（バイブ音）飲む？何なの？知りたいから。
飲まないの缶コーヒー。
知らなかった？大声出していい？いや話…。
話をしようと思って。
誰にも関係ない話。
俺らさえ笑えればいい話。
あからさま。
乗るわけないじゃんそんな説得。
そんなんじゃないって。
俺のそういうのうまくいかねえし。
知らなかった？だったら知ってるよね？私がこういうのホントに嫌だってこと。
なに？あいや…。
こういう時間が必要だったんだなって。
今更だね。
ごめん。
今更だよ。
ごめん。
じゃあ今も一緒にいるってこと？今日はとことん一緒にいようと思って。
そっか。
俺も嬉しいや。
ちょっと待って。
おい風呂沸いたぞ。
背中流してやろうか？あっ電話…。
は？誰からだよ？いや誰でもいいだろ。
誰誰？誰でもいいだろ！なんだよ気になるだろ！これじゃ私ただの寂しい人みたいじゃん。
俺もだよ。
夢とか将来とか…。
好きとか愛してるとか…。
全部もとをたどれば自分が寂しいからだよ。
でも…少なくとも選択肢はあるだろ。
俺らには。
ならあの子は？ないでしょあの子には選択肢なんて。
わかってるんだよ大変なことなのは。
でも…こっちまで寂しくなるんだよ。
苦しいんだよ。
（ノック）ん？寝てさ次に起きたときにはもう最後の１日なんだなって…。
話しようぜ。
俺が知らない話。
俺がビデオから出てくる前の翔のこと。
どんな子供だったんだよ？ほれ話せ！うわっ！壁いちめんに絵描いて怒られて…。
だからおじさんだけはすっげぇ褒めてくれたんだ。
楽しいな。
一応すげぇ人なんだぞ弄内洋太っていったら。
へぇ〜。
アイ。
ん？このままずっとここにいたいとは思わないの？俺と一緒にいたいって。
ごめん。
ありえない話したってしようがないんだけどでも…。
どんだけ頭でわかっててもグラグラするんだよ気持ちが。
わかってるのに…。
翔…。
心配なんてかけたくないよ。
きれいにちゃんとしてたい最後まで。
でもさ…。
言葉にしないとおさまりがつかないことだってあるんだよ。
ホントに変わったんだな翔。
え？全然違う初めて会った夜と。
（アラーム）あぁ…おい何時だ！ビックリした。
おいもう朝だぞ。
わかってるよ。
よし行くか。
ジャーン！どうどう？似合うか？うん。
あ〜！なんだその反応。
危険だぞ！俺とお前はあくまでビデオガールと人間…。
わかってるよ。
呆れただけ。
はぁ！？テンションが高すぎんだよ。
たは〜わかってねえな！女の子はおめかしするとルンルンするもんなの！読めおじさんの古い雑誌。
いいから行くぞ。
おし！気合い入れてこう。
いやデートだぞ？うめっ。
うん。
お前…すぐクリームつけんな。
ん。
サンキュー。
あっこのへんだよな奈々美ちゃんのサンドイッチ食べたの。
ああおいしかったよねあれ。
俺のとどっちが？逃げんなよ！おっすもう始めてるぞ。
なんでよ重いんだから持ってよ！どこ行くんだよ？まだ教えられないんだって。
いいんか？勝手に。
早く来いって。
どこまで上がんだよ。
いいから来いって。
寒っ。
なんだよどこまで…。
〜よくここで絵描いてたんだ。
１人で時間忘れて。
智章も知らない場所だよ。
誰も踏み込めない俺だけの。
でも今日その記憶は更新されたんだよ。
もう１人じゃない。
アイと２人で景色を見た場所になったんだよ。
残るんだなそうやって。
翔の記憶の中に…俺が。
そうだよ。
しかも何度でも再生可能なやつだから。
むしろ思い出すたびに強くなるんだぞ記憶ってやつは。
何度でも…か。
何度でもだよ。
〜お〜っさすが！これって…。
うわっすげぇな！「中身はジュースです」。
ジュースだって。
スクリーンだけでいいって言ったのに。
（奈々美）「アイちゃんありがとう。
絶対忘れない。
一緒に笑ったことも喧嘩したことも。
本当に出会えてよかった。
幸あれ。
奈々美」。
奈々美ちゃん。
見てみたかったけどな。
アイちゃんのリアクション。
２人っきりのディナーか。
子供っぽい。
奈々美のナレーション入り。
バカにしないで。
厳しいよな完全に。
気づいたの。
この人そうでもないんだなって。
おかげで楽だけど。
こっちもそうでもないから。
なんだよ。
いいから。
いくぞ。
ここはガラクタの町。
役目を終えたガラクタや誰かの忘れたガラクタがたくさん集まる町です。
町にはオレという名の少年がいました。
オレはガラクタのみんなととっても仲よしでした。
オレの周りではいつも誰かの笑い声がしていました。
ある日オレはガラクタの山の中で奇妙な卵と出会います。
卵は硬い硬い殻でできていてみんなが話しかけても笑いかけても「だからなんだほっといてよ」と言うばかり。
みんなつまらなくなって卵を忘れていきました。
だけどオレだけは「なぁ卵オレと一緒に行こうぜ」と言うのです。
オレは卵の返事も聞かず抱きかかえてしまいました
オレは言います。
「卵のまんまじゃ大変だ。
オレがなんでもしてやるよ任せとけ！」。
卵は初めてそんなことを言われてモジモジしたりドギマギしたり
ごめんここまでなんだ。
今日までに完成させたいって思ってたんだけど智章も柴原も一生懸命手伝ってくれたんだけど間に合わなかった…ごめん。
ううん。
全然…嬉しい。
いろいろ考えたんだけどさ。
アイが消えちゃう前にアイを安心させるために成長したとこを見せたいって。
でも…。
料理も掃除もできないし。
思いを伝える方法これしかなくてさ。
お前のいいとこまた１つめっけ。
〜なんでだろう。
熱くないんだ。
こんなに翔を思ってんのに。
人間ってこういうもんなんだろうな。
（すすり泣く声）〜
（洋太）なんでもう一度再生できたんだろうな。
デッキは直せたとしてもテープの中のキミは確かにここにいるんだから。
やり残したことがあったのよきっと。
ビデオガールとしてのね。
そのわずかな思いがテープの中に残って…。
もとはビデオガールだからさ俺も。
俺がさ…。
初めてお前がテレビの中に出てきたときに願ったこと覚えてる？想像して。
心に描いて。
私に何をしてほしいのか俺の…。
本当の声を聞いてほしい。
誰にも言えない思いを少しでいい…。
だから今聞いてくれ。
お前が好きだ。
愛してるよアイ。
ありがとう翔。
何だこれ。
あぁ…。
幸せだ。
なぁ翔…。
キスしようぜ。
したいんだキス。
大好きだよ翔。
〜おはよう。
おはよう。
やばい。
ねぇ。
おはよう。
おはよう。
奈々美進路希望提出したの？あっこれから。
弄内君は？俺？俺は…。
あっリカちゃん。
遅くなりました！お疲れ。
オレは言います。
タマゴのままじゃ大変だ。
オレがなんでもしてやるよ。
任せとけ！
オレはタマゴにご飯を作ってあげました。
タマゴの周りをきれいに掃除してあげました。
タマゴを抱いて眠りました
ある日タマゴは言いました。
どうしてこんなに優しくしてくれるんだい？オレは言いました。
いつか新しいお前が出てきたとき出てきてよかったと思いたいだろ？そのとき一緒に歌って踊って笑いたいだろ？
タマゴは初めて泣きました。
涙があふれて止まりません。
あれ？タマゴには小さなヒビがありました。
ヒビはどんどん大きくなりやがて殻に穴が開きました
（鳴き声）
オレは言いました。
ようこそこの世界へ
〜よし。
〜2018/04/01(日) 00:20〜00:50
テレビ大阪１
土曜ドラマ２４　電影少女-VIDEO　GIRL　AI　2018-[終]　第十二話[字]

