東京にて、外人エンジニア
序文
「Gaijin Engineer in Tokyo」を和訳してみました!
Google翻訳で読もうとしたらデタラメになったので読めなかった皆様へ、僭越ながら自分の記事を和訳させて頂きました。直訳したら意味がよく伝わらない文章は、本質を保存して言い返して書き直しました。恐らく変な日本語ばっかりになりますが、どうかお役に立てたらと思っております。
文法のミスや意味が伝わらない点を丁寧に訂正して頂いた友人に感謝します!本当にありがとうございます。翻訳は本当に難しいです。原文の意味が誠実に伝われば幸いです。
後、短いのですが、よくある質問の記事も書きました。
それでは、よろしくお願いします!
東京で外国人のS.E.として働くことはいいことも悪いこともあります。
外資系、又は外国人しかいない会社に勤めている場合は、色々体験しなくて済むんですが、本格的な日本企業で勤めていたら、様々な驚きや面白いこと、そして残念なことと向き合うことになるでしょう。
以下は私が体験して来たことを集めた物語です。
言うまでもないかもしれないですが、ただ一人の経験であり、よりいい職場やひどい職場もあると思いますが、東京で働いてみたいと思っている外国人と、日本に長居して日本に慣れてしまった外国人にとって参考になれたらいいなと思っています。
概要
東京に引っ越すことになった理由は、私が応募したスタートアップがたまたま東京にあったからです。実は、東京に引っ越すよりずっと前から、ある程度日本語が出来ていましたので、特に違和感を感じませんでした。
短期間だったはずの滞在がいつの間にか5年間になり、色々な企業に務めることになりました。
例のスタートアップをどうやって見つけたかはまた別の機会で執筆しますが、今回は主に日本の職場環境に関して書きたいと思います。
予め伝えておきたいのですが、日本で過ごした時間は私にとって凄く貴重な経験でした。殆どの同僚と街の人と過ごす時間が大好きでした。日本の文化は他の文化でもあるように、複雑で非常に興味深いです。以下の記事を読んで、日本に対して悲観的な気持ちを抱いているように勘違いされる恐れがあるので、先に誤解を防ぎたいと思って、ここでその概念を否定したいと思います。一人だけの経験と思って読んでください。何かを鑑賞するには、その全てを受け止めて、同じ現実に存在するということを認めないといけないと私は思っています。現実には不具合や争い、時に残念な触れ合いがあるんですが、複雑だからこそ文化が素晴らしいです。この記事を読んで幅広い結論を出さないで欲しいのですが、同時に人の経験を否定しないで読んで欲しいです。日本で働くことは凄くいい経験だと思いますが、現実は複雑でニュアンスに溢れていることに備えた方がいいです。
後、変な日本語と変な和英訳に関して、予めお詫びします。意味が伝われば幸いです。
この記事はエンジニアリングや仕事のことに直接触れないのですが、ソフトの開発者として務めたので、その視点からお伝えします。エンジニアリングは幅広すぎてどこから話せばいいかはよく分からないのですが、提案があれば是非聞かせて下さい!
さて、外人さんよ、東京への旅の準備はいいかい?
君はここの者じゃないな
君は外国人だ。来日する前から外国人、日本滞在の時は外国人、そして海外にいても、土地の人間の視点から見ればどう見ても日本人の方が外国人であろうと、それでも日本人に外国人と不思議に言われる。ここから先の話では何度も浮かぶテーマなので注意。決して忘れるな、君は外国人だ。日本人はそのことを忘れないよ?
補足:和訳したらとんでもなくぶっちぎれてる人にしか聞こえない文章になりましたね。英語の嫌味と言うユーモアのセンス、又は所謂アメリカンジョークを翻訳しても笑うところが中々届かないですが、結果が面白いのでそのまま残しましょう。
ようこそ!
