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※期間(1年間)
※日本人の平均として、1年間に受けている放射線量の合計は1人当たり約2.1ミリシーベルトです。
(出典) 新版 生活環境放射線(国民線量の算定)より
放射線の「量」が問題とは、どういうことでしょうか。
たくさんの放射線を一度に浴びると、やけどをしたり、がんになったりすることがわかっています。でも、東日本大震災の東京電力福島第一原子力発電所事故により周辺の人々が受けた放射線の量の調査が行われましたが、健康への影響は証明されていません。
一方で、放射線は空気や地面など普段から身の回りに存在しています。私たちは自然界や食べものから放射線を受けており、被ばくをゼロにすることはできません。上の円グラフは、日本人が1年間に受ける被ばく量の平均値を示したものですが、世界平均とほぼ同じです。
また、100ミリシーベルトを超えるとがんの危険性が高まるといわれています。(注1)
しかし、放射線の他にも発がんの危険性を高める原因は身の回りにいろいろあります。例えば、100〜200ミリシーベルトの放射線による発がんの危険性の増加は、野菜不足や塩分のとりすぎと同じくらいです。
(注1) 参考文献『Preston, D.L.ほか「Studies of mortality of atomic bomb survivors.Report 13: Solid cancer and non-cancer disease mortality 1950-1997」Radiation Research 平成15年』
『国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所ウェブサイト「放射線被ばくQ&A」http://www.nirs.qst.go.jp/information/qa/qa.php』
【補足】放射線被ばくをした場合、生まれてくる子どもや孫に遺伝性影響が出ることはありません。原爆での事例を含め多くの調査においても、放射線被ばくに起因するヒトへの遺伝性影響を示す根拠は報告されていません。また、今回の事故当時、お母さんのお腹の中にいた子どもにおいても先天異常が発生しやすくなるとは認められていません。
※この記事は、『文部科学省:小学生のための放射線副読本』(http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1344729.htm)
『復興庁:風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略』(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20171211162232.html)に基づいて作成されています。
【図1】
※がんになるリスクは、図中の因子を持たない集団のがん発生リスクを1.0倍としている
※成人を対象にアンケートを実施した後、10年間の追跡調査を行い、がんの発生率を調べたもの
※『環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成26年度版)」第1章 放射線の基礎知識と健康影響』を基に作成
【図2】出典:
(世界平均)原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)2008年報告
(日本平均)原子力安全研究協会「生活環境放射線」(平成23年)
放射線による健康影響は、放射線の「有無」ではなく、「量」が問題です。100ミリシーベルトを超えると、がんの危険性が高まると言われています(注1)。しかし、上の表(図1)にもあるように、放射線の他にも発がんリスクを高める原因は身の回りにいろいろあります。例えば、100〜200ミリシーベルトの放射線による発がんの危険性の増加は、野菜不足や塩分のとりすぎと同じくらいです。
参考文献 『Preston, D.L.ほか「Studies of mortality of atomic bomb survivors. Report 13: Solid cancer and non-cancer disease mortality 1950-1997」 Radiation Research 平成15年』
『国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所ウェブサイト「放射線被ばくQ&A」http://www.nirs.qst.go.jp/information/qa/qa.php』
東京電力福島第一原子力発電所事故で、周辺の人々が受けた放射線の量の調査結果では、健康影響があるとは考えにくいと評価されています。さらに、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、福島での事故による身体的機能への重大な影響は確認されておらず、今後、がんの発生率が増加することも考える必要はないと報告しています。
放射線はウイルスではないので、増殖したり、うつったりすることはありません。
放射線は、自然界(空気や地面など)や医療の現場など私たちの身の回りに存在しています。日常生活において放射線被ばくをゼロにすることはできません。
放射線被ばくをした場合、生まれてくる子どもや孫に遺伝性影響が出ることはありません。原爆での事例を含め多くの調査においても、放射線被ばくに起因するヒトへの遺伝性影響を示す根拠は報告されていません。また、今回の事故当時、お母さんのお腹の中にいた子どもにおいても先天異常が発生しやすくなるとは認められていません。
出典:「ふくしま復興のあゆみ(第20版)」、原子力規制委員会放射線モニタリング情報、「放射線リスクに関する基礎的情報」並びに日本政府観光局、アメリカ合衆国環境保護庁及びフランス放射線防護原子力安全研究所資料を基に復興庁作成
2017年3月の段階で基本的な除染はほぼ完了しており、上の図のように、日本の他の都市や海外の主要都市とほぼ同水準となっています。
※この記事は、『文部科学省:中学生・高校生のための放射線副読本(http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1344729.htm)』
『復興庁:風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20171211162232.html)』に基づいて作成されています。