連続テレビ小説 わろてんか(151)[終]「みんなでわろてんか」[解][字][デ][再] 2018.03.31

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風鳥亭の青空寄席!芸人裏方総出の猛練習を経ていよいよ北村笑店復活の青空喜劇が開演でございま〜す!
(風太)ええか?お代は頂かへんいうても北村の舞台や。
お客様にしっかり笑って頂かなアカン。
おいお前!お前や。
要の藤吉の役や。
しっかり頼むぞ。
へえ!
(トキ)緊張させてどないすんの。
痛っ。
肩の力抜いてな。
あっ懐かしいおトキちゃん。
(てん)そうや皆さん肩の力抜いて。
うちらには笑いの神さんがついてますえ!
(一同)へえ!
(亀井)ほな皆さんそろそろ始めまひょか。
へえ!よっしゃ。
(藤吉の声)待て待てどこ行くんや。
(楓)青空喜劇「北村笑店物語」始まり始まり〜!
(柝の音)
(拍手と歓声)「藤吉はん!」。
「お…おてんちゃん!」。
(笑い声)「ホンマに来てくれたんか」。
「誰に言うてますのん?うちここですえ」。
(笑い声)「すまんすまん。
ホンマに来てくれたんやな。
お…俺…」。
(小声で)「ただ笑いが好きなだけの」。
あっ。
「俺はただ笑いが好きなだけの男や。
そんな男と駆け落ちして後悔せえへんか?」。
「へえ!笑いがそないに好きやったら寄席をやったらどないです?笑いを商売にするんです!」。
無理…無理無理無理。
待って。
アカンやっぱり無理や。
大丈夫や落ち着いて。
自信持って。
すんません!そしててんと藤吉は寄席小屋を探して大阪中を駆け回りました。
「ここの小屋どうどす?」。
ああ…「ええな。
こんだけガタがきてたら安いやろしな」。
「ホンマボロボロですね」。
「あんたええ加減にしいや」。
(笑い声)「うちの小屋むちゃくちゃ言わんといてや」。
「えらいすんません。
正直なもんで」。
いぃ〜っ!
(笑い声)「余計悪いがなあんた。
それよりなんぞご用事でっか?」。
「この」え〜と…「この」。
「この寄席が欲しいんです!」。
「あんたらみたいな素人に売る訳にはいきまへんな」。
「せや素人の出る幕やない!」。
(観客)おっ四郎や!
(鈴の音)「これはこれは寺ギンさん」。
「おお」。
「どなたさんですか?」。
「この人は寺ギンさんいうてな大阪のほとんどの芸人を取りしきってる太夫元さんや。
借金で芸人縛りつけて好き放題にこき使てんねや」。
(四郎)「そのとおり。
大阪の芸人はみんなわしのもんや。
ハハハハハ」。
(藤吉)「芸人は物やない!熱い血の通た笑いもすれば涙も流す人間や!」。
(観客)おお〜!藤吉はん?「何眠たい事言うてんねん。
芸人なんてウケんようになったら捨てるだけのもんや」。
「ちゃいます!席主も芸人さんもみんな同じ笑いの家族です!」。
「気に入った!あんたらに小屋売ろう!」。
えぇ〜っ!
(2人)「ホンマですか!?」。
(亀井)「うん」。
「くそっお…覚えとけよ!くそじじい!」。
(笑い声)「ああ…おおきにありがとうございます」。
「ありがとうございます!」。
「いやいやあんたらみたいな人になうちの小屋使て…」。
おっわしまだしゃべっとるがな!
(拍手と笑い声)
(アコーディオン)ウケてる。
わし天才かも。
あ〜はいはい。
藤吉はん?
(イチ)社長すんまへん!田口君どいてどいて。
ああすんまへん。
こっちやこっち。
(楓)てんと藤吉はこの小屋を風鳥亭と名付け北村笑店を創業しました。
寄席の数を順調に増やしていきましたが…。
(つばき)どんどんお客さん集まってきはるな。
(飛鳥)そやな。
「何やて?寺ギンとこの芸人誰も来てないて?」。
「えらいこっちゃ!玉造の方も一人も芸人来てまへん」。
「へ!」。
(アサリ)「こっちもや!ここの楽屋もわいら以外誰もおらん」。
(キース)「やっぱり寺ギンの嫌がらせか」。
「こないだおてん様が寺ギンさんとこの芸人さんにお金恵んであげはったさかい」。
「多分俺らが芸人引き抜いてると誤解してるんやな」。
(リリコ)は〜いどうも〜!
(拍手と歓声)銀幕の大スタアリリコちゃんやで!えっ映画で見るよりかわいい?えっ日本一きれい?いえいえそんな事…ありますわ!
(笑い声)あるんかい!そんなんどうでもええねん。
「あんな寺ギンが北村笑店潰すていきまいてるらしいで」。
「それ先に言わんかい!ホンマか?」。
「ホンマや」。
「どないする?」。
「北村が芸人抱えて雇うたら寺ギンなんか怖ないんやけどなぁ」。
「それやったら芸人さん歩合制やのうて月給制で雇ったらどないですやろ?」。
「さすがごりょんさんええ事言わはるわ」。
痛〜っ何でわいがたたかれなアカンねん!「あのお茶子や下足番も月給制ですやろか?」。
「そうや」。
「えっ!わしらも…」。
(歌子)「えらいこっちゃ!あんた!えらいこっちゃえらいこっちゃ!」。
どこまで行くねんどこまで。
あっ帰ってきた。
(笑い声)「歌子さんどないしたん?」。
「何やったかな」。
忘れたんかい!「そうやそうや!寺ギンとこの芸人さんがぎょうさん押し寄せてきましたんや!ほら来た!」。
「風太どないした?」。
は〜い武井風太です!今は寺ギンの下で働いてますが後に北村笑店で専務になります。
(キース)何の説明してんねや!は〜い話に戻りま〜す!「席主!」。
(笑い声)「ここにいるオチャラケ派の芸人150人全員をここ北村笑店で雇ってほしいんや」。
「よろしゅう」。
(2人)「お願いします!」。
「ご覧のとおり全員」。
(お楽)「超一流の芸人です!」。
(笑い声)「おおきにありがとう!」。
「よかったですな!」。
(鈴の音)「邪魔すんで!」。
邪魔すんねやったら帰って。
「邪魔したな」。
何でやねん!用があるから来とんのや。
「おい藤吉!お前何勝手にうちの芸人引き抜いとんねん!」。
「いやいやいやいや引き抜こうとしたんとちゃう。
150人の芸人全員がここ北村笑店に来たい言うたんや」。
あれ?同じや。
何の話してんの。
(一同)ホンマや!やかましいわもう何や!いやこんな偶然あんねや。
ええもん持ってまんな!
(四郎)ホンマやこれ。
ありがとうございました。
お帰りあっちです。
あっどうもお邪魔しました。
ちゃうわ!
(笑い声)おい!お前がいらん事言うから何かややこしなっとるやろが!風太!いや俺はこっちや!
(四郎)あ〜もうややこしな!「お前らがうちの芸人の面倒見る言うんやったらこいつらの借金まとめて2,500円面倒見てくれるんやろうな」。
「待ちたまえ」。
「その借金僕が支払わせてもらおう」。
(四郎)「誰やねん?」。
「北村笑店の相談役伊能です」。
昨日は金曜日や。
(笑い声)「きのう」やのうて「いのう」や。
伊能?「あの…きのうさん!」。
「伊能です!」。
「すんまへん伊能さん!けど大丈夫です。
その借金皆北村笑店で肩代わりさしてもらいます」。
(一同)「えっ!」。
「いやいやそないな金どこにあんねん!」。
「爪に火ぃともしてためたへそくり2,511円50銭あります」。
(観客)え〜!「どうぞ持ってっとくれやす!」。
(観客)おお〜!「ごりょんさんには恐れ入ったわ。
風太150人分の証文や。
預けたで」。
いやそれ俺それちゃう!何やもう最後の最後!いやだって同じなんやもん。
もうやめたって!
(笑い声)「さあこのカメ持ってっとくれやす!」。
はい。
こらこらこら!どこ持ってくねん!カメ違いや!「亀持っていけ」て。
違う!給料もうてない。
何をやってんねん!待て!ちょっちょっちょっ…。
一旦下に置け!下に置けお前!ホンマに何してんねや。
気を付け!礼!着席!へそくり!もうた!メガネメガネメガネメガネ…。
あっ!あ?
(笑い声)
(万丈目)いける。
こりゃいけるで。

