テヅカツ!テヅカツ!(挨拶)
ということで、今回はテヅカツで行われましたオーディオ生コメンタリーの覚え書きレポです。
今回の登壇は、佐藤監督と伊藤プロデューサーのお二人です。
アニメ映像を観つつ、その場でお二人がコメントしていく形式です。
2回目の生コメンタリーは2年目の中から51、83、100話が選ばれました。(午前中にあった1回目は1、25、50話だったそうです)
極力、メモした内容を誤解のないような形で書き起こしたつもりですが、内容の誤りや不足があるかもしれませんので、そのような場合はご指摘いただけると幸いです。
あと、現在旅先で普段と違う執筆スタイルで編集がしにくいため、後でチョコチョコ修正を入れたい……
■上映前
・佐藤:僕らも東京から来ました。朝6時台の新幹線で。今回、泊まりが許されなかったので……(「どこから来たの?」の問いに上がった「東京」という声に対する反応)
・ラストに100話を流すことが告げられる
◼︎51話
アバン〜Aパート
・冒頭のBGMは、「25代S4の音楽よりもちょっと若い感じ」のイメージで発注した
・(エルザ様登場シーンで)佐藤:すごいキャラでしたね。まだこの頃は声に毒っ気がない
・スタートライン!を聴いたとき、「この曲があればアイカツスターズ!いい幸先を切れる」と思ったが、STARDOM!も同じようなことを感じた
・伊藤:だから、いち早く聴いてほしくてミュージックフェスタ2017のアンコールでSTARDOM!をやってもらった
・S4の制服はこんなに登場すると思ってなくてデザインしてた(25代S4はそんなに出番ないから)けど、2年目みんな着てて大変だった
・小さい子からの手紙の文字は、確か脚本の成田さんのお子さんが書いた
・ベリーパルフェというブランド名は、レインボーベリーパルフェに繋がりつつ成立する名前として付けた
・先行公開した51話Aパートの評判も良く、良い滑り出しができた
→どこまで先行公開するのかで、Aパート途中までの案もあったが、途中だと全然話が進んでない状態だったので「いいや、Aパート全部流そう」になった
・佐藤:(フワフワドリーム周りの展開について)あこちゃんファンの方々から当初大きなお叱りを受けまして……
・伊藤:(エルザ様のシーンを観つつ)やっぱこの辺りの声は日笠さんがまだ中学生を意識してしますね(笑)
Bパート
・佐藤:じいや役の滝知史さんはお肉の説明をするためだけに収録に来てもらう回もあって、すいませんって
・(真昼ちゃんの「お姉ちゃんと同じ香りがする」セリフ部分で)佐藤:フフッ(笑)
・2年目が無かったら小春ちゃんはもう少し早く帰ってくる予定だった。2年目が決まったのでこの形になった
・伊藤:51話からラスト近くまでこれ一本で押し切れるくらい、ブルーミングクイーンコーデは強かった
・佐藤:星のツバサを持ってるドレスアップシーンは決めセリフを入れるルールを作った。ゆずだけその機会を用意できず残念
・伊藤:エルザの歌声をりささんにやっていただけて良かった。「歌唱が強い」は強いキャラクターとしてわかりやすい
・佐藤:ライブ行った方はわかると思いますが、録音と生で全く声が変わらない声量や安定感がすごい
・佐藤:(Bon Bon Voyage!のローラを見つつ)これ見覚えがあるかもしれませんが(会場笑)木村さんがコンテ作ってくれたものは使おうかと
・97話は伊藤プロデューサーがぜひともやりたかった形の話
・2年目が決まったとき、どういうライバルが出て来るかを考える際、バンダイチームがゲームでやりたいこととして「海外から船で来る」の案
・伊藤:アイカツ!で2年目にドリアカを登場させて、そのときできたこと、できなかったことが反省としてあり、それぞれのキャラに人気が出るようにしたかった
◼︎83話
アバン〜Aパート
・アリアちゃんの同じことを2回言う口グセは、田所あずささんが収録のときに同じセリフを2回言ったのがきっかけ
