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肉の芸術品「飛騨牛」を本場・高山で気軽に食べるならココ!

2018.03.31

岐阜が誇る「飛騨牛」は、いまや国内だけでなく海外でも人気のブランド牛で、主に岐阜県の飛騨地方で育てられている黒毛和種です。今回は本場・高山市で、最高においしい飛騨牛を気軽に食べられるオススメの2軒を紹介します。

▲サシ(霜降り)がキレイに入った飛騨牛!

高山で飛騨牛といえば「丸明」!

まず最初に、飛騨牛とは岐阜県内で14カ月以上育てられた黒毛和種の和牛のこと。格付けは、A・B・Cの3段階ある「歩留(ぶどまり)等級」でAかB、1~5の5段階ある「肉質等級」で3以上のものだけが飛騨牛と呼ばれます(歩留等級がC、肉質等級が1~2のものは「飛騨和牛」と呼ばれます)。

そんな飛騨牛を食べられるお店は岐阜県内にたくさんありますが、「せっかくなら多くの生産者のいる本場・飛騨地方で食べたい!」ということで、まずは地元・高山市でも有名な「丸明(まるあき)」へ!
▲国分寺通り沿いにある「丸明 飛騨高山店」

「丸明」は、高山市内に2店舗ありますが、今回はJR高山駅から徒歩約5分の「丸明 飛騨高山店」にやってきました。
▲国分寺通り側のショーウィンドウにはたくさんの賞状が!これらは「和牛のオリンピック」と呼ばれる全国の和牛品評会などで優秀賞に選ばれた飛騨牛を、丸明が購入した証

今回は、気軽&お値打ちに食べられるランチメニューで飛騨牛三昧です!

「丸明 飛騨高山店」では、平日限定のランチメニューが5種類用意されていますが、まずはこちら!
▲「飛騨牛サイコロステーキ御膳」(3,280円・税込)

お肉はもちろんA5等級の飛騨牛!サイコロ型にカットされたステーキ肉120gをテーブル真ん中の無煙ロースターで自分で焼きます。ちなみにランチセットには、前菜に小鉢、香の物、味噌汁、ご飯、デザートが付きます。
▲早速焼き焼き!
▲焼きすぎ注意!目が離せません!
筆者の好みで表面はこんがり、中はレアという焼き加減にしたサイコロステーキは、肉の繊維が細かいからか、かなり柔らかい食感で、噛むほどに脂の甘さをジュワジュワと感じられます。余分な脂が少ないので、脂が苦手な人でも大丈夫なのではとも思いました。
タレは辛口と甘口があり、レモン汁、すりおろしニンニク、辛味噌もあるので好みで楽しめます。ただ、まずはお皿に付いてくる塩でシンプルに味わう食べ方をオススメします。その方が脂の甘みを堪能できるはずです!

お腹がもの足りない筆者は、続けて高山の郷土料理・朴葉味噌焼きと飛騨牛を掛け合わせた「飛騨牛ほう葉焼き御膳」(1,780円・税込)を頂きました!
▲サイコロステーキ御膳と同様に前菜、小鉢、香の物、味噌汁、ご飯、デザートが付きます。「ほう葉焼き」は卓上コンロで焼くスタイルです
▲自家製の朴葉味噌が肉に隠れています。飛騨地方は麦味噌文化なので白味噌です

さて、朴葉焼きの作り方です。
①お肉を朴葉の上に広げて両面を焼きます!
②お肉が焼けてきたら野菜と味噌を絡めます!
③味噌が沸々としてきたら出来上がりです!
▲野菜はエノキ、刻みネギがのっています。朴葉の上で味噌を絡めるのは意外に難しかったですが……
▲朴葉味噌焼きの完成!

郷土料理として人気の高い朴葉味噌焼きだけでも美味しいのに、飛騨牛の優しい旨みと脂の甘さが絡むと味に深みが出て絶品!
個人的には辛口の日本酒をチビチビやりたかったのですが、朴葉味噌のしっかりとした味はご飯のおかずとしても最高だと思い、やってみました!
▲飛騨牛の朴葉味噌焼きぶっかけ丼!

相性抜群、最高です!サイコロステーキを食べた後でしたが、おかわりしたくなるほどでした!

