2018.03.31 Sat posted at 20:00 JST
(CNN) トランプ大統領を支える米ホワイトハウス事務局の人事担当部門が人員不足や未熟な職員の問題を抱えている他、2016年の大統領選でトランプ氏陣営に加わっていたとの理由で友人や家族を雇用しているとの現状が31日までに明らかになった。
米紙ワシントン・ポストが現役もしくは退任したホワイトハウス当局者の情報として伝えた。不祥事を起こした過去を持ち採用の資格が疑問視される人物も雇い入れていたとした。
人事担当部門はホワイトハウスに勤務する職員勧誘や大統領任命の人事の人選などの職務に当たっている。トランプ政権は要職などがまだ埋まらない人事の停滞に陥っており、高官らの退任も目立っている。
同紙の取材にホワイトハウス当局者は、人事担当部局では職場内でビールやワイン、スナック類が提供される「ハッピーアワー」を設けていることも確認。また、部門の副責任者の30歳誕生日を祝うため「アイシング」と称する飲酒ゲームに興じてもいたという。
このゲームは、ウオツカなどのアルコール類の瓶を隠し、これを見付けた職員が飲み干すことを命じる趣向となっている。ホワイトハウスはゲームなどの実施を認めたが、同部門に固有な余興ではないと主張。職員間の親睦を図り、ストレスを発散させるなどのために容認しているとした。
ホワイトハウス当局者はポスト紙の取材に、一部の職員はトランプ氏陣営での勤務経験を考慮して人事担当部門の職を得たことを確認している。
同紙はまた、職員の一部は職務にふさわしくないような過去を持っていながら採用されていた事実もあると報道。以前勤めていた女性は2007年に飲酒運転で逮捕され、軽犯罪で有罪となりながらも抜てきされていた。ホワイトハウス当局者はこの女性について大統領選で有能ぶりを発揮したため能力を信頼していたと明かした。
ホワイトハウスのシャー副報道官はポスト紙の記事を受け、民主党の連邦議員による歴史的な妨害がありながらも人事担当部門はトランプ大統領の米国の未来図を共有する最良で最も賢明な人材を政権に配置していると弁護した。
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