こんにちは。ひでシス、こと、西岡めぐみです。
2017年4月に新卒で入った住友化学を2018年2月末付で退職しました。東京本社に配属されて、海外向け農薬部門で11か月働いてました。忘れないうちに住化についてメモっとこうと思います。
入社した理由
住友化学って知ってますか?
なんでも、国内の化学メーカーでは2位で、3万人ぐらい従業員がいて、創業から100年ぐらいやってて(吉田寮と同じ年では?)、グループ会社が250社ぐらいあって、海外売上高が60%を超えるグローバル企業らしいです。
住友財閥の御三家っていうところにこだわりがあるみたいで、「住友化学の興りは、別子銅山の銅精錬から……」という話を11か月で7回ぐらい聞かされました。
入社した理由をリスト化すると以下の通りです。
- 社員の人柄がよかった
- いろんな会社を受けてみましたが、一番性格の良い人たちが集まってるのがここでした
- 面接の度に交通費をいっぱいくれて、親戚のお金持ちのおっさんみたいな感じだった
- 学生時代までやってたソフトウェア開発とは別のものに挑戦してみたかった
- インドネシアに留学してたのもあってか、幸い海外に農薬を売る事業部に配属されました
- 新卒でしか入れない系企業に入ってみたかった
- 財閥系って面白くないですか?
- 生涯年収が高い
- 新卒の時の給与は月25万円+残業代+ボ1回80万円ぐらいなのであんまり高くないですが、部長になるとボーナスだけで数千万円もらえるみたいですね。いいなぁ
- IT投資を頑張ってる
ぼくにはソフトウェア開発と農業経済学の2つの軸があるんですが、やっぱ農業は地球の表面を直接改造する人類の営み的なアグレッシブさがあって面白いですよね。
修士号を取ったインドネシアの稲作風景です。残念ながらインドネシアの農薬に関しては、三井化学系のAgriconの方が断然強いんですよね。
退職した理由
個人的にちょっとミスマッチがありました。しっぱいしっぱい。
- 仕事の一部で疲弊した
- 大企業特有のセクショナリズムが強かった
- 同じ会社の中なのに情報を隠したりとか、不利なことは資料に書かずに鉛筆を舐めたりとかそういう仕事をするのがイヤでした。
- クソデカ企業だと、部署のやりたいようにさせて数字だけ管理する方法でしか運営できないのかもしれませんが、う~ん……。
- 計器が狂った飛行機ってまともに操縦できるんしょうか
- 給与が低い
- 家賃補助もないし、寮は東京本社から通勤時間1.5時間のところにありました。
- 市場が見えない
- 端的に言ってワクワクしません
- 中間財をつくるB2Bメーカーって、間に入ってる加工メーカーが企業努力をするので、市場のニーズがよく見えなくなっちゃうんです
- やっぱり「ものづくり」をしたかった
- メーカーでも事務職だど仕事内容はものづくりじゃないんですね
- ぼくはコード書いて動くものを作ってる方が楽しかったことに気付きました
住友化学の良かったところ
やっぱ振り返ってみるといいところでした。化学系の後輩に就活で激ススメしたりしてます。
- キャリアパスが明確
- 終身雇用制
- 学歴採用なのでみんな一定のレベルは満たしてて、意思の疎通が早い
- って就活でアピールされたんですが、これはガチでした
- お金を稼ぐ構造を持ってる
- 研究→製品化→各国で登録→工場で生産の一貫したプロセスを自社で持ってて、すごいなーと思いました
- 幹部が情勢を捉えようと頑張ってる
- IoTとかドローンとかやってるっぽい。社長は年始挨拶でソサエティー5.0って言ってました
- 残業代がきっちり出る
- 当たり前なんですけど
- ソフトウェア開発だと裁量労働制になってるところが多いので……。
同期、同僚、部署のみなさんには大変お世話になりました。至らないところが多かったと思いますが、本当にありがとうございました。
やってたこと
11か月ぐらい業績管理をやってました。P/Lを作ったり、経費をまとめたり、数字の表を見て「利益がこう動いてるのはなんでだろ~」って考えたりする仕事です。
金の勘定がちょっぴりできるようになったかな。あと工場の雰囲気とか世界の農薬動向とかも勉強させていただきました。
あと大企業のプロジェクトの承認プロセス(Ringiってヤツです)とかも肌身で知れたので、これからこういう会社を相手にして商売するのもできそう。
これから
友達と色々試してみたいことがあるのでいろいろやってみます。おもしろそ~。
今までと違って「平日は何時に終わるかわからんから夕飯行けへん」「土日は疲れて寝てる」みたいなのがなくなるので、友達とか知り合いの人たちご飯行きましょう。
私事ですが目黒に引っ越しました。今の時期は桜がキレイで、もうすぐしたらいっぱい毛虫を見れると思います。都会って便利ですね。