取材したのは平日の午後でしたが、ひっきりなしにお客さんが訪れており、どちらかというと海外の観光客が多かったです。そんな忙しい合間をぬって店長の中野さんに話を聞きました。
▲前職も料理人の中野さん。以前勤務していた飲食店では「いまほどのクオリティのお肉を扱っていなかった」と言います

「当店は本当に美味しい飛騨牛を競りで仕入れています。そして直営の精肉店で長年培った精肉技術で、肉の各部位の美味しさを引き出しています。精肉店直営なのでかなりお値打ちにご提供できているところも、お客様からご支持を頂いている理由だと思います」と中野さん。

確かにメニュー料金だけを見るとお高く感じますが、併設された精肉店に並ぶ飛騨牛の値段を見ると、いかに「丸明」のメニューがお値打ちかが分かります。
▲精肉店ではタイムセールなども開催していて、地元の人が入れ替わり立ち替わり来店していました

ちなみに精肉店でお土産として飛騨牛を買うなら、筆者的にはレストランで食べる前に買うことをオススメします。食後だと食欲が満たされているためか、購買欲が減少した気がします(あくまでも個人の見解です)。
▲手前が「特選飛騨牛焼肉大皿」(5,980円・税込)。奥が「飛騨牛焼肉大皿」(2,980円・税込)

ランチ以外のオススメを中野さんに尋ねると「A5ランクの飛騨牛のサーロイン、リブロース、三角バラがセットになった“特選飛騨牛焼肉大皿”が一番人気です。あとA3~4のロース、カルビ、モモがセットになった“飛騨牛焼肉大皿”や、“飛騨牛赤身しゃぶしゃぶ”(2,980円・税込)も人気です」と。

次回、丸明に訪れた際には必ずオーダーすることを心に決めた筆者でした。

まぶし、握り、串、コロッケ、牛まん。
飛騨牛の食べ歩きもできる「匠家」

次に訪れた「匠家 安川店」は、「丸明」から東へ徒歩約5分の安川通り沿いです。
▲「匠家 安川店」は、1階が精肉店と「飛騨牛まぶし」の飲食店、2階が焼肉店になっています

まずは店頭にある大きなのれん「飛騨牛まぶし」に釣られて注文しました。
▲「飛騨牛まぶし」(1,800円・税込)。見た目は名古屋名物「ひつまぶし」と似ています

名古屋名物「ひつまぶし」を常食している愛知県在住の筆者としては、心中「飛騨牛まぶし、なんぼのもんじゃい!?」と挑みました。

食べ方は「ひつまぶし」同様、一杯目はそのまま、二杯目で薬味を乗せ、三杯目はダシをかけてお茶漬け風に食べます。
▲薬味のネギとわさびと大葉を乗せた二杯目。薬味はお代わり自由です
▲「飛騨牛まぶし」のダシは、約2日間煮込んだ牛骨スープです

挑んだ結果「飛騨牛まぶし」は「ひつまぶし」とは全然違う味でした。ご飯の上に乗っているお肉は、牛肉のしぐれ煮のような甘辛い味付けで、白飯のお供に最適です。
また、薬味の大葉が絶妙なさっぱり感!牛骨スープのダシはしっかりした味付けのお肉を上品な味わいにしてくれます。個人的には七味唐辛子でアクセントを付けるとさらに美味しかったです。

「匠家 安川店」では「飛騨牛まぶし」の他にも「飛騨牛」をいろいろなメニューで味わえます。まずはこちら!
▲「飛騨牛にぎり寿司 トロ(2貫)・赤身(1貫)」(1,000円)です。右奥は「飛騨牛にぎり寿司(2貫)」(500円)、左奥は「飛騨牛トロ握り(2貫)」(800円)※すべて税込

飛騨牛を軽く炙った握り寿司です。トロは、口の中でトロけて、赤身は肉の美味しさをしっかり味わえます。
▲立ち食いもOK!

さて、次に串ものです!
▲写真手前がモモ肉を使った「飛騨牛ステーキ串」(500円・税込)。奥が肩ロースを使った「飛騨牛串」(1,000円・税込)

柔らかくて旨みが凝縮されています!甘辛な特製タレが控えめに肉の味を引き立てます。どちらの串も肉汁が溢れてくるので、服を汚さないよう注意!

そして……
▲「飛騨牛ジャンボコロッケ」(200円・税込)

結構ボリュームがあり食べ応え十分!旨みが凝縮されているからかソース要らず&冷めても美味しかったです!
▲「飛騨牛まん」(400円・税込)

味は甘辛。飛騨牛と野菜が詰まってて、ほかの飛騨牛メニュー同様に旨みが濃い!よくある豚まんとは風味が違います。

握りも串も、コロッケも牛まんも、全てテイクアウトメニューです(握りは店内でも食べられます)。小腹が空いた時の食べ歩きにちょうどいいサイズとボリュームなので、高山観光のお供にぜひ!
▲おじさんのおもてなしスマイルに癒されました
今回紹介した2軒とも、高山市内の便利な場所にあるので、飛騨牛を本場で食べたいと思ったら、まずはここからスタートしてみてはいかがでしょうか?
▲「丸明」店内にあった飛騨牛の育成者の写真。この方々の努力のおかげで美味しいお肉を頂くことができるのです!
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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