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たけし軍団が声明文 独立の引き金「株式に関する疑義」「容認できない役員報酬」

 北野武
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 タレント・ビートたけしが3月限りで退社した事務所「オフィス北野」所属のたけし軍団メンバーが1日夜、連名で声明文を発表した。

 タイトルは「報道されている、師匠・北野武氏の独立について」。

 文面では「師匠は、既に新事務所に移籍を済ませて、以前と変わらず、お仕事もされているので、話されることはないので」としたうえで「幾つか事実関係についての確認、師匠が独立に至った経緯について、我々、たけし軍団の認識をご報告申し上げます」としている。

 オフィス北野は1988年、たけし&たけし軍団の新会社として設立され、たけしが芸に徹するため、経営、財務については森昌行社長を信用し、全面的に任せていたという。

 しかし声明文は「数年前、師匠が保有する別会社の株式に関する疑義が発生した際に、師匠が不審に思い、事情を調査した」とし「この出来事をきっかけにして、オフィス北野の経営も、改めて確認されたいと申し出たところ、その結果は思わぬ方向に波及してしまったことが、今回の騒動の引き金になっております」と説明している。

 そのうえで「オフィス北野では、2つの事案が発覚しました」として

 (1)「師匠が知らない間に、森社長が、何時の間にか、オフィス北野の筆頭株主になっていた」

 (2)「森社長をはじめ、会社の役員報酬の金額が師匠にとっては容認できない水準になっていた」と挙げている。

 声明文は、その後、森社長から「会社を守るためにやむを得ない措置であった」とたけしに説明があったが「事前に相談もありませんでした」「社の財務を信じて任せていた師匠の信頼に対する、完全な裏切り行為であります」と指摘した。

 森社長は、信頼を失う行為を陳謝し、信頼回復のチャンスを求め、たけしも受け入れたという。

 しかし昨年9月末決算で、オフィス北野が赤字に転落してしまい、第三者による決算の分析結果を経て、今年2月11日に、たけしの自宅に森社長と公認会計士、たけし軍団が集まったという。

 ここでも森社長は謝罪し、経営改善策などを示したが「約束していた作業工程が、遅延するに至り、平成30年3月に入り、師匠がしびれを切らして独立する旨、及び、これに伴いオフィス北野の役員及び株主から退きたい旨の意向を受け、森社長は、師匠の意思を尊重し、またオフィス北野とは袂を分かち、別会社として独立後、協力していくことが確認されました」と、たけし独立の経緯を説明した。

 一方で「森社長から、2度にわたり師匠の信頼を裏切ってしまったことへの謝罪を受け入れ、今後は、たけし軍団、オフィス北野に所属するタレントのために経営を続けて取り組んでいきたい、とのことで、たけし軍団は、新事務所に移籍することなく、オフィス北野に居残り、出直しすることに至りました」とたけし軍団の姿勢も説明した。

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