『連続テレビ小説 わろてんか(151) 「みんなでわろてんか」』のキーワード出現数BEST10
- 笑い 22
- 芸人 14
- 藤吉 10
- ギン 9
- ホンマ 9
- 寺ギン 9
- 北村笑店 7
- 拍手 6
- 四郎 5
- メガネ 4
『連続テレビ小説 わろてんか(151) 「みんなでわろてんか」』の番組内容&EPG情報の引用(ネタバレ注意!)
風鳥亭の青空寄席!
芸人裏方総出の猛練習を経て
いよいよ
北村笑店復活の青空喜劇が
開演でございま~す!
(風太)ええか?
お代は頂かへんいうても
てん(葵わかな)は北村笑店の歴史を描く喜劇を芸人も裏方も総出演で上演することにした。てん役はてん、藤吉役は芸人が演じるが、なぜか舞台に藤吉(松坂桃李)の姿が!
詳細情報
番組内容
てん(葵わかな)は北村笑店の歴史を笑いで描く人情喜劇の上演を決め、芸人も裏方も総出演することにした。てん役はてんが演じ、藤吉役は田口(辻本祐樹)という若い芸人がやることになる。舞台の幕が開き、てんはセリフもたどたどしい田口を助けて芝居を続ける。ところがある瞬間、田口が藤吉(松坂桃李)に見えた。驚いたてんはもう一度田口を見つめるが、それはやはり藤吉だった。そして、青空喜劇は続いていく…。
出演者
【出演】葵わかな,松坂桃李,高橋一生,濱田岳,広瀬アリス,徳永えり,大野拓朗,前野朋哉,岡本玲,堀田真由,成田凌,水上京香,枝元萌,松尾諭,藤井隆,内場勝則
原作・脚本
【作】吉田智子
北村の舞台や。 お客様に
しっかり笑って頂かなアカン。
おい お前! お前や。
要の藤吉の役や。
しっかり頼むぞ。
へえ!
(トキ)緊張させて
どないすんの。
痛っ。
肩の力抜いてな。
あっ 懐かしい おトキちゃん。
(てん)そうや
皆さん 肩の力抜いて。
うちらには
笑いの神さんが ついてますえ!
(一同)へえ!
(亀井)ほな 皆さん
そろそろ始めまひょか。
へえ!
よっしゃ。
(藤吉の声)
待て待て どこ行くんや。
(楓)青空喜劇「北村笑店物語」
始まり 始まり~!
(柝の音)
(拍手と歓声)
「藤吉はん!」。
「お… おてんちゃん!」。
(笑い声)
「ホンマに 来てくれたんか」。
「誰に言うてますのん?
うち ここですえ」。
(笑い声)
「すまん すまん。
ホンマに来てくれたんやな。
お… 俺…」。
(小声で)
「ただ笑いが好きなだけの」。
あっ。
「俺は
ただ笑いが好きなだけの男や。
そんな男と駆け落ちして
後悔せえへんか?」。
「へえ!
笑いが そないに好きやったら
寄席をやったら どないです?
笑いを商売にするんです!」。
無理… 無理無理 無理。
待って。
アカン やっぱり無理や。
大丈夫や 落ち着いて。
自信持って。
すんません!
そして てんと藤吉は
寄席小屋を探して
大阪中を駆け回りました。
「ここの小屋 どうどす?」。
ああ… 「ええな。
こんだけ ガタがきてたら
安いやろしな」。
「ホンマ ボロボロですね」。
「あんた ええ加減にしいや」。
(笑い声)
「うちの小屋
むちゃくちゃ言わんといてや」。
「えらい すんません。
正直なもんで」。
いぃ~っ!
(笑い声)
「余計悪いがな あんた。 それより
なんぞ ご用事でっか?」。
「この」 え~と… 「この」。
「この寄席が欲しいんです!」。
「あんたらみたいな素人に
売る訳にはいきまへんな」。
「せや 素人の出る幕やない!」。
(観客)おっ 四郎や!
