10 by KONISHI yasuharu
- selected by 小西康陽
ここ最近、いちばん興味があるのは、呟くように、囁くように歌うシンガー・ソングライターの作品や、リズムを極端に抑えたジャズやインストゥルメンタルの作品。優しい歌に癒されるような気分で聴くこともあれば、かすかな息遣いに静かなスリルを味わうことも。20世紀の音楽が、いかに豊かなカタログを誇っていたか、21世紀のいま、改めて考えたり。ますます音楽への興味が拡がって、真夜中にひとりで昂奮しています。
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イエスタデイ
シェルビー・フリント60年代の女性フォーク歌手。このサード・アルバムは天使が地上に降りてきたような感覚で「イエスタデイ」などを歌っている。
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Yes
Doris Day & Andre Previn世界でいちばん美しい発音をする女性ヴォーカリストが、ピアノだけで歌うバラード集。
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Come Down In Time
Radka Toneffこのアルバムを録音して半年後に自殺してしまった女性歌手。けっして巧くはないが、美しいアルバム。
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Too Much
Julie Doiron現代のロック・シーンから生まれた、嘘のように素晴らしいアルバム。この一枚さえあれば、あとは嘘でも構わない。
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The Six O'Clock Train And A Girl With Green Eyes
John Hartfordあまりにも過小評価されている才人シンガー・ソングライター。本当はRCA時代のアルバムすべてを聴いてほしい。
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Living for Everyman's Dream
Jim Weatherly限りなくメロウで優しいシンガー・ソングライター。カントリーとソウル・ミュージックの両分野で愛された。村井邦彦さんも注目していた?
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Georgia On My Mind
Lenny Breauことばを失ったシンガー・ソングライター、とでもいうような。ジャズとカントリーの区別のない街、ナッシュヴィルのスタジオで生まれた音楽。
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Je Suis Sans Toi
Diane Denoir / Eduardo Mateoウルグアイの美しい顔の娘と、ふしあわせそうな男のコンビの音楽。どうしてこんなに素晴らしいのか、何度聴いても分からない。
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Caminho De Padra
Carlos Barbosa-Limaブラジルのクラシック・ギター奏者。典雅な音楽。午後2時のロス・インディオス・タバハラス。
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Corralera
Quinteto Realなぜかジャクソン・ポロックのドリッピングを想い出すような、乱暴な美しさが絶え間なく続く。アルゼンチン・タンゴ。この中で唯一のダンス・ミュージック。