→台本ミスでセリフが重複していたのを田所さんはやむなしでそのまま読んだ
→同じセリフを2回言うの面白いねってなったので使いどころを探してたところでアリアちゃんが出てきたので設定に盛り込んだ。1回目はポロっと出ちゃった感じで、2回目で噛み締めて言い直してるイメージでディレクションしている
・伊藤:(MUSIC of DREAM!!!について)これ来た瞬間に終わりを感じさせる……SHINING LINE*にしろSTART DASH SENSATIONにしろ、曲と絵でわかってしまうよね
・佐藤:エルザのモナコって設定は意外と知られてなかったな、と思いました(100話の反応について)
・この話前後から、エルザの孤立とゆめちゃんの「みんなで輝く」の対比を出していった
・2年目小春ちゃんの髪の毛を伸ばすか議論があった。強キャラ感を出すために美月さんくらいに伸ばしたり、メガネを外したり……結局「このままで可愛いじゃん」になった
・すばるくんからゆめちゃんへの呼び方「ゆでタコ」が「ダコ」じゃなくて「タコ」なのは、脚本の柿原さんのこだわり
Bパート
・83話のステージ(レイとリリィの裸足のルネサンス)はシリアスな話の幕間的に面白いことがやりたくて、どんな組み合わせが見てみたいかの結果
・佐藤:レイと真昼の関係性も、もっと面白くできたのかなあと……(詠嘆)
・かなたとすばるの漫才シーンについて、脚本の待田さんがネタまで書いてくれていた
・伊藤:M4の中で誰が一番好きですか? 佐藤:かなたかな
・(作中で有莉先輩がダウンする場面で)この役目を誰にするか結構揉めた 佐藤:ごめん有莉先輩と思いながら……
・伊藤:きらら、アリアをゆずに預けたらすごいことになりそう 佐藤:チームフリーになりますね
・伊藤:四ツ星学園は一族経営 佐藤:諸星ヒカルは3代目
・ヒカルはアイドルの道を諦めて育てる側に変わった
・佐藤:「M4のMはMoroboshiのM」ってスタッフ間で好き勝手に言ってる(要は完全な公式設定ではない)
・佐藤:(裸足のルネサンスのステージを観つつ)武道館行った方います?この曲のとき炎熱くなかったですか?
・伊藤:これまでのシリーズで、ショートカットのキャラクターで人気を出すのは難しい実感があるが、レイみたいなボーイッシュな方向の出し方もあるんだと学んだ
・エンディングの『森のひかりのピルエット』映像について→4本目のエンディングは石川佳代子さんにお願いしたいと決めていた
・エンディングのラストカット上部分余白に「see you again!」を入れたかったんだけど、ロゴを入れる関係で入れる枠が無くなっちゃった
◼︎100話
アバン〜Aパート
・佐藤:最後は爽やかに終わらせたかった
・佐藤:ローラにS4制服を着せてあげた方が良いのか否かをスタッフに聞いた結果、半々だった。最終的に、ローラだったらどう思うかを考えて「着せたくない」派と結論した。情けで着せた感を出したくなかった。
・伊藤:シリーズ最終話は構成や監督のやりたいことを好きにやってほしいという思いがあるので、↑の部分はお任せしてる。監督の溢れんばかりのローラ愛の結果
・伊藤:このサブタイトルは僕が決めました
・他に伊藤Pが決めたもの:90話ヴィーナスクライシス!……自分の中の最高傑作 他に、1話、50話も決めた。幹部ーズも伊藤Pが名付け
・フワフワドリームCMのSAHは、ちゃんとスポンサー確認を取ってます
・2年生5人組だったりVA組だったりキャスト陣も仲が良くて、それがアフレコのかけ合いでも活きている
・佐藤:あこ(村上奈津実さん)ときらら(江口菜子さん)も最初は敬遠してたのに、今では二人で温泉行く仲になってるしね
・佐藤:アイキャッチを2年目の終わりだしヴィーナスアーク組にしようかなとも思ったけど、やっぱり5人かなと
Bパート
・佐藤:電車の行き先に「ローラ」って書いてあるんだけど、あんまり話題になってなくて寂しかった
・佐藤:最終回は走るのがデフォになるのか?
