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三重伊賀線・四十九駅、待望の開業 柘植駅にはIC改札
伊賀鉄道伊賀線で「四十九(しじゅく)駅」が十七日開業した。JR西日本草津線「柘植駅」では同日、改札でICカードが使用できるようになり、記念式典が開かれた。新年度を前に、住民らは伊賀市の交通利便性向上や観光誘客に期待をふくらませた。 真新しい四十九駅には朝早くから多くの住民が「記念乗車」に訪れた。近くのスーパーで買い物を終えた主婦谷俊子さん(79)=緑ケ丘南町=は「昔同じ名前の駅があったと聞いて来た。家から自転車でも来られるけど、雨が降ったときには便利になる」と喜んだ。 孫二人と乗車した六十代の女性は「一本乗り逃してしまった」と待合スペースで二十分ほど待機した。「ここから新しい市役所まで少し距離がある」と駅前の交通機関整備を求めた。 写真愛好家や親子連れが新たな駅に停車する電車と記念撮影する姿もあった。 電車はおおよそ一時間に二本。伊賀鉄道では、観光や買い物客のため、自転車を持ち込んで乗車できる「サイクルトレイン」を実施している。平日午前九時から午後四時、休日終日で新居-比土の区間。 ◆「甲賀が近くなった」
ICカード対応の改札が導入された柘植駅には、滋賀県の三日月大造知事や伊賀市の岡本栄市長、滋賀県甲賀市の岩永裕貴市長が、沿線の甲賀駅での式典後、忍者が描かれた「シノビトレイン」に乗って訪れた。三日月知事は「伊賀、甲賀がますます近くなった」とあいさつ。岡本市長も「カードを使った観光振興など、両地域が手を携えていきたい」と話した。 駅構内では忍者衣装の地元住民ら約30人が出迎え。式典では地元のコーラスグループが「鉄道唱歌」を披露。「渡り初め」として、関係者がJR西日本が発行するICカード「ICOCA(イコカ)」を手にIC改札から駅外へ出た。 ICカード改札は、17日から草津線の甲南(甲賀市)-柘植の5駅で利用開始され、関西線(加茂-亀山)では使えない。 (飯盛結衣) 今、あなたにオススメ Recommended by |
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