さて、日本企業に無事入社出来ました。ここからエンジニアリングや土地の言語、そして色々な文化の違いと向き合うことになるでしょう。わーい!どんな凄い冒険が待っているんでしょう。
エンジニアリング
※ エンジニアではない人は、この項目は飛ばしてもらって結構です。
普通の会社に務めることになったら、祖国と大体同じ設定になるでしょう。CI、区別している開発環境、そしてJavaのようなありがちなエンタープライズ・ソフト。さてはて、ここから面白くなるよー。
UTF8 対 Shift JIS&EUC-JP
Unicodeの争いは流石にもう決まっているよね?それがですね。。。
Excelがまだ神扱いされていると同じように、Shift JIS(Windows)とEUC-JP(Mac)と言う古いエンコードがまだ使用されていますよ。まあ、理由はそんなに不思議じゃなくてですね、殆どの人のExcelでShift JISがデフォルト設定なので、UTF8のファイルを送られたら文字化けになるでしょう。もちろん、ExcelのデフォルトをUTF8にしたら問題解決になりますが、そしたら前のファイルはどうなるの?他の国では多分こんな経験なかったでしょう。こうして永遠に問題が解決しないんだ。
訂正:EUC-JPは、実はUnixのエンコードだそうです(Extended Unix Code)。失礼しました。
日本製ではない
多くの会社がGoogle Suiteを使用していることを見るかもしれないですが、その他DesknetsやGaroonと言う日本製ソフトも見るかもしれません。バグが結構発生しているところを見ていて、例えばGaroonでは一度会議を作成したら人を追加することが出来なくて、まず会議をコピーして、人を追加して、保存して、元の会議を削除しなければならないバグがあったんです(新バージョンで直っているといいですね)。そしてSlackの代わりにChatWorkと言う日本製ソフトも使用されているのかもしれません(Slackを使っている会社も結構多いんですが)。でも、考えてみると全然普通ですし、恐らく海外のソフトより安く買えたり、国内製ソフトを買う習慣があったり、それとも本当にソフトが好きで買っているでしょう。これは日本製ソフトを使用する習慣のことよりも、アメリカのソフトが海外でよく使用されていることの証拠ですね。
補足:Desknets、Garoon、ChatWorkを例にした理由はたまたま思い浮かんだからです。特に深い意味はありません。
後、日本人のコメントによりますと、大抵の海外のソフトは日本をよく対応しないらしいです。
物理的な本
物理的な本はもちろん西洋でもまだ使っているんですが、主に有名な本を買うんですね。日本では本屋さんはまだ常連さんがより多くて、会社ではあらゆる課題の本や雑誌をなんでもかんでも買っちゃうんですよ、LINEの使い方に関してとか。正直なところ、参考用の本は凄くいいものだと思います。ただ、時代錯誤のようなことで面白かったです。電車ではまだ物理的な新聞を読んでいる人をよく見かけますが、それはまた別の話ですね。
実習エンジニア
シリコンバレーにも珍しくない情報工学専攻の学位を持っていないエンジニアをよく見るんですが、全く未経験の人にも会うことになります。恐らく日本の高等教育の影響でして、専門と仕事の内容は相関関係が少ないですね。大学を卒業するより1年前の時期から就職活動を始まり、スーツ着て街のあらゆる会社に応募して面接するばっかりです。願わくは内定をもらって入社して、そして運がよければ研修を受けてもらう。研修のチャンスをもらわないケースもあります。
結果は、自習の人が多い(偉い!)、ですが自習すると非理想な習慣の根にもなる:リファクタリングよりコピペ、エラーが発生しない前提でコードを書く、変な変数名、結合度の高いコードを書く、等々。会社のコードと同僚との対話で出るかもしれませんので、ここを注意。