(鈴の音)
「これはこれは 寺ギンさん」。
「おお」。
「どなたさんですか?」。
「この人は 寺ギンさんいうてな
大阪のほとんどの芸人を
取りしきってる太夫元さんや。
借金で芸人縛りつけて
好き放題に こき使てんねや」。
(四郎)「そのとおり。 大阪の芸人は
みんな わしのもんや。 ハハハハハ」。
(藤吉)「芸人は 物やない!
熱い血の通た
笑いもすれば涙も流す
人間や!」。
(観客)おお~!
藤吉はん?
「何 眠たい事 言うてんねん。
芸人なんて ウケんようになったら
捨てるだけのもんや」。
「ちゃいます! 席主も 芸人さんも
みんな同じ笑いの家族です!」。
「気に入った!
あんたらに小屋売ろう!」。
えぇ~っ!
(2人)「ホンマですか!?」。
(亀井)「うん」。
「くそっ お… 覚えとけよ!
くそじじい!」。
(笑い声)
「ああ… おおきに
ありがとうございます」。
「ありがとうございます!」。
「いやいや
あんたらみたいな人にな
うちの小屋使て…」。
おっ
わし まだしゃべっとるがな!
(拍手と笑い声)
♬~(アコーディオン)
ウケてる。 わし 天才かも。
あ~ はいはい。
♬~
藤吉はん?
(イチ)社長 すんまへん!
田口君 どいて どいて。
ああ すんまへん。
こっちや こっち。
(楓)てんと藤吉は
この小屋を風鳥亭と名付け
北村笑店を創業しました。
寄席の数を
順調に増やしていきましたが…。
(つばき)どんどん
お客さん 集まってきはるな。
(飛鳥)そやな。
「何やて? 寺ギンとこの芸人
誰も来てないて?」。
「えらいこっちゃ! 玉造の方も
一人も芸人来てまへん」。
「へ!」。
(アサリ)「こっちもや! ここの楽屋も
わいら以外 誰もおらん」。
(キース)
「やっぱり 寺ギンの嫌がらせか」。
「こないだ おてん様が
寺ギンさんとこの芸人さんに
お金 恵んであげはったさかい」。
「多分 俺らが芸人引き抜いてると
誤解してるんやな」。
(リリコ)は~い どうも~!
(拍手と歓声)
銀幕の大スタア リリコちゃんやで!
えっ 映画で見るより かわいい?
えっ 日本一 きれい?
いえいえ そんな事…
ありますわ!
(笑い声)
あるんかい!
そんなん どうでもええねん。
「あんな 寺ギンが 北村笑店潰すて
いきまいてるらしいで」。
「それ 先に言わんかい!
ホンマか?」。
「ホンマや」。
「どないする?」。
「北村が 芸人抱えて雇うたら
寺ギンなんか
怖ないんやけどなぁ」。
「それやったら
芸人さん 歩合制やのうて
月給制で雇ったら
どないですやろ?」。
「さすが ごりょんさん
ええ事 言わはるわ」。
痛~っ 何で わいが
たたかれなアカンねん!
「あの お茶子や下足番も
月給制ですやろか?」。
「そうや」。
「えっ! わしらも…」。
(歌子)「えらいこっちゃ!
あんた! えらいこっちゃ
えらいこっちゃ!」。
どこまで行くねん どこまで。
あっ 帰ってきた。
(笑い声)
「歌子さん どないしたん?」。
「何やったかな」。
忘れたんかい!
「そうや そうや!
寺ギンとこの芸人さんが
ぎょうさん
押し寄せてきましたんや!
ほら 来た!」。
「風太 どないした?」。
は~い 武井風太です!
今は 寺ギンの下で働いてますが
後に 北村笑店で専務になります。
(キース)何の説明してんねや!
は~い 話に戻りま~す!
