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20世紀の遺物? 「ゼブラ板」がついた信号機がいまもあるワケ

日本全国の数ある信号機の中には、ゼブラ柄の板が取り付けられた信号機があります。以前に比べその数は減っているようですが、そもそもなんのためのもので、そしてなぜ減っているのでしょうか。

「戦後」の産物? 目的は「視認性を高めるため」

 赤、黄、青の信号機の後ろに、「背面板」と呼ばれるゼブラ柄の板がついたものが存在します。

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ゼブラ柄の背面板がついた信号機のイメージ(画像:pixta)。

 この背面板はなぜつけられているのでしょうか。信号機メーカー大手の京三製作所(横浜市鶴見区)に話を聞きました。

――背面板はなぜついているのでしょうか?

 信号機の視認性を高めるためです。明るいLED式の信号機が普及している現在と異なり、電力事情が不安定だった戦後まもない時期に、信号の光の弱まりを補うためにつけられました。さまざまな理由で、現在は数が減少しています。

――背面板付きの信号機は全国にどのくらい残っているのですか。また、なぜ減少しているのでしょうか?

 現在の具体的な設置数は把握していません。減少の理由は、背面板付きの信号機が風の影響で揺れてしまい危険だったり、また、ゼブラ柄の色は法令で「緑と白または黄と黒」と、派手なカラーリングが規定されており、景観にそぐわないことが挙げられます。背面板は信号機にネジで取り付けられているため、面倒があると余計に取り外されやすいのです。

※ ※ ※

 全国の信号機の本数について統計をとっている警察庁でも、背面板付き信号機の本数については把握していないとのことですが、先述のように「数は減少し、新規でつけられるのもまれ」であるようです。

「背面板」現役も そのワケは

 このように減少の一途をたどる背面板ですが、京三製作所によると年間の納入実績は「1、2枚程度」とゼロではありません。現在でも背面板付き信号機がある場所には、なにか特別な理由があるのでしょうか。管内(管轄区域内)にそのような交差点を持つ、群馬県桐生警察署に聞きました。

――いまも背面板がつけられている理由を教えてください。

 信号機の視認性を高めるほかに、信号の設置間隔が短いために、誤って奥の信号に目がいってしまうような交差点において、手前の信号の存在を強調したり、強い西日で信号の色が見えづらくなる場合を防ぐためです。

――数が減っていると聞きましたが......?

 はい。当管内では現在2か所が該当しますが、LED式信号機の普及にともない数は確実に減少しています。とはいえ、まったく不要というわけではなく、ケースバイケースで設置される場合もあります。

※ ※ ※

 ちなみに、警察庁の資料によると、2015年度末時点において全国の車両用信号機のうち51.8パーセントがLED式になっています。今後、信号機のLED化で、背面板はますます減っていくのかもしれません。

【了】

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コメント

4件のコメント

  1. 関係ないけどGYRの色別じゃなくて○ーXで明度別にすると弱視の人にもわかりやすいんじゃないかって安野光雅が書いてたな。

  2. 富士市の吉原小学校東側の交差点の信号機にゼブラ板付いてる❗

  3. この記事・・・2010年に書いたオレのブログの記事をほぼパクってます。
    20世紀の遺物という表現もそのままなのに、引用や参考の表記もない。
    ライターとしての良識を疑います。

  4. 季節や時間などで限定的かもしれないが、今だって朝日や夕日で全く見えなくなる信号機がある。色の規定を変更して景観にマッチする色にするなどして設置してもらいたい。