(柝の音)こうして北村笑店は寄席30軒芸人300人を抱える日本一の笑いの会社となり大阪を押しも押されもせぬ笑いの都へと押し上げていくのでございます〜!
(柝の音)
(拍手)
(小声で)おい並べ!並べ!
(鈴の音)社長なんとかできたみたいでありがとうございました!皆さん今日はおおきにありがとうございました。
(拍手)「笑う門には福来る」。
幸せやから笑うんやのうて今がどんなにつろうても笑うからこそ幸せになれる。
そう信じてます。
もしお隣にしょんぼりしてはる人がいたはったらどうぞ手ぇ取って言うたげとくれやす。
「わろてんか」て。
ほな皆さんご一緒に。
(一同)わろてんか!
(拍手)こっからがまた始まりや。
へえ。
今日からまた一歩ずつ百年先目指して気張ります。
てんやったら大丈夫や。
藤吉はん。
ん?これからもわろてんか。
よろしゅう頼んます。
・「ありがとうと言える」・「そのときのために」・「ごめんねと言えたあなたの心に」・「パレードはまわり続けてる」2018/03/31(土) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 わろてんか(151)[終]「みんなでわろてんか」[解][字][デ][再]

てん(葵わかな)は北村笑店の歴史を描く喜劇を芸人も裏方も総出演で上演することにした。てん役はてん、藤吉役は芸人が演じるが、なぜか舞台に藤吉(松坂桃李)の姿が!

詳細情報
番組内容
てん(葵わかな)は北村笑店の歴史を笑いで描く人情喜劇の上演を決め、芸人も裏方も総出演することにした。てん役はてんが演じ、藤吉役は田口(辻本祐樹)という若い芸人がやることになる。舞台の幕が開き、てんはセリフもたどたどしい田口を助けて芝居を続ける。ところがある瞬間、田口が藤吉(松坂桃李)に見えた。驚いたてんはもう一度田口を見つめるが、それはやはり藤吉だった。そして、青空喜劇は続いていく…。
出演者
【出演】葵わかな,松坂桃李,高橋一生,濱田岳,広瀬アリス,徳永えり,大野拓朗,前野朋哉,岡本玲,堀田真由,成田凌,水上京香,枝元萌,松尾諭,藤井隆,内場勝則
原作・脚本
【作】吉田智子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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