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過去の開催データ

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おおさかシネマフェスティバル2017

「おおさかシネマフェスティバル2017」が3月5日(日)、大阪北区のホテル エルセラーン大阪、エルセラーンホールで行われ、 ハイライトの表彰式では日本映画作品賞・片淵須直監督、助演男優賞・東出昌大さん、助演女優賞・杉咲花さんら豪華ゲストの顔ぶれの登場に歓声とため息、 そして、総合司会浜村淳さんのトークに大爆笑が巻き起こった。

同フェスティバルは、76年「おおさか映画祭」としてスタートしてから41周年を迎えた。 午前は地元中心に活躍する若き才能に贈るワイルドバンチ賞及び新人男優賞をW受賞した小路紘史監督の『ケンとカズ』を上映。 上映後には、小路監督、新人男優賞を受賞した毎熊克哉さん、高橋聰実行委員長、春岡勇二選考委員長が集い、わずか300万円で撮りあげたという同作の撮影秘話をはじめ、 映画祭ゆかりの関西を代表する映画人が集い、おおさか映画祭誕生秘話や、暴力的なカズを演じるため、家で枕を叩いて役作りをしたと毎熊さんがエピソードを披露。 元々映画学校の同期で共に監督を志したという二人が、次はお互いに経験を積んだタイミングでまた監督と役者として一緒に映画を作りたいと抱負を語った。

昼食休憩後、午後1時からの表彰式では、総合プロデューサーの大森一樹監督が「映画ファンが映画について語り合う映画まつりが、こういう形で続くのはうれしい。 先日亡くなった、僕らの時代の象徴である鈴木清順監督が映画祭に何度かお越しいただき、温かい言葉を残していただいたことを覚えています。 80年のベストテンで、1位に鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』、2位に黒澤明監督の『影武者』、3位に私の『ヒポクラテス』と二人の名監督に並んで3位に入ったときは、自分も映画史に入ったのだと本当に感動しました。 今年のベストテンも、この年にどういう映画があって、どういう順番だったのか、受賞された方は10年後思い出していただければうれしい」と鈴木清順監督の思い出に触れながら挨拶した。 花束やトロフィー贈呈を一般スペシャルサポーターが務めるなど、手作り映画祭ならではの一体感で、満席の観客からも大きな拍手が送られた。

おおさかシネマフェスティバル2016

おおさかシネマフェスティバル2016
おおさかシネマフェスティバル2016は、前身のおおさか映画祭スタート(1976年)から、 40周年の節目を迎えたことを記念し、原点となった創立メンバーの一人、 大森一樹監督のメジャー・デビュー作『オレンジロード急行』を上映。 上映後には大森監督と同じく創立メンバーの高橋聰実行委員長らによるトークショーも行われ“お祭り”を盛り上げました。

ハイライトの表彰式はすでにおなじみ“浪花の映画伝道師”浜村淳さんの司会で行われ、 助演女優賞の黒木華が「撮影中のため」欠席となった以外は全員出席の充実メンバーで満員のファンを沸かせました。

監督賞・山下敦弘、作品賞と脚本賞・橋口亮輔のほか昨年、『ハッピーアワー』で大注目を浴びた濱口竜介が顔をそろえてファンの喝采を集めました。 また、山下監督『味園ユニバース』の高木風太が撮影賞、池永正二が音楽賞に選ばれ“三冠”受賞となりました。

俳優部門では新人男優賞・坂口健太郎、新人女優賞・杉咲花、藤野涼子 がフレッシュな魅力をアピールし、助演男優賞・松坂桃李の登場には会場の女性観客がどよめきました。 主演男優賞・佐藤浩市と主演女優賞・樹木希林が風格と貫禄で、2時間に及んだ授賞式を締めました。 浜村さんの名調子はこの日も絶好調で、会場を何度も爆笑の渦に包みました。 午後3時半からは“三冠受賞作”『味園ユニバース』を上映。 “映画のお祭り”は今年も大盛況のうち幕を閉じました。

遠来のファンも数多く詰めかけてくださいましたが、お客様は口々に「浜村さんの名調子が最高。楽しかった」、 「浜村さんと樹木希林さんのツーショットが見られるのは、世界でもここだけ」 「松坂さんファンでしたが、来年も見に来たい」と大好評を頂きました。 最後に、今年も変わらぬ温かいご支援、ご協力、まことにありがとうございました。

おおさかシネマフェスティバル2015

おおさかシネマフェスティバル2015
「自主開催」となって開催が危ぶまれた「第10回おおさかシネマフェスティバル~映画ファンのための映画まつり~」は、原点に帰って関西映画ファンの思いを結集、多くの皆さんのご支援のおかげで3月1日(日曜)、大阪・桜橋のホテルエルセラーン大阪で無事盛況のうちに開くことが出来ました。温かいご協力、まことにありがとうございました。
今年は都心進出の夢を果たし、おしゃれな「ホテルエルセラーン大阪」で開催。昨年より倍近い広さ(416席)になり「お客さんが来てくれるか」と危惧もしましたが幸い、主演男優賞・綾野剛さん、主演女優賞・池脇千鶴さん、助演男優賞・菅田将暉さんら人気実力とも“旬”の俳優さんたちに来ていただいたほか、 助演女優賞・原田美枝子さん、助演男優賞に吉本興業の坂田利夫さん、新人女優賞に元宝塚のトップスター真飛聖さんら、バラエティー豊かな顔ぶれが人気と評判を高め、チケットは即日完売の好評を得ました。
呉美保監督の話題作『そこのみにて光輝く』が6冠独占の快挙。石井祐也監督の『ぼくたちの家族』が脚本賞と助演女優賞(原田美枝子)とそれぞれ関西ファンからのエールをしっかり届けました。

当日、上映した作品は午前中に『劇場版 神戸在住』。阪神・淡路大震災20年記念作品で、上映後に白羽弥仁監督、主演の藤本泉さん(今年の新人女優賞)、それに総合司会の浜村淳さんによるトークショーを行い“震災復興”へ誓いを新たにした。
表彰式は、新人監督賞・杉野希妃監督が交通事故によるケガのため無念の欠席(実弟・富森氏代理出席)となったほかは全員出席。新人男優賞・野村周平さんが「兵庫県出身で浜村さんのラジオはずっと聴いていた。お会い出来て夢がかないました」と晴れやかに語った。
午後3時からは特別賞に輝いた『太秦ライムライト』を上映。斬られ役ひと筋55年“5万回斬られた男”福本清三さんの初主演作。時代劇のメッカ、京都・太秦の撮影所に生きる男たちの思いがにじむ人情ドラマ。上映前にはこの映画のプロデューサーで脚本家の大野裕之さんが製作裏話を披露した。
俳優さんはもちろん、監督も脚本家もキャメラマンも一同に会した“おおさかシネフェス”は軽妙酒脱な“浜村節”がさえ渡り、和気あいあいと進み、観客からは「こんなアットホームな映画祭は東京にはありませんね」とずいぶん好評を頂きました。

おおさかシネマフェスティバル2014

おおさかシネマフェスティバル2014