西野七瀬×野村周平Ｗ主演！桂正和原作の恋愛ＳＦ漫画の金字塔が時を経て蘇る◇ついに最終回！翔とアイが２人で過ごす最後の２日。最後に奇跡は起きるのか……！？

詳細情報
番組内容
アイ（西野七瀬）の再生時間は残りあと２日。人間とビデオガールはお互い好きになってはいけない存在だが２人は別れを惜しむかのように夜通し語り合う。そして迎えた最後の日。アイと翔（野村周平）は念願のデートをする。一方、智章（清水尋也）と奈々美（飯豊まりえ）は翔に協力し、あるサプライズ計画を進めていた。ビデオガールと過ごした３か月。翔は成長した姿を見せることができるのか？奇跡のような最後の１日が始まる。
出演者
　天野アイ…西野七瀬（乃木坂46）
　弄内翔…野村周平
　柴原奈々美…飯豊まりえ
　古矢智章…清水尋也
　大宮リカ…大友花恋
　　　　　○
　清水浩司…村上淳
　弄内洋太…戸次重幸
原作脚本
【原作】桂正和『電影少女』＜集英社文庫（コミック版）＞
【脚本】喜安浩平
音楽
【主題歌】
tofubeats「ふめつのこころ」（unBORDE）
監督・演出
【監督】関和亮
関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/videogirl2018/

【公式Twitter】
@videogirl2018

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz

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