エンジニアリングの組織は優秀なエンジニアが1〜2人いて、お陰でなんとか間に合うのですが、少ないから非常に過労をします。日本は優秀なエンジニアが多いんですけど、労働環境に飽きて海外へと旅立つ人が多いです。従って、残る人は数少なくて、進捗するのに凄く頑張るんですけど、非常に無勢であります。優秀なエンジニアに遭遇したら、出来るだけ支えて上げてください。命の恩人になり兼ねません。
文化の違い
遅かれ早かれ、日本人の同僚と意見や経験が異なることになって、無理やり「あっ、これは文化の違いですね」と言う都合のいい話で片付けようとする人に出くわしたりします。
文化の違いを言い訳にして、以下の項目をスルーする人を見たことがあります。
- テストがない、又はテスト不足にも関わらずデプロイする
- 長い意味不明な儀式的会議
- 理解不能の非論理的な行動
もちろん、皆がこんな行動をするとは限らないですし、むしろ優秀なエンジニア、増しては優秀な同僚は論理的な会話をするのに常に努力しますが、こう言う人もいるので一応指摘したいと思います。
文化の違い(本物)
よくも悪くも、日本の労働環境は集団思考やメンツの心配と失敗の恐怖、そして争いを避けて平和を守ることを優先します。お陰で悔しいシチュエーションに遭うことになるでしょう。
決定の恐怖
決定は失敗への第一歩です。失敗したくないでしょう。でも、決定しなければなりません。さて、どうしたものでしょうか。そう言うあなたに、会議があります。数え切れない会議やメール、企画資料、会議前に準備する企画資料、会議後準備する企画資料、会議自体の資料、そしてあらゆる人間の果てしないディスカッション。要は、企画の段階で皆が参加すれば、やがて失敗する際は誰のせいでもなく、皆のせいになります!問題解決。
無論、解決するどころか、新たな問題が現れるでしょう。だがしかし!ここは日本の最強兵器の出番です。
曖昧さ
議論している課題の議論を止めると、議論の解決になります。矛盾している目標を同時に果たせない場合は、どちらもしないか、又、果たせたかどうかを確認せずにスルーします。もし課題がまた取り上げられたら、以下の決め台詞に頼ればよい。
- すみません
- そうですね
- 仕方ないです
- さあ
例の会話
私:これは明らかに壊れていますよ。
田中:そうですね。
私:これを放っておいても大丈夫でしょうか。
田中:仕方ないです。
私:いや、簡単に直せますよ。
田中:すみません。
私:責任者は誰ですか。
田中:ピヨピヨ・チームです。
私:うちのチームの誰かが相談した方がよさそうですね。
田中:そうですね。
私:じゃあ、私が話してもいいですか。
田中:あっ、不可能ではないですね。
私:話してもいいと言うことでしょうか。
田中:さあ、どうでしょう。
私:。。。
仮にピヨピヨチームに相談することになるとしたら、以下のような会話になり兼ねません。
私:どうぞ。不具合を修正するパッチです。
鈴木:あ、なるほど。
私:あの、レビューしてもらってもいいですか。
鈴木:後で検討します。
私:いや、その、このパッチで不具合を修正しましたよ。これ以上作業する必要ないかと思いますので。
鈴木:あ、はい、ありがとうございます。後で検討します。
私:分かりました。。。じゃあ、何か問題点があったら連絡して下さい。
鈴木:あ、はい、ありがとうございます。
想像はもうついてると思いますが、何の検討もなかったです。
そして、あのパッチは私の青春の頃の散り散りの桜の花びらのように、忘れ去られて行ったのです。
補足:この部分を翻訳したら、プログラミングをテーマにした短歌を書きたくなりますね。
集団思考
部下と同僚に仕事を無理矢理押し付けようとする人もいます。日本ではこの現象を「パワハラ」と言います。外国人にはそんな強引な行動は余り通用しないので、自分と、上の人や同僚との関係に影響があるでしょう。外国人に頼むより、いじめやすい同僚に丸投げすることになります。私は被害者が可哀想なので、いじめを防止するために、いじめをする人の依頼を受け取ることにしたんですが、時に依頼が意味不明過ぎて、断ったらまた被害者が出ると言うことを理解の上で断ったんです。本当にひどい話で、人に「no」を言えるように教えようとすることも出来ますが、すると日本社会の最強の自然力の一つに争うことになります。
