原子力発電は事故を起こさなくとも日本人を殺戮している
 
その6 九州・四国
 
 原子炉には、特別にトリチウムを大量に環境放出するタイプがある。
 
 中性子の減速に重水を使用するCANDU炉というタイプで、有名なところでは発祥地カナダのピカリング原発で、ここにはCANGU原子炉が8基もある。
 対馬に近い韓国の月城原発(1983年稼働)も、中国の泰山原発(2002年稼働)も、このタイプである。
 
 CANDU炉の際だった特徴は、重水を減速材に使うことで核反応の効率が上がり、中性子の核分裂条件が大きく向上するため核燃料に濃縮タイプを使う必要がなく、ウラン235が、わずか1%程度の含有率、イエローケーキなみでも、そのまま燃料に利用することができる。
 
 しかし、重水が莫大なトリチウムを発生し、それを外気に放出することになり、周辺環境へのトリチウム汚染が極めて深刻なものとなる。
 
 ピカリング原発では、莫大なトリチウムの垂れ流しにより、周辺住民の新生児ダウン症発症率が85%上昇したとグリーンピースが告発報告した。
(この資料がネット上にたくさんあったのに、今調べたら、グーグルなどの検索からほとんど排除されていた。グーグルが、どれほど原子力産業に買収されてしまっているか思い知らされる)
 
トリチウムの危険性 青山禎一 
  http://eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp0897..html
 
 東海アマブログ トリチウム
  https://blogs.yahoo.co.jp/tokaiama/27713018.html
 
 ここで、日本国内の核施設によるトリチウムの環境放出量を調べてみよう。
 ここには桁違いに放出しているフクイチ事故原発群は含まれていない。
 ピカリング原発では年間500~620兆ベクレル、泊原発では年30兆ベクレル前後で、10年で287兆ベクレル・高浜・伊方原発は年間50~70兆ベクレル、玄海原発は年間70~100兆ベクレル、10年で826兆ベクレル。
 
 玄海原発のトリチウム放出量は、国内最悪、泊、高浜や伊方などトリチウム放出の極端に多い原発は、すべて加圧水型である。
 大半の沸騰水型原発のトリチウム放出量は、年間1兆ベクレルに満たない。
 
 加圧水型原子炉はCUNDU炉に次いで多くのトリチウムを環境にまき散らすので、ピカリング原発同様、周辺でのダウン症発症率増加が懸念されている。
 
 私は、このデータを解析していて、心筋梗塞とトリチウムが関係している疑いをぬぐいきれない。
 
 
 [伊方原発の恐怖のデータ]
 
 1977年から稼働した3基、計202万Kwの伊方原発に放射能排気煙突が存在しないのは泊原発と同じ。
 
 加圧水型はベント機能がついていないから煙突不要との説明もあるが、なんらかの理由で超高圧になった場合、ベントできなければ、こうなることを知っていただきたい。
 
  http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65764511.html
 
 煙突があろうがなかろうが、放射能は必ず出てくる。伊方では泊原発同様、足下の伊方町から激しい心筋梗塞・心不全の異常死亡データが出ている。
 
 四国全体を見渡すと、驚愕の心筋梗塞ベルトとなっている現実に、心の底から驚かされた。
 伊方原発から真東に延びる太いラインと、足摺岬方面に向かい先端にまで達している心筋梗塞ライン。瀬戸内沿岸や九州東部まで異常が続いている。
 いったい、この凄まじいデータは何だ!
 
 データが偶然に変化する確率は正規分布内、プラスマイナス34% である。それ以上、全国平均を100%として134%を超えるような異常値には異常を生み出す何らかの原因があると考えられる。
 
 ここに頻繁に現れているのは200%を超えるような超異常データであり、おまけに、これらには偶然では生まれない地域的な連続性、まとまりが存在していて、まとまった地域には特有の理由、原因=放射能気団の流れが存在することを示している。
 それは放射能気団が来たか? それとも来なかったか、しかありえない。
 
 まずは伊方原発の足下、伊方町で心不全278%、これは伊方原発が加圧水型で放射能排気用煙突が作られておらず、晴天無風の日には排出放射能がたまりやすいからであろう。しかも莫大なトリチウムを放出し続けている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここからのデータには本当に背筋が寒くなる。
 
 伊方の足下、八幡浜市で心不全198%、ここから西からの季節風(玄界灘・周防灘・伊予灘と北西の季節風が海の上を渡ってくる)によってまっすぐ東に向けて放射能気団が走っていることを示すデータが現れている。
 
 内子町=心不全183%、久万高原町=心不全323%、高知市でさえ心筋梗塞174%、香南市=心筋梗塞163%、大豊町=189%、安芸市=206%、東洋町209%、奈半利町=269%、室戸市=278%
 と身の毛もよだつデータが続いている。しかも、これらには強い流れが見える。
 
 また伊方原発から、北からの季節風に乗って南下する放射能雲を示すデータも見える。
 
 まっすぐ南下した場合、鬼北町=心不全226%、最初の中都市、宇和島市=心不全260%、愛南町=心不全191%、宿毛市=心不全213%、土佐清水=心筋梗塞180%。
 
