2018年4月1日 00:00
マーベラスとHONEY∞PARADE GAMESは4月1日、「閃乱カグラBurst Re:Newal」を手掛け爆乳プロデューサーとして知られる高木謙一郎氏が、同社を卒業したと発表した。
高木氏は同社を卒業後、以前より憧れていたゲームショップ店員へと新たな道を歩み始めたという。
【元・爆乳プロデューサー高木謙一郎コメント】
3月末を持ってマーベラスを退社しました。
少々長くなりますが、宜しければお付き合い下さい。
子供に夢見た業界に入って15年間、ただひたすらに面白いゲーム作りを求めて活動し続けて参りました。
日々様々に生まれているエンターテインメントコンテンツの世界。
そこはクオリティの高い低いに関係無く、その殆どは誰にも気付かれず、評価を受けることも無くひっそりと消えていく厳しく残酷な世界でした。
そんな中、幸運にも長年愛される作品にいくつか辿り着けました。
古巣の会社と一緒に作り上げた初のオリジナルタイトル「勇者30」、爆乳ハイパーバトル「閃乱カグラ」、TVアニメと同時制作の「ヴァルキリードライヴ」、意欲作「UPPERS」、初のネイティブアプリ「シノビマスター」。
コミック原作に関連グッズも沢山作った。
全ての雑誌記事、広告に目を通しアイデアを入れ続けた。
自分が思い描いた世界が形になって目の前に現れてくるのはこの仕事の醍醐味であり、快感でした。
逆に誰かにとって面白く無かったゲームもあったかもしれない。本当に申し訳無かった。
どれも限られた環境の中、全力を注いだ。何かが悪いと直ぐに手抜き!だなんて言われるけど、本当に手を抜いていたら完成なんてさせられない。
完成させるだけでも本当に大変なんだ。
だけど今になって思えば、様々な場所で暴言も書かれたが、私たちのゲームの存在に気付き、興味を持って遊んでくれた事に感謝しかありません。ありがとう。
でも、ちょっと疲れてしまいました。
「作りたい」の気持ちが「作らなければいけない」になってしまっていて、日々押し寄せる締め切りと決断の連続、予算も期間も大きく変えられないのに求められるハードルは年々うなぎ上り、年齢的にも管理職の世界に入らざるを得ず、満足に創作時間を取れ無い。
芸人でも無いのに常に面白い存在でなければいけないプレッシャー。
体力も落ち、発想に古さを感じる。娘も生まれて育児にさらに時間を取られ、ゲームで遊ぶ時間も無い。
嫁はほったらかし、両親は年老いた。酒の量も増えた。
色々なものを失っていく中で何を残していくべきなのかをここの所ずっと考えていました。
その答えはまだ見つかっていません。
ですがそれを探す為に、人生を整理する為に1度ゲーム開発の世界から離れてみようと決断しました。
これからはゲームショップ店員としてゲームとゲームファンを繋ぐお手伝いをしていきます。
鬼特価がマジお得な秋葉原のトレーダーさんに勤務します。
ゲーム業界からは離れきれません。やり残した思いも沢山あります。
身勝手ですが引退とは思っておらず休息、無期限の充電期間に入ると思ってください。
ひとまず本日までありがとうございました。
また会う日まで。
元・爆乳プロデューサー高木謙一郎
(※本日はエイプリルフールです※)
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