頑張ります
人に何かを託すと、「頑張ります」と答える時もあります。意味は文字通り、例え自分が無理だと思っていても、切に実現しようと頑張ります。
この頑張ると言う態度に憧れてもいいですが、一方現実的ではないですね。この返事をされたら、ちゃんと現実的に実現出来るように仕事の内容を交渉した方がいいです。
この「頑張る」と言う文化は日本の文化の諸刃の剣です。確かに短期的に早く仕事ができるかもしれないですが、長期的に考えると身体と精神に被害を受けることになるでしょう。病むほど働きすぎて、マスク付けて出社する人を結構見かけました。その一人が職業のストレスの影響で入院されて、後で引きこもりになりかけていて、結局辞めることになりました。海外の人が日本人の熱心によく憧れると思いますが、人を壊すこの頑張る社会はたまにやりすぎだと私は思ったりもします。
補足:頑張ること自体は日本の凄く魅力的なところだと思います。以上の意見は無理して過労する頑張りのことを指します。
職場での違い
興味深いと思ったこと。他の国でも起こりそうな現象かもしれないですが、シリコンバレー出身としてはちょっと驚きましたね。
印刷祭りじゃ
会議ですか。じゃあ、スライドを人数分印刷して配りましょうではないか。デザインの会議ですか。なら、高級素材を使ってまた人数分のプリントを配らないとですね。そしてペンでマーク付けて、結局パソコンで修正して、また全部印刷しようよ。って、木が可哀想だよ。。。
上記の現象は事務所に限らず、何をしてもなぜかいつも紙がついてきますね。なぜそこまでプリントにこだわるのかはよく分からないのですが、もしかしすると、手で持てる物だからとか、物理的にいじれる物だからとか、儚きソフトの世界では手で掴める物は中々ないからではないかとふっと思ったこともあります。この現象に関してご意見を聞かせて頂ければと思います。正直なところ、いまいちよく理解出来ていないですね。
沈黙は金也
カオスに満ちた落ち着かないオープンデスク事務所を軽蔑する人間として、事務所の静寂を見て感動しました。でも海外の友達はその静寂に呆れたので、一応警告します。もちろん、周りに営業部やCSさんがいたらうるさくはなりますが、一般的には人がそこまで騒ぎません。(地球のどこでもいる無神経な人を除いては)
外人アンド外国
ネットでもリアルでも大変話しくたびれている話題かもしれないですが、念のためまた言っておきましょう。君は外人だ。もう忘れたのか?外人と言う語彙は、文字通りで読むと「外の人」の意味で、外国人を省略した言葉です。大勢の日本人は、多分悪気で言っている訳ではなくて、ただ短くて便利で言いやすい言葉だと思って使っているのではないかと個人的に思います。時々さんを付けて「外人さん」と言う単語も第三者の外国人に対しても軽く使ったりもします。
職場でもよく聞く言葉なんですね、しかも本人の前でも平気で使います。聞いて怒ってもおかしくない状況かもしれないですが、人に怒る前に、まず、人種主義を招くような発言だと思っている人は多分誰一人もいないということに気づいた方がいいです。気を使って使わないようにしている人物もいますが、殆どの人は構ったりしませんよ。
「外国」と言う言葉はそのまま「外国」と言う意味ですが、まるで「外国」と言う国が文字通り存在する扱いされますし、世界中のことを指すはずの言葉なのに、なぜか主に「西洋」かアメリカのことを指します。
ほぼ同意の「海外」と言う言葉もあります。そして、運が良ければ、ヨーロッパとアメリカだけを指す欧米と言う適した言葉を用います。(あら、正確な言葉ですね!たった2つの大陸の国を指摘しますよ)
よく出る項目
- 外国では〇〇ってありますか?(外国にうがいがあるかどうか聞かれたこともあります。いやー、凄いこと聞かれますよ)
- 〇〇に対して海外の反応は?(海外の反応は本題よりも取り上げられることが少なくないです)
- 日本は外国と違います(「文化の違い」と言う都合のいい言い訳のようによく用いられます)