「席主!」。
(笑い声)
「ここにいる
オチャラケ派の芸人 150人全員を
ここ北村笑店で
雇ってほしいんや」。
「よろしゅう」。
(2人)「お願いします!」。
「ご覧のとおり 全員」。
(お楽)「超一流の芸人です!」。
(笑い声)
「おおきに ありがとう!」。
「よかったですな!」。
(鈴の音)
「邪魔すんで!」。
邪魔すんねやったら帰って。
「邪魔したな」。
何でやねん!
用があるから来とんのや。
「おい 藤吉!
お前 何 勝手に うちの芸人
引き抜いとんねん!」。
「いやいや いやいや
引き抜こうとしたんとちゃう。
150人の芸人全員が ここ
北村笑店に来たい言うたんや」。
あれ? 同じや。
何の話してんの。
(一同)ホンマや!
やかましいわ もう 何や!
いや こんな偶然あんねや。
ええもん 持ってまんな!
(四郎)ホンマや これ。
ありがとうございました。
お帰り あっちです。
あっ どうも お邪魔しました。
ちゃうわ!
(笑い声)
おい! お前が いらん事言うから
何か ややこしなっとるやろが!
風太!
いや 俺は こっちや!
(四郎)あ~ もう ややこしな!
「お前らが うちの芸人の面倒見る
言うんやったら
こいつらの借金 まとめて2, 500円
面倒見てくれるんやろうな」。
「待ちたまえ」。
「その借金
僕が支払わせてもらおう」。
(四郎)「誰やねん?」。
「北村笑店の相談役 伊能です」。
昨日は金曜日や。
(笑い声)
「きのう」やのうて 「いのう」や。
伊能?
「あの…
きのうさん!」。
「伊能です!」。
「すんまへん 伊能さん!
けど 大丈夫です。 その借金
皆 北村笑店で
肩代わりさしてもらいます」。
(一同)「えっ!」。
「いやいや そないな金
どこにあんねん!」。
「爪に火ぃともして ためた
へそくり
2, 511円50銭あります」。
(観客)え~!
「どうぞ 持ってっとくれやす!」。
(観客)おお~!
「ごりょんさんには
恐れ入ったわ。
風太 150人分の証文や。
預けたで」。
いや それ 俺 それちゃう!
何や もう最後の最後!
いや だって同じなんやもん。
もう やめたって!
(笑い声)
「さあ このカメ
持ってっとくれやす!」。
はい。
こら こら こら!
どこ持ってくねん!
カメ違いや!
「亀 持っていけ」て。
違う!
給料もうてない。
何をやってんねん! 待て!
ちょっ ちょっ ちょっ…。
一旦 下に置け!
下に置け お前!
ホンマに 何してんねや。
気を付け! 礼!
着席!
へそくり! もうた!
♬~
メガネ メガネ メガネ メガネ…。
♬~
あっ!
あ?
(笑い声)
(万丈目)いける。
こりゃ いけるで。
♬~
(柝の音)
こうして 北村笑店は
寄席30軒 芸人300人を抱える
日本一の笑いの会社となり
大阪を 押しも押されもせぬ
笑いの都へと
押し上げていくので
ございます~!
(柝の音)
(拍手)
(小声で)おい 並べ! 並べ!
♬~
(鈴の音)
社長 なんとか できたみたいで
ありがとうございました!
♬~
皆さん 今日は おおきに
ありがとうございました。
(拍手)
「笑う門には福来る」。
幸せやから笑うんやのうて
今が どんなに つろうても
笑うからこそ幸せになれる。
そう信じてます。
もし お隣に
しょんぼりしてはる人が
いたはったら
どうぞ 手ぇ取って
言うたげとくれやす。
「わろてんか」て。
♬~
ほな 皆さん ご一緒に。
(一同)わろてんか!
(拍手)
こっからが また始まりや。
へえ。
今日から また 一歩ずつ
百年先目指して 気張ります。
てんやったら 大丈夫や。
藤吉はん。
ん?
これからも わろてんか。
よろしゅう 頼んます。
♬「ありがとうと言える」
♬「そのときのために」
♬「ごめんねと言えた
あなたの心に」
♬「パレードは まわり続けてる」