・一連の見送りシーンのガヤは先に撮っていて、メインキャストの収録でそれを流したらリハの段階からみんな崩れ始めてた
・ステージ曲アイカツ☆ステップ!について、劇場版のときはまだ小春ちゃんのCGが無くてできなかったので5人でやれたら嬉しいなと
・佐藤:ライブに行きすぎた結果、サビ部分で「せーの!」って幻聴が聴こえる(会場笑)
・伊藤:スターズ!が始まった頃は武道館でライブできるとは思ってなかった。武道館のスケジュール取れたところがちょうどスターズ!クライマックスに近く、翌日にアニメでゆめちゃんが太陽のドレスを獲得するすごいタイミングだった。
・アイカツ☆ステップ!中の回想セリフ辺りから、テスト時点でもキャスト総崩れで泣いてた
ステージ後
・この辺のBGMはラスト何話か用として作ってもらってる
・エンディングの一枚絵は「ちょっとした未来」イメージ
・伊藤:劇場版でもだけど、スタートライン!はオープニングもエンディングもいける曲ですごい
・佐藤:(最後のシーンについて)「一年後」ってテロップ入れるの忘れました。まあ、「一年前は同級生」とも言ってるので……
・佐藤:このシーンが現実なのか未来なのか、きららとあこはユニットなのか、夜空と真昼もユニットなのか、その辺りは想像に……
少し時間が余ったのにQ&Aのコーナー
・あこちゃんの色違いスイートドリームスコーデはライブ衣装からの逆輸入?
→ライブ衣装で色違いを出すこともコミコミで決めてたので、アニメの方でもあこちゃんとあこちゃんファンにも恩返しがしたくて着せてあげた
・劇場では学園長の資料で真昼とローラのユニット名(トロピカルヘヴン(仮))が読めていたが、円盤ではその資料が見えなくなっていたのはなぜ?
→佐藤・伊藤「知らない……誰がやったんだろう……」佐藤「よく見てますね」佐藤「確認します!」
・アイカツスターズ!始まる前と今で変わったことはある?
→
伊藤:基本的なスタンスや考え方はアイカツ!の頃から変わってない。その時代その時代の女の子、そしてもっと幅広い年齢層に伝えられるものを伝えていきたいという想い。
佐藤監督に監督打診の声をかけたとき、言い方はなんですが「負け戦」「ハードルが高いチャレンジになる」という言い方はした。アイカツ!の次に作るアイカツ!のプレッシャー、何を作るのが正解なのか手探りの中で始まった。
佐藤:シリーズが続いていく中で、アイカツ!やアイカツスターズ!が消えて無くなってしまうわけではないので、「私はアイカツ!が好き」「私はアイカツスターズ!が好き」の上で新しいシリーズを楽しんでもらえればいいのかなと。
変わったことといえば……体型ですかね。ライザップでも行こうかと(笑)
2年間、プレッシャーの中でやってきたけど、100話が放送された後のみんなのツイートを見て全部吹っ飛んだかなと。ありがとうございました。
ひとまず以上で終わりです。
全体を通じて、佐藤監督、伊藤プロデューサーをはじめ、制作に携わっている皆さんが愛情を持って二年間作品に向き合っていたのだと感じさせられる生コメンタリーでした。
アイカツ!シリーズを通じても、こういった形で話の聞ける機会は貴重なので、今後もあれば良いなあと思いました。今回は貴重なお話、大変ありがとうございました。
そして、この記事をお読みいただいた方もどうもありがとうございました。