アーケードを走行するグーグルの車両=30日(読者提供) インターネット検索大手「グーグル」の撮影用車両が30日、大分市中央町のアーケードを走行し、買い物客らが一時騒然となった。大分中央署は道交法違反(通行禁止)の疑いがあるとみて調べている。事故やけが人は確認していない。 同署によると、走行したのは午前11時半ごろ。アーケードを車で通る場合、竹町通商店街振興組合の同意と同署の許可が必要となる。組合には29日にグーグルから電話で「商店街を徒歩で撮影したい」との問い合わせがあったが、許可はしていなかった。 目撃者らによると、車の屋根には、街並みなどを画像で見ることができる地図サイト「ストリートビュー」の撮影機材が載っていた。 商店街で美容室を経営する白石隆さん(72)は「警察の許可を得て走っているのかと思った。商店街を走行できないのは常識と思うが…」とあぜんとした表情。同組合は「大きな事故がなくてよかった」と話した。