アメリカ基準では人種差別的な発言を聞くこともありますが、大概の人はその意味で言っている訳ではないと思います。日本のことを所謂「無意識的差別」の国と思えばいいです。人を傷つけようとしている訳ではなくて、単に「これを言ったら外国人への侮辱になる」という社会概念自体が存在していないですね。
補足:例えば、アメリカの基準にすると、日常生活でかなりの人種差別的な発言を聞きますが、これは所謂「無意識的差別」だと思えばいいです。
「Accidental racism」を翻訳するのにかなり努力しましたのですが、結局「無意識的差別」にしました。他の候補は「事故的人種差別」でしたが、事故と違って明らかに自分の行為であった出来事なので、お互いが起こすかもしれない車の事故みたいに事故と言えないと思って、無意識的差別にしました。
外国人チーム
日本企業では外国人が同じチームによく組まれます。理由は、一緒にいて安心出来るから外国人が自然にお互いに惹かれるか、外国人が同じチームにいると日本人のマネージャーにとって取り扱いしやすいからです。日本人チームとの統合度は場合によって異なりますが、外国人は大抵同じチームに集まります。
よく考えると、そんなに珍しくない話ですね。アメリカにいる外国の人の間でも同じ現象が起こりますが、日本の場合は外国人が大抵の日本人のように遠慮する傾向がないので、日本人のマネージャーの視点から見れば取り扱いしにくいと思われます(イコール、パワハラが通じない)。従って、外国人として最強の強みでもありながら、同時に最も危ない力です。会社のプロセスを改善させる力も持っていますが、平和を破って災難を起こす力もあります。ですから、結果を前もってよく考えて、祖国にいる時よりも責任を持って行動すべきです。
外国人の呼び方
日本語で人の氏名を呼びかける時は「姓・名」の順で呼びます。仕事場のような公式な場では、「田中太郎」と言う人を姓にさんを付けて「田中さん」と呼びます。仲のいい友達や同い年か年下の人に対しては「太郎さん」と呼んでもいいでしょう。
だが、君は外人だ(また忘れてたかい?)。大抵下の名前で呼ばれます、しかも短縮系。ただ、苗字が簡単の場合や言いやすい場合は苗字で呼ばれることもあります。私の場合は苗字が非常に難しいため、よく「アレックスさん」と呼ばれました(まあ、アメリカ人にとっても言いづらいからアメリカででもアレックスと呼ばれますが)。皆さんは多分何気なく下の名前で呼んでいるんですが、外国人だと言うことを改めて意識させられますね。まあ、そう言うものだから、仕方ないですね。日本人が海外に行く時は、赤の他人に下の名前で呼ばれる時も多分同じくらいの違和感を感じますよ。(日本語で下の名前で呼ぶ相手は大抵親しい友達とか、自分より下の立場の人です)
敬語
※ この部分は長くなりますので、言語に興味がない人は、この項目を飛ばしてもらって、最後まで飛んでも結構ですが、日本滞在の経験の非常に重要な部分です。
敬語で喋ること自体はそれほど難しくないですが、相手による呼び方や言葉、喋ってもいいタイミング等はちょっとハードルが高いですね。それをよしとして、メールは特にハードルが高いです。日本語の超儀式的な手紙文化はある程度電子メールの世界にも影響が見れます。君は外国人なので多少のミスは許されると思いますが、間違った文章を読んで、外国人と対話することが面倒くさいと思ってイライラする人もいます。
以下は、たまに対話する、自分よりちょっと年上の、ある程度仲がいいけど呼び捨てはしない、お世話になっている、子会社の関連のチームの同僚宛のメールの事例です。以上、全部お分かりになりましたか?さて、書きましょう。
日本語版
田中さん
お疲れ様です。
ほげほげチームのアレックスです。
先日お話した件の続きですが、ほげほげチームの調査によりますと、gitのマージが正常に実行出来た様です。
恐縮ですが、もう一度コードをpullして試して頂けないでしょうか。
お手数ですが、宜しくお願いします。
アレックス
ほげほげチーム
英訳版
Tanaka-san,
Hello there.