 伊方半島から豊後水道を渡って、九州東部の杵築市=心筋梗塞170%、津久見市=心筋梗塞190%、九重町=心筋梗塞196% で、これもまとまっている。
 
 また、伊予灘を渡った山口県側では、すべてのデータが平常値になっていて、伊方原発の風下とは極端な対象を示していて、原発放射能による健康被害の特定に寄与している。
 
[玄海原発からの放射能放出による健康被害]
 
 玄海原発の排気煙突は30メートル程度のものが1本あるだけだ。加圧式原子炉特有の外観になっている。1975年に稼働し、2011年まで36年間の稼働があった。
 しかし、なぜか地元での影響が見えにくく、遠方での影響が見える。
 
 現在停止中の玄海原発だが、4基の加圧水型原子炉、総出力350万キロ、うち1号機、56万キロwは炉心部の脆性劣化が原因で廃炉が確定している。
 なぜ脆性劣化が起きるかといえば、たぶん莫大なトリチウム生成が関係しているのだろう。炉心に水素や酸素など原子番号の小さな、化合力が激しい元素があると、さまざまな条件で想定外の腐食が起きるのだ。
 
九電は玄海三号機を3月23日再稼働させた。
 ここで玄海原発の影響を見てみよう。
 
 足下の玄海町や唐津市では不可解な平常値、このあたりデータ捏造の臭いがプンプン漂う。しかし隣の平戸市では心筋梗塞211%の強烈な一撃。
 南下して西海市では心筋梗塞164%、雲仙市では心筋梗塞176%、南島原で心筋梗塞169%。
 五島列島五島市では、心筋梗塞224%。もう致命傷といえるだろう。
 ちょうど西から南に回り込むように心筋梗塞ベルトが広がっている。
 
 これに挟まれるように佐世保から竹田まで東に向かって広い範囲で平常値ベルトが広がっている。
 
 もしも心筋梗塞の地域差が偶然に成立したランダムなデータであったなら、こうした一帯のまとまりは存在しないはずである。こうしたベルトが成立する理由は、放射能雲の通路にあたっているからである。
 玄海原発が放出した放射能は、セオリー通りに西側の海に沿って海上ダクトを進行したと考えられる。
 
玄海原発3号機は2018年3月23日に再稼働したが、九州電力はこの原子炉にプルサーマルを導入すると公言してきたので、すでにプルトニウム燃料が使われているかもしれない。
 
 この問題は、プルトニウムがプルトニウム240の生成により極めて不安定なものになり制御が非常に難しく、核暴走を起こしやすいこと。
 使用済みかプルサーマル燃料の崩壊熱がもの凄くて、100度の安定冷温収束に至るまで、実に300年の冷却期間が必要であることだ。
 300年後に九州電力が存続しているのか? 10年だって難しい、九電は幽霊に任せるつもりなのか?
 
 冷却できなくなったプルサーマル燃料を、誰がどうやって管理するのか見通しがあるのか?
 結局、九州電力も「行ってこい」原子力で、使用済み核燃料のトイレも、冷却期間の管理も、廃炉技術さえも、何一つ見通しのない「未来にお任せ」の無責任極まりない運営である。
 
 運転期間中は、住民を心筋梗塞と癌で殺戮してゆく超悪質な犯罪者である。
 こいつらは目先の金儲けしか考えていない、今の人々を放射能で殺戮し、子供たちの未来を完全破壊する極悪人と判断するしかない。
 
[川内原発の放射能による影響被害]
 
 川内原発は1984年に稼働した三基の加圧水型原子炉を持ち、出力は178万Kw、2011年フクイチ事故を受けて停止していたが、原発再稼働反対を掲げて当選したテレ朝記者、三反園新知事の裏切り行為によって2016年12月に1・2号機が再稼働した。
 
 加圧水型なので、これもトリチウムが多いタイプで、年間30~50兆ベクレル、10年で413兆ベクレルを環境に垂れ流している。
 これによる周辺住民にダウン症発症が増加する可能性を否定できない。
 また癌や心筋梗塞増加にも関係しているだろう。
 
また、熊本震災を引き起こした中央構造線が活性化しているが、川内原発はその真上に建設されているといわれ、桜島を含む姶良カルデラが巨大活動したときも、火砕流に飲み込まれると指摘されている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
姶良カルデラの火砕流が川内原発を飲み込む
 
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3677.html
 
 川内原発の周辺の心筋梗塞・心不全を見てみよう
 
 相変わらず川内原発の足下、薩摩川内市と阿久根市は不可解な平常値。
 しかし、薩摩半島を南下した、いちき串木野市では心不全136%、南さつま市=心筋梗塞141%。
 南九州市も心筋梗塞141%、枕崎では心不全189%、大隅半島に渡って、志布志町=心不全168%。
 
 鹿児島市や三股町などがポツンと平常値だが、鹿児島県全体で異常値すれすれの高い状態が広がっている。
 
伊方原発のような大規模な異常値に比べれば、川内原発の周辺に広がる異常値は少ない。
 この理由は、稼働開始が1984年で2011年までの27年間の稼働と他の原発群より短いこと。主力も178万Kと大きくない。加圧水型は沸騰水型よりもトリチウムは多いが、他の希ガス放射能放出が少ないなどの性質があるためと考える。
 
 少ないとはいっても、鹿児島県全域に異常値が広がっている。もしかしたら南西諸島方面にも影響があるのかもしれない。
 
川内原発のある鹿児島県は、白血病死亡率第1位
 
   http://jp.bloguru.com/fukushima-requiem/266842/1/thread