立憲民主党の山尾志桜里衆院議員(43)と政策顧問の倉持麟太郎弁護士(35)の不倫疑惑をめぐり、山尾氏に慰謝料支払いを求める訴訟を準備している倉持氏の元妻、A子さん(34)が夕刊フジの単独取材に応じた。A子さんは22日発売の週刊文春に手記を寄せた後、倉持氏から2歳の長男との面会を拒否する通告があったと明かす。待機児童問題が売りの山尾氏に対しては「子供がいるなら気持ちは想像がつくだろう」「子育ての話など聞きたくない」と憤った。

 「これまでは基本的に毎週、金曜の午後4時から日曜日の午後3時まで息子と会わせてもらっていました。倉持の親が私の家に車で迎えにきたとき、息子は私から離れるのを嫌がって泣きわめいていました。『帰りたくない! ママも(車に)乗って! 乗って!』って。だから、今どんな気持ちでいるのかと思うと…」とA子さんは絞り出すように語った。

 A子さんの代理人を務めるフラクタル法律事務所の田村勇人弁護士に、倉持氏からファクスが届いたのはA子さんの手記が掲載された文春が発売された翌日の23日。田村氏は「倉持氏は『手記は守秘義務に違反し、プライバシーを侵害された』などとし、それを理由に『今後の(母子の)面会交流は差し控えざるを得ない』と伝えてきた」と説明する。

 不倫疑惑が報じられた昨年9月以降、山尾氏からは謝罪はなく、倉持氏から納得のいく説明もないまま、A子さんは昨年11月、親権を奪われる形で離婚した。一方、山尾氏は昨年10月の衆院選で勝利した後、倉持氏を政策顧問に登用した。

 A子さんは「報道後は(山尾氏は倉持氏と)当然、距離を置くものだと想像していました。誠意としてそうしてほしかった。だからすごく嫌な気持ちになりました」と当時を振り返る。

 山尾氏は昨年11月には神奈川新聞紙上で「むき出しの好奇心には屈しない」などとも語っている。A子さんは「すごい言葉だなと思いました。やましいことをしているから、そういう言葉の発想にたどりつくのだろうなと感じました」。

 結婚以降、夫の浮気を「疑うことすらなかった」A子さんだったが、報道後には恐ろしい実態が浮かび上がった。

 「倉持の車のETCの記録を調べてみたのです。するとあちら(山尾氏)の自宅に近い高速のインターをよく使っていたことが分かりました。初めてそのインターの名前が出てきたのは2016年の8月です」(A子さん)

 16年8月といえば疑惑が報じられる1年も前のことだ。山尾氏を空港から自宅へ送り届けたとみられる記録も残されていたという。

 山尾氏にも配偶者がおり、現在7歳になる息子もいる。A子さんは「子供がいれば、相手の妻の気持ちは想像がつくだろうと思います。子育ての問題だとか(国会で山尾氏が話すのを)聞きたくない」とうつむき、こう続ける。

 「(山尾氏には)背負うものがたくさんあるのは分かりますが、何があったかをしっかり明らかにして私に謝ってほしいです。それが済んだら、親権を取り戻して穏やかに過ごしたい。子供にとって倉持は父親ですし、これまでのことを認めるのであればやり直すことも考えています」

 手記を読んだA子さんの友人や周囲の人々からは「泣いた」「応援している」との声が相次いでいるという。

 山尾氏はA子さんの訴えにどう向き合うのか。国会議員以前に、人としての資質が今問われている。