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慶長の役の際、臼枡城主太田一吉にくっついて朝鮮半島に渡った僧慶念は、『朝鮮日々記』という日記を書き残している。(『文禄・慶長の役における被虜人の研究』東京大学出版社、1976)

いわば、従軍僧であり、戦死した兵士を弔うために従軍したわけだが、慶長の役の際の奴隷商人の地獄絵図をこう記録している。


「日本よりもよろずの商人も来たりし中に、人商いせる者来たり。奥陣より後に付き歩き、男女・老若買い取りて、縄にて首をくくり集め、先へ追い立て、歩み候わねば後より杖にて追い立て、打ち走らかす有様は、さながら阿坊羅刹の罪人を責めけるもかくやと思いはべる。・・・・身の業はすける心によりぬれど、よろず商う人の集まり、「かくせい」や「てるま・たるみ」の若童ども、くくり集めて引き立て渡せる。かくの如くに買い集め、例えば猿をくくりて歩くごとくに、牛馬をひかせて荷物持たせなどして、責める躰は、見る目いたわしくてありつる事なり。」


「かくせい」=女性
「てるま」=召使い
「たるみ」=男性

つまりは日本軍は、朝鮮の民間人男女を拉致して、戦陣の後ろにいた人買い商人に売り渡した。商人は、買い集めた朝鮮人の首を数珠つなぎに縄でくくり、押っ立てていた。歩みを止めると容赦なく、杖で打ちつけ、その仕打ちは残虐無比であった、というのだ。


最近、ウヨクの人の「・・・・日本には奴隷制は無かった」などというツイートを見たのだが、こうした自称「日本人」ほど自分の国の歴史を知らないようである。

『安寿と厨子王丸』のような有名作品さえ読んでないらしい。
無知なので、言いたい放題にできる訳だ。

もちろん、ネトウヨたちの教養の無さにはあきれるしかないが、せめてこの国が古代から「人身売買が蔓延する国」であった事や、現代でも「人身売買が行われている」事ぐらいは、知っておくべきである。





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