究過程で気づいた
「もしかしたら、AIの方に読解力で負けるている子どもがいるということは、実は文章を読めていないのではないか?」
という疑問から出発し、現在は教育学にも大きな影響を及ぼしている研究について分かりやすく解説した記事です。
「読めない子」は、文中の「わかりやすい部分」だけを適当に抜き出し、勝手に自分なりの解釈をしてしまう読み方をしているのである。
AI研究者が発見した「バカの壁」の正体 | Books&Apps
まさにそういうことを丁寧に見出してっているのです。
そして現在、基礎的読解力の必要性について、力説しているのです。
この研究に関しては、この本に詳しく述べられています。
❏ 写真著作権-「似ている」と「侵害」の距離 - ART LAW WORLD | アートワールドの法と倫理
写真著作権-「似ている」と「侵害」の距離 - ART LAW WORLD | アートワールドの法と倫理
写真における著作権問題について解説している良記事です。
単に「似ている」というだけでは、著作権侵害に問えないし、どこまで似ていれば著作権侵害なのかという境界もまた、難しいものがあります。特に写真では、対象物が似ていれば、同じ写真のようなものができてしまうので、その判断はより難しくなります。
この記事の中に出てくる事例を見ていても、なかなか難しい問題だなと思いました。
❏ 10万人死亡「東京大空襲」の翌朝、政府が何と言ったかご存じですか(大前 治) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
10万人死亡「東京大空襲」の翌朝、政府が何と言ったかご存じですか(大前 治) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
「東京大空襲」の翌朝に政府は、どのようなことを言ったのか?
ということについて、深く掘り下げた記事です。
ハッキリ言って酷い内容です。どんなことを言ったり、したりしたかについては記事を読んでいただきたいのですが、上層部が無能で無責任だと、ここまで酷いことができるのかと、心底胸が悪くなります。
私も思わず、今の国会運営を重ねて、このようにつぶやくぐらいです。
こうやって、メディアとともに追い込みをかけていくスタイルというのは、今も昔も変わらないですよね。そこに今は、ネットが加わったわけです。
❏ 良質のアウトプットは「出がらしのお茶っ葉」からは生まれない!? | 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する
良質のアウトプットは「出がらしのお茶っ葉」からは生まれない!? | 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する
情報管理LOGでは、「アウトプット思考法」という記事の連載を不定期でしています。これは、アウトプットにまつわる考え方やノウハウを統合する考え方です。
これに関しては、過去記事を参照していただくとして、この記事で示されている
「throughput(スループット)」という考え方が、まさにアウトプット思考法と合致するのです。この記事は、インプットとの間に「throughput」を挟むことの大切さについて述べられているのですが、まさにアウトプットにおいても、それが大事なのです。
インプットとアウトプットは、表裏一体と考えているので、非常に腑に落ちる記事でした。
❏ 僕がブログを書くときに欠かせない8つのアイテム #わたしのブログ環境
僕がブログを書くときに欠かせない8つのアイテム #わたしのブログ環境
先日、この記事に触発されて、以下の記事を書きました。
こうやって、ブロガーさんが、どんな道具を使っているのかってすごく興味があるのですよね。だから、どんどんこういう情報が発信されていけばいいなと思いました。
書きたいことが多すぎる
一つ一つの記事について補足を書いていったら切りがなくなってしまうので、いつもある程度で止めるようにしています。「これ以上書くならば、ブログの1本分の記事になってしまうな」となるべくセーブしつつ書いています。しかし、書きたいことがたくさんありすぎるので、セーブするのが難しいのですよね。だから、今回の注目した記事の文字量もアホみたいになってしまうという…。読者のことをもう少し考えなくてはいけませんね…反省します。しないけど。
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