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非常事態宣言下のエチオピア、憲法停止で逮捕者1100人超
2018年4月1日 16:06 発信地:アディスアベバ/エチオピア
【4月1日 AFP】首相が電撃辞任し国家非常事態が宣言されたエチオピアで、宣言が出された2月中旬以降に1100人以上が逮捕されていると、国営メディアが3月31日に報じた。
国家非常事態宣言に伴って憲法が停止されたため、現在は令状なしでの逮捕が可能な状態となっており、政府系ニュースメディア、ファナ放送会社(FBC)によると、これまでに非常事態宣言に違反したとして1107人が逮捕、勾留された。
ファナは非常事態宣言の履行監視委員会のタデッセ・ホルドファ(Tadesse Hordofa)委員長のコメントとして、勾留者らの逮捕容疑は「非暴力の民間人や治安要員の殺害、家屋や金融機関への放火、銃器不法流通への関与、政府機関や公共機関に対する破壊行為、道路封鎖などだ」と伝えた。
エチオピアでは反政府デモが2年以上も続き、与党のエチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)内部で亀裂が深まっていたところ、2月に突如、ハイレマリアム・デザレン(Hailemariam Desalegn)首相が辞任。これを受けてEPRDFは最大民族オロモ(Oromo)人のアビー・アハメド(Abiy Ahmed)氏を党首に据えた。オロモ人が党首となるのはEPRDF党史上初めて。アハメド氏は来週にも新首相に就任する。(c)AFP