This is Alex from team foobar.
With regards to the matter we discussed the other day, team foobar has looked into the issue and it appears that the git merge successfully completed.
I am so sorry to inconvenience you, but would it be possible to have you try pulling the code once more?
I realize this is a burden, but I ask for your cooperation.
Alex
Team Foobar
英語(ネイティヴ、アメリカで書きそうなメール)
Hey Taro,
It looks like that git merge from the other day actually finished fine. Could you try pulling again and give it another shot? Let me know if anything breaks.
Cheers,
- Alex
まじかよ
うん、まじです。早く慣れた方がいいですよ。これだけに関して別の記事を書けるでしょうね。
技術的専門用語
一応エンジニアの仕事だから、特に日本人開発者と作業することになったら面白い発見がいくつかあると思います。
英語由来の外来語
海外の会社名や製品名のカタカナ版はともかく、ビジネス用語と言うカテゴリーもあって、ウインウインなシチュエーションみたいな表現は直訳ですが、聞いたことがないのに何度も日本人に「アメリカから来た言葉ですよー」と言われる言葉もよく出ます。アメリカ由来のあらゆる単語を全部知っている訳がないですよー。(笑)
例:
- SNS — Social Network Service(英語ではsocial networkですね)
- PDCA — Plan Do Check Act(仕事すると言うことですね)
- KPT — Keep Problem Try(いやー、何と言えばいいんでしょう。w ネットで検索してみたらほぼ全部日本語の記事が出てきますね)
- Hearing — 人が誰かの言うことを聞くからhearing(大丈夫、裁判じゃないですから安心して下さい)
全部を言ったら切りがないので、また別の機会でビジネス用語に関して書きましょう。用は、新たなる「英単語」を学ぶことになるでしょう。
補足:英語ではhearingは裁判の審問を指します。初めてヒアリングの会議があった時はちょっと緊張しました。
ヨーロッパの言語由来の外来語
日本では欧米諸国を一つのまとまりとして見がちです。ヨーロッパの言語由来の言葉を英語だと勘違いすることも多く、外国人に伝わらないと日本人が混乱します。例えば、よく使うアンケートと言う単語は実はフランス語でした!
漢字の単語が多い
昔から日本に存在する数学の言葉もプログラミングに使用されるので、中国語由来の言葉もあって当然です。
よく出る言葉の一覧:
- 関数 — function
- 再帰的関数 — recursive function
- 変数 — variable
- 引数 — argument
- 不具合 — fault / bug
- 再起動 — restart/reboot
だが、英単語も出場
- メソッド — method
- バグ — bug
- デバッグ — debug
更に、和製英語も
- パソコン — PC、又はcomputer
- ロールアウト — roll out. つまり、ソフトの新バージョンをサーバに反映させること。私はカリフォルニア州出身なので、他の地域はどんな言葉を使っているかはよく分かりませんが、主にdeployと言う言葉を使います。
日本の職場は、興奮とニュアンス
に溢れています。どの国にも文化はそれぞれのニュアンスがあり、プラスもマイナスもあるでしょう。日本に住めば体験できる魅力に関してはまた別の記事を書けますが、シリコンバレーと比べると、日本での職場環境の困難がメリットを上回ってしまっていると言えるでしょう。ただ、シリコンバレーもそれなりのトレードオフもありますが。
一つの記事に書ける話題には限界があって、記事が既にかなり長くなってしまいましたので、今日はここまでにしますが、少しでも参考になれば、楽しんでいただければ幸いです。
日本企業で働くことは、冒険でもありますが、必ず良い経験になると思います。複雑で難しい職場環境で働く前に、それを知っておいてから入社した方がいいと言う警告になれたらと思っています。
と言いながら、日本に行くことになったら楽しんで下さい!日本は素晴らしい国です。どんな体験や勉強があっても、出身国や世界中の職場環境に対して、新たな視点を与えてくれるでしょう。